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勝ちトレーダーと負けトレーダーの根本的な違いはなんなのか
※この記事は7500字です(約15分)※
みなさんも一度は考えたことがあるでしょう。なぜ勝ててる人となぜこ00こまで差が出るのか。僕も当然初心者の頃は同じ悩みを抱えていました。
生意気なことに僕は正直言って数学的思考とかが昔から得意ではあるので、その辺りの地頭的な対応力というのは初心者の頃でもかなり高いレベルで行っていたと思います。なので僕の内心としては、
「俺の方がこいつらよりも頭が良くて、戦術も綺麗に構築されているのでなぜ勝てないんだ!」
と他の勝ちトレーダーを見ては悩んでいました。非常に生意気な話ではありますが。今はその理由がわかっています。
おそらく今日この記事をご覧の方の中にも、
「Hansと同じようにトレードしているのになぜか勝てない」とか「周りのトレーダーは勝っているのになぜ自分だけ勝てないんだ・・・」
そういうことを思った方はそこそこいるのではないかと思います。今日はその辺りについて・・・
今回も長いので早速参りましょう!
トレードは確率の世界である
勝てるトレーダーと負けるトレーダーの根本的な原因はどこにあるのかそれを探っていきます。
まず大前提として、
トレードというのは「確率論」の中で戦うゲームです。
どんな戦術、どんな時間軸、どんな通貨であろうが損切りが必ず損切りします。なんかたまにSNSとかで「損切りなし戦術!」とか頭が沸いたものを見かけることがありますが、頭のネジ1億本飛んでるのかというのが正直な思いです。
必ず損切りが存在するということは、常に、
利益と損失が交互に入り乱れながら損益が推移することになります。
そこに加えてFXに関しては、
レベレッジを全てのトレーダーが使うことになります。
そう。この2つがFXにおけるキーなんです。
・必ず損切りが発生する
・レバレッジを必ず利用する
ここがなぜ重要なのか。詳しく書いていきます。
みなさんはこちらのような表をご覧になったことはありますか?これは「バルサラの破産確率表」といい、一定の条件下での破産確率というのを表しています。
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ヴァンス・バルサラという経済研究者が考案したもので、これはFXだけで無く、株やカジノでのゲームなどすべての賭け事に当てはめることができます。
表の見方は、以下の要素によって決まります。
・損益率(プロフィットファクター)
・勝率
・損切りの際に1回のトレードで許容する資金に対する損失率
・トレードの試行回数(この表は上3つの条件で15回トレードした場合の破産確率)
これを例えば日頃の僕に当てはめてみると、
・プロフィットファクターは大体の期間で1.3〜1.4近辺。
・勝率は70%〜75%
・多くても-2〜3%程度
このくらいなので、一旦これらの数値で最悪のケースとして、
・PFが1.3
・勝率が70%
・一回のトレードで-3%の損失
この条件で15回トレードしたとして考えてみましょう。表ではバッチリこの条件に当てはまるところがないので一旦大体の位置を探します。当てはまるのはこのあたり。
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はい。一応0%という計算結果です。ただこの表の注意しなければいけない点があります。それは、
・この表はあくまでトレードを15回だけした場合の破産確率である
この点です。当然ですが、
試行回数を重ねれば重ねるほど破産確率は上昇していきます。
例外として僕のようにいくら口座資金が増えてもレベレッジの最大を決めて損失額を固定している場合は資金に対しての損失率は試行回数とともに下がっていきますので、破産確率はさらに低下するかもしくは横ばいでキープできているはずです。
ただそうではなくある程度出金をしながらも徐々に複利で増やす方は、基本的に試行回数が増えれば触れるほど破産確率は必ず上昇していきます。
ですので少なくともこの表では0%になっていないとほぼ確実に全損、もしくは元の資金まで回復できないほどの損失を被る可能性が非常に高いです。私たちは月に100トレード、いやそれ以上の試行回数を重ねます。
なのでみなさんも現在の各数値をMT4やMT5の詳細レポートを出力して、ぜひ表に当てはめてみてください。その結果しっかり0%圏内に入っているかを確認してください。
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一回のトレードの許容損失額を5%と1%にした場合の2つのパターンを掲載しておきます。それぞれ自分に近い数値を探してみてください。
もし0%に入っていなかったらどうすればいいのかを次の章では書いていきます。
トレードで勝つための要素
緑の0%に当てはまらなかった場合はどうすればいいのか。表において破産確率を決める要素をもう一度確認します。
・プロフィットファクター(損益率)
・勝率
・1回のトレードでの損失率
この3つですが、この中でなかなか変えることが難しい要素があります。それは、
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