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平凡非凡の狭間にて

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平凡な日々の中で、時折ほんのちょっと顔を出す非凡な刺激が、人生を面白くする。それに生かされ、今がある。そんな見逃しがちな命の糧について綴りました。
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#犬

目的のある買い物 ①

 近年、加齢によるデブ化が止まらない。  そもそもきっかけは、天職を退いて、将来を見据え…

羽縫
1か月前
1

植木鉢大破!

 朝起き抜けにキッチンへ行くと、母が言った。 「大変なことになってるねん」 「おはよう」で…

羽縫
1か月前
2

明るく元気でよく笑う人

 笑っていればみんな幸せになれる…みたいな育てられ方を、されてきたように思う。親に…とい…

羽縫
1か月前
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不調の理由

 何かがおかしかった。いつものように午後からパソコンを開き、リアルタイムや録画の番組をか…

羽縫
1か月前
1

昨日は七夕なの晴れていた

 その日、昼を過ぎてキッチンへ降りたら、居ては困る人がリビングに居た。食事するためにはど…

羽縫
1か月前
2

首、寝違えた!

 心が折れて疲れ果て、入浴中に寝てしまいそうだと判断した夏の日、少し横になった。暑すぎて…

羽縫
2か月前

ばあちゃんのネメシア

 去年の9月に買ったネメシアが、玄関先の植木鉢で全盛期だ。  花を選んだのは母である。  9月はわんこ長男の誕生日があり、祖母の命日がある。中四日なので、ふたり分の花を、お金を渡して母に頼んだ。  8月の祖母の誕生日にも花を買ってきてもらったが、それは最終ベランダに置かれ、今はもう天寿を全うしている。切り花やアレンジは、あと、処分するしかなくなるので、なるべく寄せ植えしてもらうのだ。行きつけの花屋さんは外花が豊富で、店主とは私より母の方がなじみだから、可能であれば母に頼む。

どん底の中の光

 突如仕事から離れて、人と関わる機会をほぼ失ってから、そろそろ3ヶ月が経つ。  寂しさに…

羽縫
3か月前
1

奇跡の子 ②

    〝お義父さんに会わせる〟が最優先事項の東京組は、新幹線で帰省し、年末30日から夫…

羽縫
3か月前
3

奇跡の子 ①

 妹の義父が亡くなった。  長年、癌を患い、抗癌剤治療も続けていたが、体への負担が大きく…

羽縫
3か月前
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眠れなくて… ②

 朝はそれほどゆっくり出来なかったが、夕方寝たのが幸いしたのか、犬の添い寝を母に任せて入…

羽縫
4か月前
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不味い蜜柑 ②

 兄が夭折したことで長男として育ち、自分が生まれた家で死んでいった祖父。病院で生まれ、病…

羽縫
5か月前
3

警察にお世話になりました? ③

 一番近くにあるガソリンスタンドは、金額を表示していない。方角的に、普段利用する機会はな…

羽縫
5か月前
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警察にお世話になりました? ①

 警官は日常的に見かけるが、積極的に関わるような場面は殆どない。と思っていたら、以前、珍しい形で声を掛けられたことがあったのを思い出した。  夜、例の十中八九行く大きめの公園に、犬と散歩に出かけた。  この夜は私たちしかいなかった。公の園のど真ん中で『よっこらしょっ』と腰を下ろす犬。彼の散歩には、半分くらい〝休憩〟が入る。休憩すると言い出したら押しても引いても動かないし、挙句の果てに身を横たえて寝だしたりするので、ある程度はこちらもお付き合いしなければならない。  公園のど真