登り窯の道具
登り窯のお話、こぼれ話です。
写真は、窯内の温度を測る道具のうちの一つ、
「色見(いろみ)」です。
色見は、主に釉薬の溶け具合と、
酸化よりなのか、還元よりなのかを
判断するために入れます。
例えば、「穴2奥メンポー」という、
謎の文字の列の横に置いてある色見を見てください
4個のうち、2個が、生地が赤っぽく、
残り2個はグレー。
文字の横にある「左側」が、
最初に出す色見。
窯の焼成が進み、後に出すのが右側。
最初は還元がきつい窯内でしたが、
後に参加にと変化しているのがうかがえます。
コレが、表面積の大きい器や花生けだとしたら
こちら側は、酸化よりの赤い色合いで、
後ろは還元寄りで、間は御本手のような斑点が多く、、
と、景色が色々現れるのです。
こちらは、よく見るゼーゲルコーン。
ドイツのゼーゲルさんが発明した優れもの。
最近では、生産が終了しちゃったので、
『オルトンコーン』というものも、
今回からテストで使いました。
微妙に、融解温度が違うので、
見極めるまで数回かかるかと思います。
長年、蚊愛数を重ねて、
ゼーゲルコーンの溶け具合で、
御本手などの還元から酸化へ転じる
タイミングを計っていたので、
ぶっちゃけ困るんですが、
作らないなら仕方がない。
(写真の中の、土台が無くて倒れている子が
オルトンコーン君です。)
8月末にも登り窯を焚くようなので、
オルトンコーンの癖を掴んでいきたいと思います。
おや。ひっさびさ、ほんとひっさびさの雨が。
地面が潤うならば、多少の蒸し暑さは…
無理かもぉ。我慢できないかもぉ。。
お茶を大量に飲んで乗り切ることにします。
(ちなみに、ほぼ全員いる工房にはきちんと
エアコンが付いているので、ご心配なく)
また明日。
Please stay healthy and stay safe.