イグBFC4の感想 6〜10
こんばんは、はんぺんたです。
イグBFC4の感想の続きです。
6.かごめ
これはすごい……! この計り知れない感じ、私には絶対に書けません。とても面白かったです。
なぜ「かもめ」が途中から「かごめ」に変わったのか……。なんの説明もないから気になりすぎますね。そして「かごめ」はどうやって食べるのか、そもそも「かもめ」や「かごめ」を眉毛から出せるってどゆこと?? シュールで好きです。
7.コロナの時代の愛
#イグBFC4
— 大江信 (@oemakotoqq) October 9, 2023
イグBFC4参加作「コロナの時代の愛」|大江信 1/2 https://t.co/qKw439uss6 pic.twitter.com/G0VgKCFsdn
これもアホなイグなのでしょうか? 少し変わっているけど、上品な恋愛小説に感じました。イグって本当に人それぞれだなぁと思いますね。
多田さんの恋人や親族ばかりいなくなったので、多田さんのことが心配になりました。とても長い年月を経て愛が成就したのが印象的でした。
ガルシア=マルケス「コレラの時代の愛」のオマージュ(パロディ)とのことですが、その作品を読んだことがないので、オマージュ部分がわからなかったことが悔やまれます。きっと、元の作品を知っていたら、くすりと笑えることがたくさんあったことでしょう。
8.英雄
宝くじの高額当選を狙って少額のお小遣いを投じる……。自分の子ども時代のことを思い出しました。神様に「百万円当たってお金持ちになれますように」と願ったことも。私は当たりませんでしたが。
さて、この物語の兄弟はホントにアホですね。宝くじの高額当選をそれに使う!? っていう。アホだけど愛おしい兄弟でした。ああ、でも悲劇が……。まさに「正義感があってもアホが世間に放たれると迷惑をかける」ということが強烈に伝わってきました。
これは完全に好みの問題で恐縮ですが、この兄弟には生きていてほしかったなぁと思いました。子どもと犬がしんでしまうものは悲しくなってしまうので……。いや、イグなんだからもっと気楽に読めよっていう話だとは思います。
物語の展開はとてもわかりやすく、オチもきれいにまとまっていて、とてもよくできた短編小説を読み終わった満足感がありました。原稿用紙六枚以内でも、これだけの内容を書くことができるのは素晴らしいと思いました。
9.秋ヶ瀬橋
めちゃくちゃ好きです。面白くて、イグなのに青春小説にも感じる。ラストはすごく爽やかなのに、人間滅ぼせって、恐ろしいことをサラッと言ってるのが面白かったです。
ぬ〜べ〜のしょうけらを知らなかったので、ググったら「トラウマ回」って出てきて笑いました。
半妖と主人公の会話が愛おしい。こういう青春を私も過ごしたかったです。
10.ダイベンシャ
なにやら難しいお話かと思ったのも束の間、二ページ目からものすごくイグでしたね。
シン・サスティナブルフード、絶対に食べたくないです。カレー味のウンコとウンコ味のカレー、食べるならどっち? という、子供の頃に流行った問いが頭に思い浮かんできました。
シン・サスティナブルフードはどういう味なのでしょうか。乾燥させて味付けをしてたりするんでしょうか? そんなことが気になる作品でした。