参院選「女性天皇と共に明るい日本を実現する会」の久保田候補の得票率は0.25%
冒頭画像の掲載元は本文を参照の事
2021年秋、眞子様と小室圭氏の結婚に対し、皇室系ユーチューバーの京、と称する者が反対を掲げてデモを行い、話題となった。
そして2022年7月の参議院議員選挙に立候補するも落選、泡沫に終わる。
世論や空気といったものを考えさせてくれる出来事だった。
突然の立候補
2021年8月に始めた公式サイトは改名を経て4月9日に止まった。
同月下旬に政治団体「女性天皇と共に明るい日本を実現する会」を創り、同名のサイトを立て、7月の参議院議員選挙への出馬を掲げた。ツイッターも改名。
10人の候補者を集めて比例に出たいとの事だったが、結局は代表の久保田貞雄氏が「久保田(くぼた)京」の名で神奈川選挙区に出た。
愛知県の春日井市に住んでおり、私設私書箱もある名古屋市の印象の強い人だ。それが何故、神奈川県なのか。他にも不審な点が多く、候補者として魅力を落としたと思う。
ユーチューバーなので、選挙運動においても動画を連発していた。しかし私は殆ど再生しておらず、題を追う程度に留まる。選挙に備えたサイトに加え、僅かながら報道でも扱われており、それらによる印象を基に久保田氏を評価している。よって、見えていない部分も多いのかも知れない。
しかし再生数は伸びず、肝心の分野で支持が拡がらなかった。信頼できないと感じたのは私だけでは無かったのだろう。
可視化された泡沫
7月10日に開票。1万268票、22人中の21位で惨敗と言ってよいだろう。
法定得票数は13万台、供託物没収点は10万台で、桁が違う。
愛子様への継承に7~8割が賛成、と言われる事も多い。しかし、それらは「容認」を含めた数字であり、積極的な制度変更を望んでいる人の割合は不明だ。
0.25%を300倍すれば75%になる。「誤差」とは呼べない。
俄か仕立てで、地盤も無く、知名度も低く、候補者としての魅力に欠けた。6月下旬に政見放送を出すと動きが減り、満たされたというか、それこそ投げた様な感もあった。
そういった点も考慮すべきではあるが結局は、皇位継承は「こだわらない」という人が多いのだろう。
開票所別
こちらでの久保田氏の得票は「0.3%」となっている。小数点以下第2位を四捨五入した為だろう。
候補者の一覧の下方に「+ 開票所別」とあり、押すと開ける。
久保田氏のみ抜き出す。右端に順位を加えた。
横浜市
鶴見区: 275(0.2%)20
神奈川区: 227(0.2%)20
西区: 129(0.3%)19
中区: 167(0.3%)19
南区: 225(0.3%)20
港南区: 233(0.2%)20
保土ケ谷区: 205(0.2%)21
旭区: 235(0.2%)21
磯子区: 173(0.2%)20
金沢区: 233(0.3%)20
港北区: 436(0.3%)20
緑区: 199(0.2%)21
青葉区: 367(0.2%)20
都筑区: 227(0.2%)21
戸塚区: 290(0.2%)21
栄区: 112(0.2%)20
泉区: 142(0.2%)20
瀬谷区: 110(0.2%)21
川崎市
川崎区: 197(0.2%)22
幸区: 175(0.2%)20
中原区: 337(0.3%)19
高津区: 270(0.3%)20
宮前区: 298(0.3%)20
多摩区: 254(0.3%)22
麻生区: 257(0.3%)20
相模原市
緑区: 206(0.3%)19
中央区: 277(0.2%)20
南区: 312(0.2%)20
横須賀市: 367(0.2%)22
平塚市: 258(0.2%)20
鎌倉市: 225(0.3%)19
藤沢市: 431(0.2%)21
小田原市: 225(0.3%)21
茅ヶ崎市: 226(0.2%)21
逗子市: 58(0.2%)19
三浦市: 26(0.2%)21
秦野市: 375(0.6%)14
厚木市: 253(0.3%)19
大和市: 359(0.3%)17
伊勢原市: 105(0.2%)22
海老名市: 180(0.3%)20
座間市: 153(0.3%)20
南足柄市: 48(0.3%)21
綾瀬市: 89(0.3%)19
葉山町: 25(0.2%)21
寒川町: 52(0.3%)20
大磯町: 42(0.3%)19
二宮町: 22(0.2%)20
中井町: 15(0.4%)17
大井町: 20(0.3%)18
松田町: 13(0.2%)20
山北町: 10(0.2%)21
開成町: 26(0.3%)19
箱根町: 12(0.3%)20
真鶴町: 10(0.3%)18
湯河原町: 45(0.4%)20
愛川町: 29(0.2%)22
清川村: 1(0.1%)21
事務所を構えたのは横浜市神奈川区(0.2%)。建物の主は港北区(0.3%)に住み、厚意を受けたとの事。小室佳代氏も港北区に住んでいるので街宣に力を入れていた様だ。
しかし両区の票は特に多くはない。愛知県から乗り込んで間もなかったのも確かだが。
最も良かったのは秦野市(0.6%)。熱心な支持者が居たのだろうか。
次に繋がる結果とも思えないが、また出る気らしい。
しかし2021年夏からのサイトが限定公開となったり、選挙にあたって作ったサイトから、落選後に作ったサイトに転送されるようになったり、いづれも十分な案内がない。
そして会計が不明瞭であり、まともな収支報告を出せるとも思えない。
12月下旬に、2022年末で政治団体を解散し、活動は任意団体として続けると発表。
しかし実際の解散は2023年3月末だった。
年末と年度末を間違えた訳でもないらしい。
選挙に出るまでの話が長くなったので、下に分けた。