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【予想答え合わせ】ダークホースに挙げたツインズとジャイアンツの行方

どうも、ハーノです。
今回は2月に投稿した「個人的『各リーグのダークホース2023」という記事の答え合わせをしていきたいと思います。
この記事では各リーグでダークホースになり得ると見たチームを1球団ずつ挙げました。
ア・リーグはツインズ、ナ・リーグはジャイアンツを挙げています。
今回はこの2球団の今季を簡単にですが振り返りたいと思います。

言い訳ではないのですが、私はブレーブスファンというのもあって、他球団に比べれば追っていたとはいえ、この2チームをしっかりガッチリ追うことはできていませんでしたし、かなり知識量も劣っているのが現実です。
それでも自分なりにベストを尽くしたつもりですので、よかったら一読のほど、よろしくお願いします。

該当記事(こちらを先に読んでいただけると嬉しいです)↓

それでは、行きましょう!

①サンフランシスコ・ジャイアンツ

【前評判】
まずはナ・リーグから。
私はサンフランシスコ・ジャイアンツを選出していました。
2021年に文字通り「奇跡」の快進撃で107勝を挙げ地区優勝したジャイアンツでしたが、22年は81勝でシーズン終了。オフにはジャイアンツは大物FAとの契約に次々と失敗、破談。そのうちロドンもヤンキースに奪われ、ロジャースやコンフォートを小さくない額で契約する、正直に言うとヤケクソにも見えるムーブを見せました。
前評判は決して良くないのが現実でした。

【選出理由】
しかし、私はそんなジャイアンツをダークホースに挙げました。
というのも、ジャイアンツは補強のなかで実績のある選手を多く獲得しました。先発ではロドンが抜けたものの、ジョク・ピダーソンがQOを受諾して残留に成功。前年32試合に投げて防御率3.01をマークし2桁勝利を挙げたストリップリング、アスレチックスの先発を長年支えてきたマナイアを獲得。リリーフには通算で400試合近く投げている経験豊富なテイラー・ロジャース、TJ明けながら2021年にはブレーブスで71試合で防御率1.98をマークし世界一にも貢献したジャクソンを追加。外野でも本拠地がジャイアンツのオラクルパーク同様に打者地獄のマリナーズで長年パワーを発揮し特に21年には39本塁打を打ったハニガーと、昨年MLBで1年間のブランクがあるものの通算132本塁打に通算OPSも8割を超えているコンフォートを補強するなど、チーム全体の層の厚みは上がったように感じられました。
また、ポージーが抜けて薄まっていたリーダーシップをベテランの追加で補完したり、プレーオフ争いでベテランの経験値が発揮されたりすることで、効果的に作用するのではないかと考えました。
チームとして有望な若手もおり、若い力と化学反応を起こせば面白いことも起こせるかもしれない。
そのような期待も込めて、ダークホースとして推薦しました。

【結果】
実際のところ、前半戦はジャイアンツは勝ち切れていました。
ベテランには当たりハズレがありましたが、ロジャースやジャクソンがリリーフ陣の一角を支え、若手の活躍もあって躍進、8月初めのTDLの近くではワイルドカード首位に立つなど、健闘します。
しかし、ジャイアンツフロントはローテのうち2枚がリリーフデーというなかで全く動かず、野手補強もほとんど動かないままマリナーズで不振にあえいでいたポロックのみ。次第に攻守で息切れが見え、ポロックも全く機能せず、ズルズルと落ちていき、最後は負けが込んでシーズンが終わってみれば前年を下回る79勝83敗となってしまいました。
残念ながらクラブハウス内の空気も悪かったという話もあり、リーダーシップを埋めることも悩みどころだったようです。

【まとめ】
まず、ある程度覚悟しているところではありましたが、野手補強の成果がイマイチでした。ここが大きな誤算でしたが、先発も枠がここまで足りないレベルに陥るとは思いませんでした。せめてもう1人いれば、状況は大きく変わったように思います。やはりローテに2枚リリーフデーは苦しいものがあります。
しかし、何よりの誤算は、ワイルドカード1位に立つなど優位な状況を作りながらTDLでの補強がポロックのみだったという点。
これが打線の苦しさにも、何より投手陣の疲弊にも、大きく影響してしまったように思います。
なぜあの状況で全く動かなかったのか、単刀直入に言うと全く分からなかったです。ファンからも多くの疑問の声が上がっていました。
あれくらいの状況が作れれば、確実に一定以上の補強はしてくると考えていましたが、そこが甘かった(?)ようです…。
正直私もいまだに大きく困惑しています。

②ミネソタ・ツインズ

【前評判】
次はア・リーグです。
紆余曲折ありながらもコレアの残留に成功したツインズ。
ここ2年は主に先発投手陣の崩壊で苦しみ、プレーオフを逃すという状況が続いていました。
そんなツインズがローテーションの起死回生を狙って打った手が2022年の首位打者アラエスをマーリンズにトレードし、パブロ・ロペスを獲得するという博打トレードでした。
FAで捕手のバスケスを獲得するなど、積極的な動きを見せたものの、全体的な評価としてはAL中地区においてガーディアンズに次ぐ2番手、人によってはホワイトソックスより下の評価もあり、決して高くはありませんでした。

【選出理由】
個人的にツインズを高く評価したのは、ロペスのトレードが理由です。
決して豊富でない予算の中で、先発ローテを改善し、プレーオフを目指すというフロント陣の明確かつ的確な強い意志を感じました。
フロントの動きは、選手のモチベーションにも大きく関係します。この相乗効果で、ツインズの選手たちも士気が上がれば、補強の成果と相まってプレーオフ進出、そしてプレーオフ18連敗という地獄の不名誉記録を止められるのではないかと期待しての選出となりました。

【結果】
ツインズは、ローテーションが1年間安定して機能し、AL中地区を制して地区優勝を果たしました。
ローテーションの中心にいたのは、サイ・ヤング賞候補にも入ったグレイと、アラエスとのトレードで連れてきたロペスでした。
32試合先発、194イニング、234奪三振、防御率3.66、11勝8敗。ローテでしっかりとイニングイーターを担い、チームの地区優勝に貢献しました。シーズン中に4年73.5Mの契約延長も交わし、アラエスを出して獲得するだけの価値があったという事を証明しました。
打線も、中核を担うはずだったコレア、バクストンの2人が本来の実力を発揮しきれなかった中で、ルイスのような若手や、伏兵たちが打線を支えました。
プレーオフでも、ロペスは活躍します。ブルージェイズとのワイルドカード第1戦では5.2回1失点の好投で勝ち星をあげ、チームのプレーオフでの連敗を18で止める大金星。
第2戦ではグレイが好投して勝利し、21年ぶりのシリーズ突破を果たしました。
シーズン中は不調だった「プレーオフ男」コレアも攻守で魅せ、ファンの期待に応えます。
アストロズとの地区シリーズでも、第2戦でロペスが7回無失点で勝ち星を引き寄せるなど、アストロズ相手に好試合を見せます。最終的に1勝3敗でツインズが敗れたものの、負けた3試合のうち2試合は2点差以内など、予測以上の奮闘を見せました。
ツインズにとっては、実りある2023年シーズンだったでしょう。

【まとめ】
ダークホース予想の記事でコレアを差し置いて見出し画像にするくらいにはロペス獲得には高い評価をしていたので、ロペスが機能してツインズが地区優勝、プレーオフの呪いを次々破ったことは、個人的にも満足のいく結果でした。
ジャイアンツとの差、という部分で行くと、やはりフロントだったのかなという風には感じています。
勝利に向けて、大きな動きも厭わず、かつ的確に動き続けた。そこがツインズとジャイアンツの差になったのではないでしょうか。
かなりクリエイティブな印象のあるツインズフロント、今後も何をしてくるのか、読めないチームという意味でも注目していきたいチームですね。

この成果にはフロントも口元が緩むのを止められないでしょう、見出し画像はこちら↓

③終わりに

いかがだったでしょうか。
当たった部分、外れた部分、ありましたが、こういうのもMLBの醍醐味かなと思います。
ツインズとマーリンズのトレードは、お互いにプレーオフ進出への大きなピースとなっただけに、MLBの歴史でも有数のwin-winトレードとして語られるかもしれませんね。

来シーズンも、こういう企画はぜひやってみたいです。
その時は、また楽しんでもらえると嬉しいです。

それでは、また!!!


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