見出し画像

東方キリスト教 リンク集 (随時加筆)

冒頭画像は、アララト山を背景にホルヴィラップ修道院、アルメニア、画像素材から

日本において、キリスト教は西方教会が圧倒している。ロシアを通して正教が入ってきたものの、日露戦争以降は存在感を減らし、信者の加齢による減少が追い打ちを掛けている。
東方キリスト教には正教会の他にも多くの宗派があり、東方諸教会と呼ばれる。これらは民族性と結び付いて多彩だ。それ故に民族ごとに閉じている感がある。そして日本社会との接点に乏しかった為に、存在すら知られていない所が多い。
現状把握の手始めに、公式サイトなどのリンクを集める事とした。

呼び名などは区別しやすさを意識した。
切れているリンクは原則として載せない。
重くなると困るので、日本ハリストス正教会を含む正教は扱わないかも知れない。

東方典礼カトリック教会とは、東方教会の中から典礼様式などを保ったまま、ローマ教皇の首位権を認めて傘下に入った存在。合同教会とも呼ぶ。
カトリックに属するとはいえ、東方教会らしさを残している。


アルメニア教会

正式名には「使徒」の語が入るが省いた。
世界で最も早く、301年にアルメニア王国がキリスト教を国教とした。
アルメニア人は離散民の典型で、アルメニア共和国の外に住む者の方が多い。
首長の称号は「カトリコス」であり、総主教よりも上。
歴史的な経緯により、首座主教座が国の内外に1つづつある。

エチミアジン: アルメニア

全アルメニアの首座主教座がある

英語版で、アルメニア語版もある

Armenian Church@HolyEtchmiadzin、2023年8月中旬に撮影

Mother See of Holy Etchmiadzin、2023年8月下旬に撮影

投稿頻度は高いが、再生回数は少ない

アンテリアス: レバノン

キリキアの首座主教座がある

英語版で、アルメニア語版もある

Armenian Church@holyseeofcilici、2023年8月中旬に撮影

Armenian Church、2023年8月下旬に撮影

キリキアの活動を扱うユーチューブ

そのフェイスブック

His Holiness Aram I@CatholicosAramI、2023年8月中旬に撮影

キリキアの首座主教(カトリコス)アラム1世

エルサレム: イスラエル

エルサレム総主教庁がある。アルメニア教会はグレゴリオ暦なのだが、エルサレムのみはユリウス暦に則る。

証明書の期限が切れていたが解消された。
OLD WEBSITEは整備中。

ArmenianPatriarchate@ArmPatriarchate、2023年8月中旬に撮影

2018年2月で止まっている

動画は3つのみ、2015年11月が最後

イスタンブル: トルコ

コンスタンチノープル総主教庁がある

トルコ語版で、アルメニア語版もある

Patrik Sahak II@SahakSrpazan、2023年8月中旬に撮影

コンスタンチノープル総主教サハク2世

アルメニア・カトリック教会

アルメニア教会から分かれた東方典礼カトリック

ベイルート: レバノン

キリキアの総大司教座がある

アルメニア語のみ

2016年6月で止まっている

コプト教会

「コプト」はエジプトの意味。東ローマ国教の流れを引く正教会とは別れた点を意識し「正」を省いた。混同を避ける狙いであり、決して「不正」と見ている訳ではない。
秋に始まるコプト暦を用いる。30日間の12ヶ月、5日間の第13月からなり、閏日は第13月を6日とする。4年に1度、必ず加えるのでユリウス暦と連動している。

カイロ: エジプト

アレクサンドリア総主教庁がある

英語版で、アラビア語版もある

Coptic Orthodox Church@CopticOrthodoxC、2023年8月下旬に撮影

Coptic Orthodox Church、2023年8月下旬に撮影

Pope Tawadros II@PopeTawadros、2023年8月下旬に撮影

総主教タワドロス2世、2016年4月で止まっている

木津川: 日本

常設の東方諸教会としては日本唯一だろうか

聖母マリア・聖マルコ日本コプト正教会: 2021年9月19日の状態(表示は18日)

日本語版で、英語版もあり、そちらにはSNS等へのリンクがある。
2017年8月で止まっていた。英語版の採録は2022年5月19日が最後。
ドメイン名が2022年2月13日に更新されている。期限は10月なので半端に思える。

2023年3月1日(協定世界時では2月28日の内)に、1年間の延長。やはり時期が半端だ。
新たなサイトを8月中旬に立てた。その段階では、Sample Page となっており、中身が無い。
10月下旬には繋がらなくなっていた。

Updated Date: 2024-10-13T00:08:49Z
Registry Expiry Date: 2025-10-13T00:08:04Z
Domain Status: autoRenewPeriod

期限を過ぎて失効し、自動延長された。
サイトは繋がらないまま。

Updated Date: 2024-10-28T15:11:10Z
Domain Status: autoRenewPeriod / inactive
Name Server:

日本では29日の未明。ネームサーバが設定されなくなった。
当然、繋がらない。

* * * * *

ドメイン名を2023年8月12日に登録している。Wix.com Ltd、が登録組織名となっており、又借りなのだろう。
10月下旬の時点では英語表記しかない。

2023年も更新されている

stmary.stmark.japan

URLは古いサイトのもの。2020年3月19日で止まっている。

動画は4つのみ、2020年3月が最後。再生数は少ないが、登録者は千人を超す。

コプト・カトリック教会

コプト教会から分かれた東方典礼カトリック

カイロ: エジプト

アレクサンドリア総大司教座がある

アラビア語のみ。SNSなどのリンク先はラテン系か交流用途とみて省いた。

エチオピア教会

こちらも「正」を省いた。また正式名が含む「テワヘド」の語は「統一」といった意味であり、あらぬ誤解を呼びかねないので省いた。
330年代に当時のアクスム王国がキリスト教を国教化した。
民族色が特に豊かに感ぜられる。
エチオピア暦はコプト暦と同じ仕組み。年初も同じで、月名のみ異なる。
コプト教会の傘下から1959年に独立。その後は国が荒れ、教会も揺れた。

アディスアベバ: エチオピア

エチオピアの総主教庁がある

2014年10月7日の状態、公式と思われる。英語版で、そのアーカイブの最後。
第5代総主教のパウロスが2012年に没し、6代目としてマティアスが翌2013年に継いだ。しかしパウロスのままだ。英語版は手を掛けておらず、やめたのだろう。

アムハラ語版は、マティアス総主教の活動なども報じている。そして2014年10月20日の採録が残っており、既にサイトが刷新されている。

2017年11月20日の状態。刷新後で、英語版は無い。
2016年10月30日から変わっておらず、放置だったのか。
最も上の記事に「2009」とある。エチオピアではイエス生誕を7~8年遅く見ており、「2009」はグレゴリオ暦やユリウス暦の12月までは2016年に当たる。
日付は秋に始まるエチオピア暦。

この次に残るは12月21日(表記は20日)だが、エラー表示。
詳細は不明だが、閉鎖してドメイン屋に権利が移ったのではないだろうか。

* * * * *

2022年1月29日の状態、日本から9時間遅れの協定世界時で29日の18時25分。エチオピアは21時台で、日本は翌30日の3時台。
最下を見ると、エチオピア教会総主教庁の日曜学校部とある。
1記事だけ英語だが、他はアムハラ語ばかりのうえに、コピー不可なので翻訳も面倒。

Domain Name: EOTCSSD.ORG
Updated Date: 2022-06-05T00:20:53Z
Registry Expiry Date: 2023-02-07T09:45:40Z
Registrant Organization: Domains By Proxy, LLC
Name Server: NS1~2.PARKLOGIC.COM

2022年2月7日にドメイン名の期限が切れ、失効した。サイトは閲覧不能。
3月17日に更新。登録組織名がエチオピア教会から変わった。ドメイン屋に売った様だ。
同月19日に更新。ネームサーバがパークロジックに移っており、当面はサイトが作られないだろう。
その後は10月2日まで何度も更新されたが、違いは見えない。

Updated Date: 2023-02-01T14:39:19Z
Registry Expiry Date: 2024-02-07T09:45:40Z

期限が1年のびた。

Updated Date: 2023-02-06T14:40:14Z

違いは見当たらない。

Updated Date: 2023-08-15T10:29:05Z

違いは見当たらない。

Updated Date: 2024-02-02T14:22:13Z
Registry Expiry Date: 2025-02-07T09:45:40Z

期限が1年のびた。

Updated Date: 2024-02-07T14:22:29Z

違いは見当たらない。

Updated Date: 2024-08-16T11:06:01Z

違いは見当たらない。

* * * * *

『クリスチャントゥデイ』、2018年9月5日付

パウロスの前任の第4代総主教メルコリオスは政変により1991年に国を追われ、慕って付いて来た聖職者と共に米国で活動を続けた。
2018年に首相の仲介で和解して帰国、総主教が2人体制となった。
総本山の公式サイトの変化の激しさも、教会の混乱ぶりを表しているのだろうか。
そのメルコリオスは2022年3月3日に没した。

当時は、Ethiopian Orthodox Tewahedo Church@EthOTC、だったが、半年後の9月上旬に変わった。エチオピア暦の新年を意識したのだろう。アイコンも何度も変わった。

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日曜学校部に属する、若者向けの教化事業のサイトらしい。
英語版で、アムハラ語版とオロモ語版もある。盛んに更新。

その配信事業

日に何度も更新

盛んに投稿、登録者数と再生回数も多い

アルーカ: トリニダード・トバゴ

カリブとラテンアメリカ大主教区がある

充実した内容。ラスタファリ運動との縁で勢いがあるのだろうか。英語のみ。

再生回数は少ない

東京: 日本

英語のみ。脚部の表記は2016年までで、ブログは2015年が最後。
連絡先は、墨田区東墨田。2017年のクリスチャントゥデイによれば、会堂が無く、常任の聖職者が居ない、との事。

St Michael Tokyo, Ethiopian Orthodox Tewahedo Church Congregation in Japan、2023年8月下旬に撮影

2020年8月で止まっていたが、2023年6月に更新。葛飾区青戸での催しを予告。
9月にはエチオピア暦の新年を祝った。

動画は6つのみ、2015年3月が最後

エチオピア・カトリック教会

エチオピア教会から分かれた東方典礼カトリック

アディスアベバ: エチオピア

エチオピアの首座がある

Ethiopian Catholic Secretariat: 2019年7月1日の状態(表記は6月30日)

協定世界時の22時台なので、エチオピアは日付が変わっている。
この後は放置を経て閉鎖とみられる。ドメイン名も廃止。その後、新たに立てられたのは無関係だろう。

ecs@ecs_ethiopian、2023年8月下旬に撮影

2017年5月で止まっている

Ethiopian Catholic Secretariat、から名を変えた様だ。盛んに更新。
下の同名のサイトを参照の事。

2020年5月が最後

改名したフェイスブックにリンクを貼ってある。
Ethiopian Catholic Secretariat、の後継と見てよいだろうか。

盛んに投稿

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アディスアベバ大司教区、英語版で、アムハラ語版もある

2019年1月で止まっている

2016年7月が最後

エリトリア教会

こちらも「正」と「テワド」に当たる語を省いた。
エチオピアと同じく、キリスト教を国教としたアクスム王国の領域だった。エチオピア教会の傘下だったが、1993年に国がエチオピアから独立すると、翌年に教会も分かれた。独立闘争の時から国が荒れており、分離後の教会も揺れている。

アスマラ: エリトリア

エリトリアの総主教庁がある

英語版で、ティグリニャ語版もある

lisan tewahdo web site of Eriotc@eriotc、2023年8月下旬に撮影

ティグリニャ語ではエチオピア暦で記している。2020年2月で止まっている。

Lisan Tewahdo Menbere Patriarik、2023年8月下旬に撮影

非ログインでは写真を順に見る事しか出来なかった。

盛んに投稿し、再生回数も千の桁

北米の分裂

クリスチャントゥデイ、2022年2月18日付

第3代総主教アントニオスは政権に嫌われて2006年1月に罷免され、軟禁された。
2007年にディオスコロスが4代目に就くが、上席のコプト教会などから認められないまま2015年12月に没した。
2019年にアントニオスは主教の連名で破門された。しかし国外ではアントニオスを支持する向きもあり、世界のエリトリア教会は2分された。
2021年にケルロスが5代目に就くが、アントニオスを支持する側は認めなかった。
軟禁状態のまま、アントニオスは2022年2月9日に没した。

上の記事で「北米大主教区のツイッター」として紹介されているアカウントで、アントニオスの逝去を紹介している。

Tewahdo Eritrean Orthodox Church@TewahdoOrg、2023年8月下旬に撮影

プロフィールには、離散民の大主教区とある

上のアカウントと相互リンクのサイトの英語版。北米主教区とある。
初代総主教フィリッポスによって2000年に出来た教区との事。
総主教は3代目のアントニオスまでしか載せておらず、4代目以降を認めていない。
本国の総主教庁と対立して傘下を離れ、離散民の大主教区を名乗ったのだろうか。とはいえ、サイト名は変わらない。

『Eritrean Orthodox Church, Diocese of North America』、Diocese Churches、2023年8月下旬に撮影

2017年4月17日に作成、2020年9月25日に公開。欧州やイスラエル、オーストラリアにも管轄が及んでいる。
本部は米国ジョージア州アトランタの近郊を何度か移ったらしい。

Fenote Berhan (Eritrean Orthodox Tewahdo Church)、2023年8月下旬に撮影

左から、総主教2代目のヤコブ、3代目のアントニオス

盛んに投稿

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2021年6月13日における、ケルロスの5代目襲位を伝えている

Eritrean Tewahdo Orthodox Church@EritreanO、2023年8月下旬に撮影

中央の赤衣はケルロスで、支持しているのは明らかだ。
Eritoria、とあるが、北米での活動の紹介が多い。
リンク先を見てみよう。ただしサイトの方では、このアカウントを紹介していない。

直接のリンク先はティグリニャ語版なのだが、英語版を貼った。
米国とカナダの主教区、とある。
設立の沿革が見当たらないのだが、ケルロスに任じられた主教を2022年5月に迎えており、総主教庁の傘下と判る。
元々あった北米主教区がアントニオスへの支持を続けたので、対抗して後から立てられたのだろうか。後発だからなのか、聖職者や信者が全般に若い。

『Eritrean Orthodox Tewahdo Church Diocese of the U.S.A and Canada』、OUR CHURCHES、2023年8月下旬に撮影

2021年5月7日に公開。米国とカナダにおける教会の数は多い。
何故か本部の場所を記していないのだが、主教を迎えたのは米国のワシントンDCだった。隣接するメリーランド州でドメイン名を登録しており、この辺りなのだろうか。

LivingTewahdo | Eritrean Orthodox Tewahdo Ministry@LivingTewahdo、2023年8月下旬に撮影

英語版と相互リンクており、North America、とある

Living Tewahdo Eritrean Orthodox Tewahdo Ministry、2023年8月下旬に撮影

EritreanOrthodoxTewahdoMinstry、2023年8月下旬に撮影

ケルロスは2022年12月2日に没した

スンツヴァル: スウェーデン

スカンジナビアとフィンランドの主教区がある

英語版で、ティグリニャ語版もある。
コプト教会の主教の下で2012年から活動し、2015年に主教区が設立との事。コプト教会と同じくアントニオスを支持してきた。

ウメオに聖ガブリエル教会があり、離散民の大主教区の地図にも、ウメオの大天使ガブリエル教会が載っている。名が少し異なるが、同じ教会なのかも知れない。
とはいえ、その地図に載っている北欧の教会は、その1つだけ。いづれにせよ、主教区が丸ごと離散民の大主教区の傘下、という訳では無さそうだ。

ケルロス総主教の時に、エリトリア教会とコプト教会の交流が甦った。
コプト教会の方針に合わせるのであれば、ケルロスの位を認めそうに思えるのだが、それらしき記述は無い。

サムネイルの絵は西欧風とコプト風が多い。コプト教会の影響の表れだろうか。

エリトリア・カトリック教会

エリトリア教会に対比される東方典礼カトリックだが、経緯としては国の独立後もエリトリアを管轄していたエチオピア・カトリック教会から分かれた。

アスマラ: エリトリア

エリトリアの首座がある

ティグリニャ語が基本だが、英語の文も載る

Catholic Asmara@CatholicAsmara、2023年8月下旬に撮影

エチオピア・カトリックから分かれた2015年に始まる。
2019年7月で止まっている。

こちらも2015年に始まり、盛んに更新

シリア教会(ヤコブ派)

「シリア正教会」と呼ばれる事が多い。しかしシリアには東ローマ国教から来る正教会のアンティオキア総主教庁があり、こちらもシリア正教会と呼び得るので紛らわしい。やはり「正」を省いた。

ヤコブ派なら特定できるのだが、呼び名として好まれない、という見方もある。しかしインドには自治教会の「ヤコブ派シリア教会」があり、自称として使われている。しかもインドの方が圧倒的に信者が多い。特に必要と思えた時に添える事とする。

シリアは激しい戦乱の中にあり、国を出たキリスト教徒も多い様だ。
インドの信者はケララ州など南部に多い。

ダマスカス: シリア

アンティオキア総主教座がある

2019年7月27日の状態

ほぼアラビア語のみ。サイト名は、アンティオキアと全東方のシリア正教総主教庁の公式ウェブサイト、といった意味。頭部画像の最も上は、シリア文字によるシリア語表記。
ドメイン名の登録は2008年だが、下端の権利表記では2005年とあるので、別のサイトで始まり、内容を引き継いだのだろうか。

2019年8月11日の状態

トップ画面では最も遅い採録。表示が崩れ、画像が抜けている。
上から2番目の記事では8月8日の出来事を採り上げている。この後はドメイン名の権利を譲ったと見られるので、最後の記事だろうか。
その上は新サイトの案内。2015年の12月の採録でも確認できる。
下のサイトだ。

こちらは、ほぼ英語のみ。
ドメイン名を2014年4月11日に登録している。同年3月21日に総主教が没し、同月31日に新たな総主教が選ばれていた。
記事は同年6月からある。
先述の通り、2019年8月半ばから、こちらのサイトに一本化されたのだろう。

Domain Name: syriacpatriarchate.org
Updated Date: 2024-04-11T00:06:38Z
Registry Expiry Date: 2025-04-11T00:06:14Z
Domain Status: clientDeleteProhibited / clientRenewProhibited /  clientTransferProhibited / clientUpdateProhibited / autoRenewPeriod
Registrant Organization: Domains By Proxy, LLC

期限を過ぎて失効し、自動延長された。サイトは閲覧できる。

Updated Date: 2024-04-12T17:45:24Z
Domain Status: clientDeleteProhibited / clientRenewProhibited /  clientTransferProhibited / clientUpdateProhibited / autoRenewPeriod / renewPeriod

登録事業者によって更新された。1年の延長。

Updated Date: 2024-04-17T17:46:05Z
Registry Expiry Date: 2034-04-11T00:06:14Z
Domain Status: clientDeleteProhibited / clientRenewProhibited /  clientTransferProhibited / clientUpdateProhibited / autoRenewPeriod

10年間も延長された。まだ自動延長の表記が残っており、正式ではないのかも知れない。

Updated Date: 2024-07-04T20:51:21Z
Domain Status: clientDeleteProhibited / clientRenewProhibited /  clientTransferProhibited / clientUpdateProhibited

自動延長の表記が消えた。これで正式な延長だろうか。

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シリアはイスラム教徒が多く、キリスト教徒は1割ほど。
その中で信者の多い順に並べると、正教会(東ローマ国教由来)、アルメニア教会、メルキト・カトリック教会(正教会から分かれた合同教会)、シリア教会(ヤコブ派)、といった具合。
シリア教会は、キリスト教の中でも2割に満たない。国全体では2%足らずの様だ。
公式の調査は半世紀以上も前であり、内戦もあって、信頼できる数値を得られないのだが、かなりの少数派なのは確かだ。

レバノン、イラク、トルコ等の周辺諸国にも教勢がある。欧米や豪州などに散った者も居て、インド以外を合わせて数十万と言われる。
対してインドの自治教会の信者は百万に達する。
公式サイトでは全世界で400万としているが、過大に思える。インドでは総主教庁の傘下を離れた勢力が幾つかあり、それらを含めて西シリア典礼キリスト教徒の合計の意味なのかも知れない。

2014年9月に登録し、動画を出している。登録者は700人余り。
2018年2月で止まっている。

Mor Aphrem II@MorAphremII、2023年10月下旬に撮影

総主教イグナティウスアフレム2世、基本は英語。
総主教庁のアカウントは無いらしく、新しいサイトでは、こちらを紹介している。

MorAphremII_Sw@MorAphremII_Sw、2023年10月下旬に撮影

スウェーデン語、2016年3月で止まっている

MorAphremII_Ar@MorAphremII_Ar、2023年10月下旬に撮影

アラビア語、2015年8月で止まっている

His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II、2023年11月上旬に撮影

総主教庁のアカウントは無いらしく、新しいサイトでは、こちらを紹介している。
アラビア語と英語に加え、シリア語もある。短いので概略と思われる。

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JSC News@JSCNewsOfficialから

インドの自治教会たる、ヤコブ派シリア教会の広報用X(ツイッター)アカウントの背景。アイコンが被さらないので見やすい。
向かって左端は、アンティオキア総主教のイグナティウスアフレム2世
その隣はバセリオス・トマス1世で、ヤコブ派シリア教会の首長。東方のカトリコス、インドのカトリコス等の称号を持つ。
Jacobite の自称や、アンティオキア総主教庁の傘下にある事が判る。

このアカウントは2021年9月で止まっている。サイト『JSC News』も2022年に閉鎖。
フェイスブックなどは投稿が続いている。これらはマラヤラム語で記されている。

クリスチャントゥデイ、2014年4月2日付

新たな総主教を選ぶ会議において、インドのバセリオス・トマス1世が、もう一人と共に議長を務め、票も投じたとの事。
ヤコブ派シリア教会の首長は、シリア教会(ヤコブ派)全体の中でも高い地位にあり、運営に関与する事もあると解る。

ヤコブ派シリア教会は「トマス派」の一つであり、他のインドのシリア典礼教会と並べた方が解りやすい。この場では、これ位にしておく。

* * * * *

日本人の信者によるサイト。長らく止まっているらしく、総主教が先代のままになっている。切れているリンクも多い。それでも日本語で読めるのは有り難い。

2019年8月7日の状態(表示は6日)

同じ人物によるブログ。2017年10月で止まっている。
ヤフーブログなので、2019年12月に丸ごと消えてしまったのだろうか。

シリア正教隠れた真珠のブログ、2008年5月23日の状態

単体の記事では、これ1つしか残っていない。管理人が洗礼を受けた教会らしい。
画像が抜けているが、トップ画面に出るうちの6枚が該当する様に思われる。

シリア・カトリック教会

シリア教会(ヤコブ派)から分かれた東方典礼カトリック

ベイルート: レバノン

アンティオキア総大司教座がある

アラビア語のみ。頭部画像のサイト名は上から順に、シリア語、アラビア語、フランス語。
目次だけあっても中身がない事も多い。簡素な印象だが、更新は活発。

SNS等のリンクは無い。検索しても出ないので、作っていないのだろう。
頭部画像にフェイスブックのアイコンがあるが、押してもフェイスブック全体のトップに飛ぶ。

信者は全世界で15万人あまりと言われている。
シリアにおけるキリスト教の中では、シリア教会(ヤコブ派)に次いで5位だが、人数では倍以上の差が付いている。
総本山のあるレバノンでも少数派で、公式の調査は90年あまり前になるが、その他の宗派にシリア教会などと共に纏められていた。近年は1万5千人ほどと言われており、国全体の0.3%くらい。

インドに教区や自治教会などは無い。インドにも、西シリア典礼の合同教会はあるのだが、シリア・カトリックから分かれたのではない。
元はシリア教会に属していた中から、総主教と対立して別れた勢力があり、その中の一部が更に別れてカトリックの傘下に入ったもの。

マロン派教会

西シリア典礼の合同教会。ラテンの影響も受けており、マロン典礼とも呼ぶ。
シリアのイスラム化が進む中でレバノンの山地で活動していた集団が、十字軍との接触を期にカトリックの傘下に入った。
伝説的な指導者の名に因む。

レバノンに集中していたが、半世紀前に始まった内戦の余波が続き、国を出た者も多い。

ブケルケ: レバノン

アンティオキア総大司教座がある

妙に重いサイトで、アラビア語のみ。以前は英語版とフランス語版もあった。
シリア文字が使われていない。シリア教会(ヤコブ派)やシリア・カトリックでは、少なくともサイト名にシリア語表記を添えていた。

البطريركية المارونية@bkerki、2023年11月中旬に撮影

アカウント名は、マロン派総大司教庁。人物は、ベカラブートロスライ総大司教。ライには定冠詞الal-)が付いており、アッライ等の表記もある。
五角形の冠り物や、横木三本の十字架は、ローマ教皇を想わせ、ラテンの影響を見て取れる。
同じ西シリア典礼のシリア教会(ヤコブ派)総主教の姿とは大きく異なる。

投稿はアラビア語のみの様だ。

البطريركيّة المارونيّة ー 2023年11月中旬に撮影

投稿はアラビア語のみの様だ。

* * * * *

十字軍と出会う前の様子は伝説的であり、詳らかではない。
単意説だったとも言われるが、異論もある。

西シリア典礼を伝えているからには、シリア教会(ヤコブ派)とは文化的基盤を同じくするが、そこから分かれた、といった話は聞かない。

十字軍が去ってからも、レバノンの天険に拠って生き延び、西方との交流を重ねてラテンの要素を採り入れ、カトリックに連なった。

お読み頂き、ありがとう御座います。『論壇net』が閉鎖して時も経ち、世の関心も薄れるなかで『菊ノ紋ニュース』など別のサイトが同じ問題を繰り返しているのが残念です。ろだん氏たちの悪事を妨げるべく、ご支援を頂ければ幸いです。