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【ブレーブス】オフの補強ポイントは?&FA選手15人ピックアップ!

 どうも、ハーノです。今回はブレーブスのオフの補強についてです。
 現状のチーム状況と補強ポイント、FA選手を15人ピックアップしてそれぞれに対する考えを簡潔ながら書いてみました。
 それでは、行きましょう!

①現状のチーム状況・補強ポイント

 個人的な予想を始めに書いておくと、補強ポイントの大きさは「先発>リリーフ≧野手」だと考えています。
 では、その詳細について書いていきたいと思います。

【野手陣】
 オズナが予定通り球団OP行使となって残留したため、現状、野手はほとんどのポジションが「怪我しない事が最大の補強」状態で、補強ポイントと言えるのはアルシアが打撃不振だったショートくらいです。
 捕手に関して、行使が濃厚視されていたダーノーの球団OPが破棄されたものの、まだ再契約の線がない訳ではないようです。また捕手は今季3Aで大活躍したドレイク・ボールドウィンというプロスペクトもおり、ボールドウィンは来季の3月で24歳になるという事を考えるとマーフィーと併用になる可能性も十分あり、捕手でもそこまで大きな補強に出る可能性は非常に低いでしょう。
 他で唯一大きな補強がある可能性があるのは外野ですが、ソト獲得など様々な噂こそあるものの現実的に見れば外野は明らかな飽和状態で、現実的な選択肢とは言えません。

 また、アンソポロスGMはショートに関してあまり大きな問題とは考えていないようで、場合によってはこれと言った補強がない可能性もあるでしょう。アルシアは打撃は17本塁打を放ったもののOPSは.625に留まりましたが、守備ではOAA+5をマークしています。
 とはいえ打撃は心許ないですし、補強が欲しいところではありますが、FA市場に出るのはアダメス、トーレス、キム、デヨングと高額契約濃厚な選手や未知数な部分も大きい選手が多く、補強に打って出たとしても成功率はあまり高くはないでしょう。

【先発ローテ】
 ブレーブスのオフに一番戦力低下が激しいのは、フリードとモートンがFA(モートンは引退の可能性もあり)になる先発ローテでしょう。規定投球回を投げた投手が2人もFAになるのは大きな穴になります。キャニングが追加されましたが、明らかに穴埋めには足りませんし、彼に関してはノンテンダーや再トレードの可能性もあります。
 アンソポロスGMは「昨年と違い最重要事項ではない」というスタンスのようですが、現実的な面で見ると不安は大きいです。

【ローテ当確予定組】
①セール…素晴らしい復活劇もプレーオフは欠場。やはりガラス感は否めない。
②ロペス…先発再転向2年目。転向1年目の影響もあるとはいえ後半戦は合計1ヶ月以上離脱し、稼働率が低かった。今季は出来すぎ感も。
③シュウェレンバック…言ってもまだルーキー。
④ストライダー…シーズン序盤に復帰予定も病み上がり。期待値は高いものの大きな計算は難しい。

【その他候補】
①エルダー…3AではまずまずもMLBでは指標の悪さが露呈し大不振。来季もどこまでやれるかは全くの未知数。
②イアン・アンダーソン…TJから本格的な復帰年に。今季取り敢えずマイナーでローテを回したのはプラスの要素。しかし未知数すぎる上、マイナーでも圧倒的な投球ができた訳ではない。
③AJSS…3Aでは被弾癖が治らず打たれる展開が目立ち、プロスペクトランクではTOP100から外れる。
④ウォルドレップ…素材としてははさすがの力を持つところを見せるも、まだまだ荒削り。TOP100プロスペクトからも外れた。
⑤ホームズ…28歳の苦労人ルーキー。今季は先発5番手としては一番マシな投球。ただマイナー時代の成績含め、どう見てもリリーフ向きなのは明らかで、ロングリリーフは可能はともかく先発としてはガス欠癖も否めない。未知数要素もかなり大きい。

 大体このような具合になっています。全体的にリスク高めなMLBローテと、未知数要素が大きすぎる5番手&穴埋め候補たち、というのが正直なところです。ブレーブスの投手プロスペクトは多くがまだ若く、ETAは26年以降の選手たちが大半です。これ以上の下からの突き上げもあまり期待は出来ないでしょう。
 そうなると、やはりここは補強が欲しいように思います。規定投球回をクリアした投手が同時に2人も離脱するのは単純に痛手です。
 せめて中堅以上の選手が1人は欲しいところですし、本来ならそれに加えてスイングマンタイプの投手の補強も欲しいくらいです。

【リリーフ陣】
 さて、最後はリリーフ陣です。こちらはミンター(とジャクソンがおそらく)がFA、チャベスがおそらく引退という状態になっています。また、バマーは球団OPの行使が確定しています。
 ただ、ヒメネスが10月末に左膝の手術で8〜12ヶ月の離脱となり、ブルペンは補強が必要でしょう。
 現状のリリーフ陣はこのような形になるでしょう。
①イグレシアス
②PJ
③バマー
④リー
⑤ホームズ
 リーとホームズはオプションもありますが、おそらくほぼ当確と思われます(ホームズは先発の可能性も残っていますが)。
 特に交渉はなかったようですが、過去のブレーブスがリリーフ編成には比較的お金を出す事や、イグレシアスの契約が残り1年である事などを考えると、ミンター残留の可能性も十分に考えられます。
 今季爪痕を残したヘルナンデスや、TJで休んでいたペルドモ、カーらが埋める可能性もありますが、カーの復帰はできてもシーズン中盤になるでしょうし、何らかの穴埋めはあるものと思われます。
 ヒメネス離脱まで考えると、勝ちパターンクラスが1人は追加したいところです。

【総合的な状況】
これらの状況から考えて、最初に書いたように補強ポイントは「先発>リリーフ≧野手」であると考えました。
 アンソポロスGMはペイロールの更なる増額も示唆しています。今季オフのブレーブスはペイロールにフリードの15M、モートンの20Mを中心にある程度の空きが生まれるため、そこから更に増額を目指すとなると、地味なオフになる可能性もある一方で、ビッグネームの補強の可能性も無い訳ではなく、フロントとしても様々な可能性を検討しているものと思われます。

②獲得選手候補

 という訳で、獲得選手候補について簡単にではありますが獲得候補(願望もあり)を書いていきたいと思います。
 ブレーブスは今季オフ、既に様々な形でのコストカットに動いており、FAで大きく動く可能性もあります。
 そういった面も踏まえて見ていきましょう。

①【野手】(遊撃手)
※チーム事情も考えて、遊撃手に絞っています。

❶アダメス(MIL)…ペイロール増額を「大物補強」と捉えるなら0ではない選択肢。一部では獲得予想に名前が挙がるも、過去の傾向や遊撃手に対するフロントの考えを見ると、可能性は非常に低い。
❷トーレス(NYY)…ある程度の契約は必要になりそう。ただ今季の成績を見ても、それに相応しい成績を出せるかは微妙。可能性は非常に低い。
❸キム・ハソン(SD)…守備は申し分なく、打撃もそれなりに期待できる。ただ怪我の影響が不透明で、またバリューを考えれば契約もそれなりの規模になることが予想され、可能性はかなり低い。
❹デヨング(KC)…あまりお金をかけずに補強可能。ただ打撃は不安定で、今季は24本塁打を放つもOPSは.703。22年、23年はOPS.531、.613と下手をすれば今季のアルシア以下。守備は光るものがあるものの、そこも含めてアルシアとの差別化が難しく、敢えて獲得する意味があるかは微妙。

②【先発】
※とにかく名前を挙げて1人ずつ検証しました

【大物】
❶フリード残留…ベストに近い選択肢ではあるが、可能性は低い。全く無いわけではないものの、プレーオフでの成績不振もフロントにどう見えているか。契約の高額化も予想される。数少ない希望はペイロール増額示唆と、フロントが慰留を否定はしなかった事。
❷バーンズ(BAL)…ペイロール増額を大物補強と捉えるなら0ではない。今季はプレーオフでも好投し実力を見せた。ノラに7年170M以上提示したという話もあるブレーブスが本気になれば全く無理な訳では無さそう。ただ過去の傾向やボラス案件であること、フロントの意向などから考えると突っ込む可能性は非常に低い。

【中堅】
❸マナイア(NYM)…オプトアウトすれば、という仮定付きも、オプトアウトするなら今季181イニングを投げて防御率3.47という数字は魅力。
❹セベリーノ(NYM)…こちらも今季182イニングを投げて防御率3.91をマークし復調。過去のスペは気になるものの、2年連続190イニング以上投げたシーズンもあり、悪くはない選択肢。プレーオフでも好投を見せた。
❺イオバルディ(TEX)…何だかんだでレンジャーズでの2年間はある程度は稼働。今季は170イニングを投げた。年齢とスペ体質に不安はあるもののまだ力はあり、プレーオフにも相変わらず強いことは昨年TEXの世界一に貢献したことで証明済み。年齢ゆえに短期契約で済みそうなのも良い。

【復活狙い】
❻ビューラー(LAD)…TJ復帰年で16先発、防御率5点台と苦しむ。ただ本来の実力は高く、フォーシームは平均95マイルもマーク。プレーオフでは復活に希望が見える投球を披露。短期契約が予想されるため、コストはあまりかからなさそう。バウンスバック候補として獲得はあり。TJは2年目からが本格復帰年。復活すれば大きなプラスに。ただしQO受諾で残留の可能性もある。
❼ビーバー(CLE)…元CY賞投手。復帰年というのもあり、踏み台になる代わりに1年間力を借りるのはアリな選択肢。タイプ的にもブレーブス好みな選手。

【その他】
❽モートン残留…規定を投げる力はまだ残っている。全体的には非常に厳しい内容が増えたが、低年俸で残留できるなら全く無しではない。衰えや年齢、スタッツなど総合的に考えると可能性は低い。

③【リリーフ】
※インパクトありそうな面子の中で、実際にあり得そうな選手をピックアップしています

❶ミンター残留…今季FA市場でも上位ランクのリリーフ左腕。ブレーブスはリリーフに金をかける事はあまり厭わない傾向にあり、イグレシアスとPJの契約があと1年(PJは球団OPあり)というのもあって可能性は十分ある。
❷トライネン(LAD)…今季2022年以来のMLB復帰を果たし、50登板で防御率1.93と復活を遂げたリリーフ右腕。タイプ的にもブレーブス好みで、ベテランゆえに契約も1〜2年で済みそう、ブランクが長かったために年俸もあまり高額化しない可能性が高い、といった点でもプラス。
❸ロバートソン(TEX)…来季で40歳を迎えるベテランリリーフ。しかし今季も68試合に登板し34ホールドとフル回転、奪三振数も72イニングで99個という投球内容を見せた。年齢的に複数年契約は考えにくく、ローリスクで大きなリターンを狙える。奪三振能力の高さはプレーオフでも活きる可能性が高い。

③まとめ

 さて、様々な候補を見て行ったわけですが、ブレーブスの理想の動き(トレードも含めて)はこうだと考えています。

①最低でも中堅以上の先発を確保
②リリーフの追加(勝ちパターンクラスも欲しい)
③内野のバックアップを追加
④スイングマンタイプの選手獲得

やはり①の優先度がかなり高いです。規定イニングを投げた選手が2人抜け、残ったローテもガラス、再転向2年目、ルーキー、長期離脱明け、その他有象無象…という具合なのは非常に不安です。

 出来る事なら③④も実現させて欲しいと思っています。個人的には④にキャニングを配置するのもありではあると思ってはいます。

 さて、オフのMLB市場はどうなるのか。ブレーブスの動きにも注目です。

 それでは、また!


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