【雑記】初心者が東京エクストリームウォーク100で34km歩いた備忘録
2023年10月21日、東京エクストリームウォーク100のビギナーズ部門に初参戦し、無事に完歩した。お疲れ、ぼく。
で、事前調査で色々ググったけど、100km部門の記事はたくさんあるけどビギナーズ部門の記事がなかった。なので、備忘録がてら書く。
結論
皆、登山しようぜ!!!!!
軽い自己紹介
はのです。素人の物書きです。
なんの気まぐれか、東京エクストリームウォーク100に参戦し、34km歩いてきました。最近、某コンテストで以下の作品が受賞したので、暇なとき読んでください。ぼくが喜びます。
すべての始まり
全てはこのツイートポストを見たことから始まった。
「へー、東京エクストリームウォーク100なんてイベントがあるのかー」と思いながら見てた。
そして、まんまと勧誘に乗ってしまった過去のぼく。タイムマシンができたら、真っ先に殴りに行きたいランキング堂々の第一位はこの日のぼくです。
東京エクストリームウォーク100
ちなみに、東京エクストリームウォーク100っていのうは、100km歩こうぜってイベント。正気じゃない。
種目
2023年10月21-22日の種目は、以下の3種類。
100km部門
エキスパートクラス:制限時間24時間
チャレンジクラス:制限時間26時間
ビギナーズ部門:制限時間8.5時間
ちなみに、ぼくが歩いた34kmはビギナーズ部門。正気じゃない。
得られるもの
参加してもらえるのは、以下の二つ。
参加賞のタオル
完歩したら、名前とタイムが書かれた紙。
どっちも類似品を百均で買える。正気じゃない。
失うもの
失うものは、以下の三つ。
参加費(ビギナーズ部門は7,000円、100km部門は18,000円)
人生の時間
自分の体力
お金払って、時間と体力を失う。正気じゃない。
名前も知らない参加者が「男には、やらねばならない時があるんだ!」って言ってたど、絶対これじゃない。正気じゃない。
ここまで読んでくれた方へ
きっと、東京エクストリームウォーク100を知って、ビギナーズ部門ならいけるんじゃないかという誤判断をした方々だと思います。
まだ引き返せます。参加申し込み済みであれば7,000円を失いますが、時間と体力を失うことを防げます。正気に戻ってください。
それでも、「いや、私は狂気に染まるんだ」って人は、この先もどうぞ。もう何も言いません。
事前練習
いらない。ぼくは何もしてない。しいて言えば、趣味で登山しよう。登山楽しいよ、登山。
現代人は、電車や自動車で歩くという行為を意外にしていない。「いや俺、毎日通勤で歩いてるしー」って言ってる人も、たぶん吊革掴んで立ってる時間が長い。
なので、自分が何分歩いたら疲れ始めるかとか、何分歩いたら足が悲鳴を上げ始めるかとか、自分は足が悲鳴を上げても歩き続けることができるかとか、感覚的にわからない。
なので、登山で遊んで、その感覚をつけようねって話。
町歩きでもいいんだけど、近所の変わり映えしない道を何時間も歩き続けても、飽きるか不審者として通報されるだけなので、個人的には登山。
さあ、今すぐ登山サークルをポチッと。
事前準備物
東京エクストリームウォーク100に向けて、準備したのは以下。
リンクは貼るけど、全部アフィリエイトじゃないから安心してアクセスして欲しい。
シャツ
WORKMANの「ヘビーウエイトコットンオーバーサイズ長袖Tシャツ」。980円。
選定理由:
安い。東京エクストリームウォーク100の参加者は、安全ピンでゼッケンを服につける必要がある。手持ちの服に穴を開けるのが嫌すぎたので、安全ピン刺す用の服として買った。ごめん、WORKMAN。
ズボン
昔買ったやつが廃番になっていたので、似たようなやつを代わりに。
WORKMAN「GERIDE(ジェライド)ストレッチカーゴパンツ」。2,954円。
選定理由:
空間に余裕があるのとストレッチ性。汗かいた足にズボンが貼りつくのが嫌だったので、膝周りに立体感がある広めのやつを選んだ。後、動きを邪魔しない様にストレッチ性の高い物。動きやすさ重視。
靴
MOONSTAR「SPLT M196」。4,950円。
選定理由:
ぼくがMOONSTARが好きだから。ウォーキングシューズだから普段使いに文句はなかったが、エクストリームウォークには微妙だった。素直にadidasで1万円出す方がいい。。
かばん
WORKMAN「スクエアボディバッグ」。1,500円。
選定理由:
軽量かつペットボトルが入るやつ。後、リュックタイプだと肩に負担が来そうだったので、腰に巻けるタイプを選んだ。結果、腰に負担が来たのでどっちもどっち。参加者はリュックタイプが多かった。
モバイルバッテリー
皆一つは持ってるやろ。
タオル
皆一つは持ってるやろ。
ボトルホルダー
皆一つは持って……わかりません。
自動販売機で買った冷たい飲み物を、冷たいまま維持できる。超お勧め。なかったら百均で買って。くれぐれもグッチとかでは買わないで。百均でいい。充分。
当日の感覚
後は、当日ぼくが何を思っていたかをつらつらと書いていきます。割とうろ覚えです。
会場到着
ずっと、帰りたいって思ってた。ここにいる人間、全員正気じゃないって思ってた。ぼくも含めて。
ああ、いい天気だな。旅行行ったら楽しそうだな、とか思ってた。
なんで今から34km歩かなければならないんだろうって永遠に思ってた。
会場では、参加賞のタオルをもらって、ゴール地点に送ってもらう荷物を預けて、日焼け止め塗り直した。
で、あとは近くの川をボーっと眺めてた。
出発
スタートの合図を聞いて、このゲートをくぐる時だけはテンション上がった。
10km地点
体力的にはまだまだ全然平気。足も別に痛くない。
10km地点に到着するまでは、五分に一回「電車に乗れば帰れるぞ!」「バスに乗れば帰るぞ!」「タクシー拾えば(ry」って言ってた。
10km地点過ぎたら、「お前は頑張ったよ!10km歩いたんだから!ここでリタイアしても誰も文句言わねえよ!よし、やめよう!リタイアしよう!!」って一分に一回言ってた。
後、記念すべき10km地点に目印欲しかった。
20km地点
体力的にはまだまだ全然平気。だが、足が痛くなってきた。
ここまで来たら、もう半分過ぎてるので、帰りたいはなくなった。さっさと残りを終わらせるぞって感じ。
後、20kmの目印はやっぱりなかった。
30km地点
途中途中でゾーンに入ったのか、体力回復して足の痛みもなくなって歩く時期と、体力落ちたし足は痛い最悪の時期が交互に来た。
その上、25km以降から砂浜を歩かせるコースが増えてきた。正気じゃない。
「綺麗な湘南の海を眺めながらー」じゃないから。歩きづらさしかないから。正気じゃない。
32km地点以降は、ずっと限界だった。気合だけで歩いてた。100キロマラソンを43kmでリタイアしたコムドットの気持ちがわかった。
ゴール
限界の果にたどり着いたのは、小学生の頃、ぶっちぎりに速いアンカーとぶっちぎりに遅いアンカーにのみきることを許されたゴールテープだった。
とりあえず写真取った。
そして、ゴールテープをきった。
感動の、瞬間だった。
きった瞬間は、達成感を感じた。
その後、汗が染み込んで白っぽくなってる服を見ながら、着替える場所がない絶望と、最寄り駅まで十分歩かないといけない延長線を前に、絶望した。
感想
いい経験でした。
34km走った結果、初心者でも40kmまでは気合でいけるし、たぶん50kmまでは死ぬ気でいける。
が、そこまで。
100kmの壁を超えるには、数十kmをペースコントロールできるような体力かトレーニングが必要だと感じた。
100km部門には出ない。
後、1日遅れで筋肉痛がくるはずの体に、即日来た。34km恐い。