【創作企画】集まったバレンタインチョコレート小説（51～60個目） #バレチョコ小説
以下の企画で集まったポストをまとめています。お気に入りの小説があれば、是非チョコレートを受け取る小説で返信してみてください。
51個目
手には不恰好なチョコレート。絶対あいつはバカにする。でもさ、もしあたしが明日素直になれて「好き」を伝えることができたら、あいつはなんて言ってくれるかな……やっぱり、バカにするかな。それでもいい、あたしの想いは込めたし伝えたい。
— 佐々森りろ (@riro_sasamori) February 9, 2024
#バレチョコ小説
52個目
「はい。碧、今年も」「ありがと梢！」「彼には渡したの？」…ははあ、さてはまだ渡してないな？すると遠くから彼女の名を呼ぶ者が。
— 白月 嶺葉 (@mineha935) February 9, 2024
「おっと。噂をすれば未来の旦那の登場ってことで外野は去ります！」
焦るような彼女の声を背に来た道を駆け抜ける。涙を呑んで口に含んだそれはやけに苦く濃厚だった
53個目
セーラー越しの爽やかな痛みと、思わず張り倒したくなる"にやけ面"に背中を支えられてやっと、私は彼と向き合うことが出来ていた。
— 夜 魚署 (@yoru_siira) February 9, 2024
勝手の内に游ぐ視界が、不意にその瞳に縫い留められる。
あァ、もう──。
気付く頃には、言葉は走っていて。
あとは頼んだよ。我がカップ・ケーキ。#バレチョコ小説
54個目
#バレチョコ小説
— 春カス (@harukasu5200) February 9, 2024
「俺チョコアレルギーでさ。食べたらくしゃみ出んだよね」
バレンタイン当日、彼は自分の元にやってきた女子にはことあるごとにそのセリフを口にし、チョコを受け取らなかった。
誰もいない放課後の教室。
「なんでそんな嘘つくの？」
と言いながら私が本命チョコを渡すと彼は……。
55個目
#バレチョコ小説
— 白木犀(汐海有真) (@hakumo_610) February 9, 2024
今日で世界が終わるらしい。
バレンタインが終末とは素敵だ。だって本物の愛なんてないし。青痣だらけの腕を見て笑った。
……ああ、でも。
足を止めて後ろを見る。ぼさぼさの長髪。妹は今日も、私から離れようとしない。
安いチョコが上着に入っていた。それを、妹へ放り投げる。
56個目
#バレチョコ小説
— 色葉みと@小説&雑多垢 (@irohamito) February 9, 2024
「お嬢様？ これは……？」
「ちょ、チョコ。……ば、バレンタインだから。いつも、お世話になっているから。……お礼」
「……ありがとうございます！ 嬉しいです！ お嬢様が神に見える！」
「そ、そっか。うん、喜んでもらえたなら良かった。ところで、何持ってるの？」
57個目
完全にしくった。
— 早河遼 (@Hayakawa_majic) February 10, 2024
昨晩仕事帰りにチョコを作る算段が転寝をした隙に呆気なく瓦解してしまった。気付けばもう出勤時間。作るのはおろか高級なお店で買う時間すらない。仕方なくコンビニで箱の装飾が一番マシな奴を買った。
嫌われたと思われないかな。
繊細なあの人から。#バレチョコ小説
58個目
好きなチョコも好きな色の包装紙も準備した。
— waka (@HummingDays) February 10, 2024
派手なのは嫌いだから控えめなリボン
彼の好きな小説から一説とって告白をカードにしたためる。
いつもより早めに家を出て誰もいない教室で彼の机の中に入れた。
完璧！！
家に帰って残されたカードを見るまでは…
でも少しホッとした。#バレチョコ小説
59個目
『会いたい』
— 森乃宮 伊織（15）@小説家志望の中３男子 (@IORI_Morinomiy) February 10, 2024
突如、スマホに現れたメッセージが私の心を揺さぶった。
踊る心臓をよそに、既読もつけずにおろしたてのコートを纏う。
吐く息は知らぬ間に白さを増していった。
「『恋人の日』はもう必要ないよね」
そう言って彼が差し出した指輪に手を伸ばすとき、私のチョコは意味をなくした。
60個目
アイツにならこのチョコしかないと思った。一緒にジムで筋トレに励み、アイツの筋肉はこの目に記憶している。製作時間はかかったが喜んでくれるはずだ。アイツは自分の筋肉に惚れている。俺はそんなアイツの全てに惚れている。筋肉チョコ受け取ってくれるかな？
— howari (@howari39041244) February 10, 2024
#バレチョコ小説