イグBFC4の感想21〜25
はんぺんたです。
イグBFC4の感想の続きです。
21.犬
犬はいいですよね……。私も犬が好きです。前回も書きましたが、以前に犬を飼っていたので、それはもう本当に愛おしい存在だと思っています。どれだけ犬に癒やされ救われたことか……。
あのくちゃいにおいもたまらないんですよね。肉球の匂いはポップコーンのように香ばしい。
なにもかもいやになった主人公に対して犬はさんぽだと思って、しっぽを振って喜んでついていったのでしょう。ただただ主人公のことが大好きな犬。それを想像すると本当に狂おしいほど愛おしい。
途中から世界が変わって主人公も犬になるというラストに、ふしぎな童話を読んだような気持ちになりました。
これもアホなイグなのかでしょうか。私には名作に思えました。
22.わたくしのきせき
この作品、面白すぎてめちゃくちゃ笑いました。こういうの大好き。文章だけで、人を笑わせられるって本当にすごいことだと思います。
『大きな口内炎が四つほどできろ、痛め』で爆笑です。めちゃくちゃ面白い。そのあとも爆笑ポイントがたくさんあってもうここにあげきれません。
最後まで飽きさせずにずっと面白いって、文章力がなければできないことだと思います。
23.狛犬ラプソティ
これは愛のお話ですね。狛犬の阿と吽、そしてミーナ。キャラクターがそれぞれものすごく個性的に書かれていて楽しかったです。
途中からはじまる、鞠の奪い合い、シュートを決めるまでの躍動感あふれる文章がかっこ良かったです。
ラストは愛が成就して、子どもの狛犬が誕生していたのもほっこりしてよかったです。
24.筋肉は裏切らない
この作品も好きですねぇ。私もジムに行きたくなりました。主人公の元恋人のセリフがひどすぎて好きです。その中でも「そう、高たんぱく低脂肪」っていうところがひどいけど好きです。主人公の筋肉愛が鮮明に伝わってくるし、でもそれにつきあわされる元恋人も、まあイヤになるだろうね、と感じられて。
主人公は筋肉に裏切られることなく、起業して成功しているようなのでこれもひとつのハッピーエンドですね。
25.たけわき
ことば遊びが楽しいお話ですね。軽やかな文章で、読みすすめると不思議な気持ちになります。
個人的にブレアウィッチプロジェクトのところで、めちゃくちゃ笑いました。
私はホラーが苦手なのですが、ブレアウィッチプロジェクトには思い出があります。学生時代にあの映画が話題になっていたんです。本当にあったできごと、素人が体験し、撮ったものがそのまま映画になったという体だったんですよ。たしか。気になって友だちと観に行ったんですけど、めちゃくちゃ怖かったです。そして、当時の私は純粋だったので、本当にあれは真実なのだと思ってたんですよねぇ。それが一番こわい(笑)
すみません、話が逸れました。
「竹は木じゃない」と言われて、私もきっと「そうなの」と言ってしまうだろうなと思いました。願わくばこの主人公が、狂ったようになった人にもう一度会えたらいいなと思いました。