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平凡非凡の狭間にて

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平凡な日々の中で、時折ほんのちょっと顔を出す非凡な刺激が、人生を面白くする。それに生かされ、今がある。そんな見逃しがちな命の糧について綴りました。
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2024年8月の記事一覧

嵐の後に… ③

 暫くして小窓の外を覗くと、瓦の回収作業が始まっていた。持ち主のご家族が総動員。お父さん…

羽縫
6か月前
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嵐の後に… ②

 自宅へ戻って小一時間。いよいよ降り出したが、まだまだ雨風に危機感を感じるほどではなく、…

羽縫
6か月前

嵐の後に… ①

 電車が止まる可能性があり、自宅待機という名目で、仕事を休んだ。  電車が止まったのは、…

羽縫
6か月前

鳥肌ぞぞぞっ生活

 鳥肌が立つ…という経験は、誰でもしたことがあるだろう。鳥肌=関西ではさぶいぼ。変な名前…

羽縫
6か月前

両肩ぶつぶつ事件 ⑤

 生活が変わらない私と、生活が変わっていった彼女とが、最近になって、ようやく嚙み合うよう…

羽縫
6か月前

両肩ぶつぶつ事件 ④

 さて、彼女は今、昔の私のような仕事の悩みに振り回されている。一方、休暇を前に、子どもに…

羽縫
6か月前

両肩ぶつぶつ事件 ③

 例の如く、食事をする場所に迷う。食べたいものは大体決まっていて、絶対入らない店というものも大体決まっている。フードブースをひと回りするが、絶対入らない店には、何度来ていても入らない。ゆったり座れてセットメニューがあり、千円から二千円まで。デザートやドリンクが付いていれば間違いはない。依って、粉物やラーメンといった類は省かれる。  何年も通っていると、店舗も多少入れ代わっており、「前ここにはあれがあったよね?」というのも少なくない。また「前、ここ行ったよね?」というのも少なく

両肩ぶつぶつ事件 ②

 私たちは気が合うのか合わないのか、互いを補い合うのか知らないが、それぞれが待ち合わせに…

羽縫
6か月前
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両肩ぶつぶつ事件 ①

 ユニバーサルスタジオジャパン…通称USJの年間パスがそろそろ切れるので、最後の足掻きと…

羽縫
6か月前

呪いの言葉 ②

 若い頃、母と喧嘩する度、家に帰るのが苦痛で仕方がなかった。  母は揉めると口を利かなく…

羽縫
6か月前
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呪いの言葉 ①

 色んなことがこじれている。  これを書いたのは五月の末だが、このGWを、前代未聞くらい…

羽縫
6か月前
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偶然の再会

 ある現代芸術家の展覧会に行ってきた。新聞にでかでかと記事が載って以来、ずっと行きたかっ…

羽縫
6か月前
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悪口と愚痴の違い

 故人を偲ぶ時、「人の悪口を絶対に言わない人だった」と回顧しながら口にする人々がいる。そ…

羽縫
6か月前
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犬のブログ

 仕事にしていたぐらいだから、子ども好きを公言出来るが、時折私の心には悪魔が巣食う。昔から、物凄く可愛い子どもが、時々物凄く腹立たしく思える時がある。【可愛さ余って憎さ百倍!】とかそういうものではなく、見ているだけで本当に腹が立つのだ。  そんな心根に自ら危険を感じ、母や友人に告白すると、いずれにも大爆笑された。唯、言い訳をすれば、自分が関わって来た子どもに対して、そのような感情を抱いたことはないので、悪しからず…。  子どもに対し、ごく稀にこのような感情を抱く危険な私だが、