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釉薬かけ

フリークラスの女の子の釉薬かけ。
そのお話です。

冒頭の写真は、白化粧を掛けた
茶わんに、チャラチャラ~と柄杓(ひしゃく)で
水色に焼きあがる釉薬を掛けた写真です。
地肌と、白い部分と、水色の釉薬の
コントラストが楽しみな茶碗。
え?焼きあがり写真はって?
有ったら見せます・・あったらね(笑)

他は、一輪生けに
「シンプルだけどインパクトのある
装飾を」という希望だったので、
2人してウンウン考えましたが、
結果、線描きをした後、
釉薬を載せるに落ち着きました。

案外、真っ直ぐな線は難しい。

これも、濃い線を書いて、
水色の釉薬を載せたので、
下から線が浮かび上がるような焼き上がりでした。

釉薬で最後の見た目が決まります。
狙い通り、素敵な出来上がりは大喜び、
反対に、
思うようにいかなかったときの絶望感は、
それはそれは半端ないです。。

割ってしまうしか、処分の方法が無いですからね。
しかも、地球が無くならない限り、
破片でも残ってしまうという恐ろしさ。
(大学時代に、
失敗した、もしくは課題の終わった器を、
ポイポイ捨てていた学生を見て、
先生が諭したお言葉。そ
「きみたち、気軽に捨てているけれど、
その粗末なものは(粗末にされたものは)
地球が無くならない限り、カケラでも残るんだ。
だから、捨てなくてもイイものを作りなさい。
もしくは、捨てていいと思わせないような
器を考え抜いて作りなさい」そんな事を。

そういえば、大昔の器の破片などが出土されたら
学者が研究し博物館に収められ、
我々が昔を知る
貴重な展示品として見ますものね。

実はそれが、学生が捨てた駄作だった・・
となると、「昔の器って、ダッサ」と
子孫たちに思われるのは嫌ですもんね。

そんなことで、和やかな、
のんきそうな風景に写っておりますが、
お客様は「イイ器になーれ」と願い、
我々も、「いやそれほんとマジで!」と
切実に願っているのです。

ま、そんな重くとらえずに、
作りに来てください?
(散々脅しておいて言う(笑))
我々がお手伝いさせて頂きますので、
気軽に遊びにいらしてくださいませ。
お待ちしております。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.


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