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アクーニャ今季終了 逆境を乗り越えろ

どうも、ハーノです。
今回はアクーニャの左膝前十字靱帯断裂によるシーズン終了を受けての記事です。
それでは、行きましょう。

①アクーニャの故障

2021年には右膝前十字靭帯断裂を経験したアクーニャ。
今度は左膝でした。日本時間5月27日のパイレーツ戦にて、三塁へのフェイクスタートの際に怪我。
当初はあまり重症ではないのではないかとコメントしていましたが、検査の結果左膝の前十字靭帯を断裂していた事が分かりました。
これにより今季終了。

前回は2021年7月に右膝の前十字靭帯断裂でシーズン終了、復帰は22年のシーズン途中となりました。
しかし昨年は史上初の40-70を達成するなど、大活躍で自身初のMVPを手にし、完全復活を見せた矢先のことでした。
今季は打撃不振に苦しんではいましたが、チームとしてはやはり痛い離脱です。

選手生命にも心配の声が上がります。しかしアクーニャは「またMVPを取れるかもしれない」と再び完全復活するという強い意志を示してくれました。
また、ブレーブスが自分抜きでもWSを制すに値するチームだという事、手術後は自身もチームで応援するつもりだという事などを語りました。

復帰は来季の開幕までに間に合う可能性も十分にあるようです。
ブレーブスファンとして、彼を信じます。

頑張れアクーニャ!
ファンは待ってる!

②外野編成は?

※各成績は6月4日時点

さて、アクーニャが離脱した穴はどうなるのか。
ここが大きな問題になっています。
ブレーブスは現状、ハリス、ケルニック、デュバルの3人をスタメンで出すつもりのようです。控えにはJ.P.マルティネスが入っています。

ハリスは去年同様、序盤はここまで打率.260、5HR、OPS.680と打撃で苦しんでいます。さすがに去年ほどの大不振ではありませんが、これはチームとしても痛手です。
ただ走守では衰えておらず、特に守備では今季も各種指標は良好、堅い守備で何度もチームを救っています。
アクーニャ離脱後は時には1番を任されるようになり、かなり出塁を意識したアプローチに変化。デビュー以降四球はMLBでもかなり少ない打者だったハリスの四球が増え、直近7試合では出塁率も.350に乗り、一定の成果は出ています。
この意識の変化が彼の打撃成績に良い影響をもたらしてくれるかが1つの鍵になりそうです。
最近は当たりも増えていますし、去年6月に同様しっかり復調してくれれば打撃でも頼れる姿を見ることができるでしょう。

続いてデュバルです。
今季1年3Mで2022年以来のブレーブス復帰になったデュバル。
彼はかなり極端な打撃成績を残しており、左右どちらの投手とも50打数以上対戦し、対右は打率115、0本、OPS.332、対左は打率.286、5本、OPS.977となっています。
対左キラーとしては非常に強力な戦力となっている一方、対右投手では非常に苦しんでいます。
今後は対右投手との対戦が課題になりそうで、デュバル自身の改善や、J.P.マルティネス、フォレスト・ウォールら外野の左打ちデプスたちの活躍が鍵になりそうです。
首脳陣の判断もチームの外野運用の命運を変えるかもしれません。
走守に関しては、走塁はリーグ平均〜中の上程度を維持、衰えが見え始めていた守備は今季は平均程度には改善され、肩は今季も安定した数字を出しています。

そしてケルニック。
打撃は相変わらず不安定ではありましたが、ここにきて調子が上がり始めています。
直近7試合では打率.286、OPS.809をマーク。長打も増え始め、ブレーブスの元気印になりつつあります。
ハードヒットはできているため、今後アジャストしてくれば、打撃開花にも期待できそうです。
守備はお世辞にも素晴らしいとは言えませんが、一方でリーグ屈指の強肩でそれをカバー。走塁でも一定の評価できる内容です。
ハッスルプレーも定期的に見せ、少しずつではありますが、ブレーブスファンからの好感度は上がってきているように感じます。

そして現在控えとして入っているのはJ.P.マルティネスです。
昨年レンジャーズからトレードで獲得した走守に非常に優れた外野手で、昨年は3Aで打ちまくり、レンジャーズでMLBデビューを果たしました。
デビュー直後は一定の成果を出しており、その後急失速したとはいえポテンシャルはあります。
今季は3AでOPS7割前半と少し物足りない成績ではありますが、走守では相変わらず高い能力を見せており、現在は主に代走・守備固めとして期待されています。しかし、デュバルの対右投手成績の悪さもあり、左打者で打撃のポテンシャルも高い彼には期待もしたいところです。

最後に、現在は3Aにいますが、フォレスト・ウォールです。
昨年は圧倒的な走力で代走の切り札として重宝され、今季は打撃の好調を買われて敢えて3Aで試合に出しながら状態を見ています。
現在3Aで長らく課題だった打撃で打率.299、OPS.864をマークし、ブレイクの兆しを掴みつつあります。
彼の爆発力には期待されますし、左打者というのもあってデュバルの対右投手問題の打開策の1つになり得るだけに、この状況では彼の昇格・活躍が大きく期待されます。

③今後の補強策への影響

さて、今後気になってくるのは、補強策への影響でしょう。
まず外野補強ですが、これは間違いなく必要だと思われます。
2021年のTDLでデュバル、ピダーソン、ソレア、ロサリオを連れてきた事を引き合いに出し、大きな動きを予想する声もあります。

しかし、2021年と今季の外野編成はかなり異なります。
2021年はアクーニャが離脱すると、本当にスカスカな外野編成となってしまい、前年に続きOPS5割台と不振のインシアーテ、総合力はソト並みとも言われながらMLBではOPS3割台と想定外の不振に終わったパチェ、その他マイナーレベルの選手たちがスタメンで出るような状況で、守備固めだったヘレディアもスタメンを張ることがありました。
一方今季はハリス、ケルニック、デュバルとある程度レギュラーレベルの選手がいますし、デプスにも未知数ではありますがJ.P.マルティネスやウォールがいます。
また、トレード市場に出ることが予想される外野手の中には比較的安価に獲得できそうな選手も多く、大きな動きをする必要性は必ずしも高くなく、実質的に外野3枠全てが空いていた2021年と比べればある程度枠数に限りがあるので、ここで賭けに出るかはかなり微妙なところです。
今はまだ調子が上がりきらないとはいえ打線も本来かなり強力であるのも私がそう考える一因です。

また、外野手補強の大きな動きが起きにくいと考える他の理由は、先発補強の噂です。
既にブレーブスはレイズのエフリンを狙っているという情報が出たりと、ブレーブスが先発補強に動いている事を示唆する情報がいくつか出ています。
アンソポロスGMも、大きめの動きを仄めかすような発言をしており、ローテ補強に大きく出るのではないかという予測も強まっています。

ストライダーが離脱しながらも奮闘するブレーブスローテですが、セールはガラスの左腕ですし、ロペスはまだ再転向1年目、モートンは40歳と不安要素もあります。また、来季オフにはフリードとモートンが同時にFAになるため、できれば来季をカバーできる先発も欲しくなる局面にいるのは確かです。

もし仮にここで大きめの動きに出るなら、外野補強に割く事ができるリソースは少なくなります。

簡潔にまとめますと

①リソース(プロスペクト)が少ない
②2021年より遥かにまともな外野陣
③今季は比較的安価で外野手補強ができそう
④先発補強に打って出るなら尚更リソースは減る

これらの理由から、外野補強策がブレーブスの補強策にそこまで大きな影響を与えるかは、かなり微妙だと思います。

しかし、アンソポロスGMの思考はとにかく読めませんし、数多のMLBの記者ですら翻弄されている彼の手腕がどう働くかは、正直なところ全く予想がつきません。

④まとめ やっと5月が終わる

ブレーブスは5月の日程を借金1で終えました。
過去3年の5月成績は21年貯金1、22年借金2、23年貯金1です。
今年も鬼門5月に苦しんだ、逆に言えば例年通りに耐えました。
2021年は世界一を手にしましたし、22、23年は100勝の大台に乗せました。

6月に強いブレーブス、まだまだここからですね。
それでは、また!

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