NO.8 暇について

「 暇だ 」      と思うときはどういうときだろう。
「退屈だ」と思うときはどういうときだろう。。。何もやることがない。。。
あるいは、毎日忙しく何かやることがあって、バタバタと動いているけれど、
何か満たされない。刺激が欲しい。
「暇だ・・・」 「退屈だ・・・」 思いっきり叫びたいけど、なんかためらっちゃう。
こう思ったり、言ったりすることはいけないことなんだろうか。
大人はいつも何かをしている。忙しそうだ。みんなも忙しそうだ。
自分も、何かをしなければいけないんだろうか。焦る。
暇だ、退屈だ、なんて言っている暇はない。 暇は悪いことなんだろうか。
退屈は避けなければいけないことなんだろうか。 違うと思う。
何故なら、暇と退屈は余裕を生むからだ。気持ち的にも、身体的にも。
余裕がないと、頭の中をいろんな考えがグルグルグルグルとめぐる。
答えがでない答えを ただただ探し続ける。
暇と退屈は、そんなグルグルから僕たちをきっと引っぱり出しくれる。
暇と退屈は、僕たちと世界とをつなげてくれる、チケットのようなもの。
いつもポケットに入っているのに、気づかない。
ふと、手を突っ込むと出てくるクシャクシャになったチケット。
      行き先が書いていないこのチケットは、
僕たちをどこに連れてってくれるんだろう。

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