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釉薬かけ
こんにちは。
今日は釉薬をかけるお話です。
朝日焼の「御本手(ごほんて)」は、
焼けると透明になる薬を使っています。
焼くときに、空気を沢山入れて焼く焼き方と
少なくする焼き方の両方を取って
朝日焼の特徴である「御本手」の
斑点を引き出します。
詳しくは窯詰めの時に書きますね。
忘れなかったら・・・・(笑)
さて、釉薬掛けのお話です。
釉薬をかける前、必ずすることは
「チリ払い」という、昔ながらの
ハタキを使って、器の表面に着く
ホコリ(粘土のカスや軍手についている
ホコリなど諸々)をハタキがけして
取り除くことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1673767660900-d02j4fElOm.jpg?width=1200)
100個あったら、100個ハタキ掛け。
真冬にぐい飲みなどの小さい物が
100個あってごらんなさい。
寒さで指千切れるで(大げさ)笑
なぜハタキ掛けをするかというと、
器の表面にホコリの幕があると、
釉薬をはじいてしまい、
そこだけ地肌が露出・・あるいは、
釉薬が掛っているように見えて、
内緒で地肌との間に隙間を作っており、
焼くときにズルリと釉薬ごと剥がれて
結果、地肌がペロ―ん。なんてね。
ホント、いたずら心が過ぎるー。
「ホントは釉薬が掛かってへんの内緒やで」
いうて、隙間を開けてるんやもん
「テヘペロ★ゴメンね?」
では済まされん。プンスコ。
美しく焼けているのに、
口元に釉薬剥がれがあると、
商品なら、それはハネられる。
お客様にも、美しい器を渡したいのに
「釉薬剥がれちゃったメンゴ」なんていう
事は悲しすぎるし、ダメー。
なので、指が千切れようと(千切れません)
器があれば、あるだけ塵を払わなくてなりません。
中には、「どう見てもコレ、細くて薄くて
勢いよく当てたら割れちゃいますよね?」
みたいな作品もあります。
そんな時も、そっと、本当に、そっと
ハタキ掛けをします。
もしくは、筆で個別に器を撫ぜて
ついているであろうチリを落とします。
ん?時々割ることもあるのかって?
・・・・・聞くな。(笑)
それではまた明日!
Please stay healthy and stay safe.