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【待望の『補強』】ブレーブス、プロファー獲得!!!

 どうも、ハーノです。ついに、ついに来ました。ブレーブスの「補強」が来ました。今回はブレーブスがオールスター外野手であるジュリクソン・プロファーを獲得したことについて、書いていきたいと思います。
 それでは、行きましょう!!!

①ブレーブス、プロファーと3年42Mで契約!

 日本時間の1月24日朝、ブレーブスが昨年のオールスター外野手でもあるジュリクソン・プロファーと3年42Mで契約したことが発表されました。来季で32歳になるプロファーは、元全体1位プロスペクトでありながらもなかなか完全開花まで行かなかったなかで、昨年ついに大活躍のシーズンを迎えます。
 打率.280、出塁率.380、24本塁打、OPS.839、wRC+139、rWAR3.6、fWAR4.3をマークし、自身初のオールスターにも選出。大きな飛躍のシーズンとなり、パドレスのプレーオフ進出に貢献しました。

 FAでは3年契約を要求しているとされ、3年45~50M前後の契約が予想されていました。なので今回の3年42Mという契約は比較的妥当か、それより僅かに安いかという印象です。契約の内訳は、来季が12Mで、26、27年が15Mとなっています。22年オフになかなか契約が決まらずに悩んだ経験も、今回ここで契約を決断した一因かもしれません。
 来季はレフトでの起用が中心になるようです。アンソポロスGMは「市場で2番目に優れた外野手」と評価しており、プロファーをかなり高く評価していることが分かります。

 昨年に限らず、キャリアを通じて選球眼やコンタクト能力に優れていて昨年のチームの課題となった「出塁率」が高い点や、昨年打ち方を変えたことでハードヒットが大きく増え成績が向上したという活躍の明確な「根拠」がある点も高評価の理由かもしれません。
 ともかく、これによって補強ポイントの1つであった外野の補強に成功し、ひとまず来季の開幕野手編成はほとんど完成したと言えるのではないでしょうか。

 また、ここまでデプス埋めやマイナー契約に終始していたブレーブスは今オフ初めての明確な「補強」となり、興奮しているブレーブスファンも少なくないでしょう。

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②プロファー獲得の意図と強み

 続いては、今回のブレーブスのプロファー獲得の意図や強みについて書いていきたいと思います。

❶昨年の活躍はただの上振れではない?

 まず、プロファーについて多くの人が懸念していたであろうポイントは「去年は偶然、上振れだったのではないか」という点でしょう。
 しかし、昨年の活躍には根拠があります。プロファーの昨年のsavantによる打撃指標を見ていきましょう。
 最初に特に注目してほしいのは下の4つです。

要注目!

 ご覧の通り、Chase率(ボール球を振る確率)、whiff率(空振り率)、三振率、四球率が全て高いですね。しかし、これは今季だけではありません。プロファーはキャリアを通じてこの4つが優秀な事が多く、21年以降はほとんど上位2割前後の高水準です。
 これが、今季彼が活躍する土台になった基礎能力という訳です。
 そして、これまでと比べて大きく伸びた点はハードヒット率でしょう。これが伸びた事により打球速度も上がり、相乗効果で大きく成績が伸びたのではないでしょうか。
 これも、プロファーはバッティングを変えたようで、より強い打球を飛ばすようになったそうです。これらの変化はそれが最大の理由でしょう。つまり、「根拠のある覚醒」と言えます。この点もフロントが彼に信頼を置く一因になったと言えるでしょう。

❷出塁率の高さ

 昨年のブレーブス打線は、怪我人にも苦しみましたが、出塁率不足には非常に頭を悩まされました。TDL時点でチーム出塁率はMLB25位。後半戦はTDLで出塁率の高いソレアを獲得したり、打線が多少上向いたりもあって、最終的には多少盛り返しましたがそれでも最終的なチーム出塁率はMLB16位に終わっています。
 そんな中で、選球眼とコンタクト能力が高く、キャリアを通じても出塁率が高いプロファーが加入したことは大きなプラスだと言えるでしょう。仮に昨年ほどの打撃ができなくても、その1点で十分に価値がある選手です。
 昨年出塁率に苦しみ、その重要性に気付いたからこその補強でもありそうです。

❸短期的・長期的外野編成とDH問題

 そしてもう1つのメリットはこれです。短期的にも、長期的にも、ブレーブスの外野をどうするかは考えものでした。
 まず短期的に見たとき、アクーニャJr.が(おそらく5月に)復帰するまでの間、外野の火力不足は否めませんでした。また、来季はアクーニャも休み休みの起用が予想されますし、他の怪我人が出る可能性も十分にあります。ここ何年かを振り返ってみても、外野の稼働率は1つの不安点だったはずです。
 そこでプロファーが加わったという事実は、非常に大きいものだと言えるでしょう。これで開幕からハリス、プロファー、ケルニック、デラクルーズ、守備走塁要員(おそらくホワイトか)という外野布陣が組めます。また、プロファーはキャリアを通じて稼働率も高く、故障の心配も少ないのはプラスだと思います。

 また、来季オフにはオズナがFAになります。年齢的にも再契約の可能性は高くなく、そうなった場合には後釜になるDHが必要です。その場合、そこにプロファーを当てはめるという選択肢を作ることができます。
 また、そうでなくともアクーニャが来季次第ではDHに回る可能性もあり、その場合も少なくともハリスとプロファーの2人がいれば一定の戦力は保証され、外野編成を大きく悩まずに済みます(そこにケルニックもハマってくれたら完璧ですが)。

 これらの点が、主にブレーブスにとってプロファーが魅力的に映った理由ではないかと思います。また、明るい性格も持ち味で、そういった点でもチームに良い風を吹かせてくれるかもしれません。ブレーブスはキュラソー出身の選手が昔からよく在籍しており、現在もアルビースが所属しているなど、クラブハウスとの相性も良さそうなのも好印象です。

③それでもケルニックは重要

 さて、プロファー獲得に際して多く出たのがケルニックへの影響に対する声です。プロファー獲得によってケルニックの立場が危うくなるのではないかとか、トレードされるのではないかというコメントもちょくちょく見ました。
 しかしながら、個人的にはケルニックも重要戦力である事に変わりはないと考えています。
 ほとんどは②の❸で書いている理由と同じですが、まず来季アクーニャの復帰までの繋ぎが必要な点です。そして、稼働率の不安やアクーニャの休養を考えれば、第4外野手だとしても出番は自ずと発生するはずです。
 また、再来年以降オズナのFA以降の外野編成の問題もあります。そうなった時、ケルニックがしっかりレギュラー級の活躍ができれば間違いなく貴重な戦力となるでしょう。
 一応ブライアン・デラクルーズも獲得してはいますが、こちらはここ最近の成績を考えればあまり期待は難しく、とてもケルニックを安易に見切れるような状態ではありません。

 トレードの可能性についてですが、0ではなくなったでしょうが、来季はアクーニャ復帰までライトでデラクルーズと併用をGMが公言しており、また外野も全ポジションを守らせる準備をさせるなど、故障者が出た場合の代役としても計算している事がうかがえます。また、何だかんだ言ってもポテンシャルは高いです。
 それらを考えれば、トレードがあるとしても大物選手が絡むようなトレードのトレードチップとしての可能性が高く、枠空けや余剰戦力放出のような「切るためのトレード」をされる可能性はほぼ無いでしょう。

 そして「来季ダメなら立場が……」という見方についてですが、それに関してはプロファーが来ても来なくても関係なくそうです。

④今後の補強の展望

 そして今後の補強の展望についてです。アンソポロスGMは補強はまだ継続しているものの、契約に近付いている選手はいないとコメントしています。ただ、シャーザーの練習には視察に行っているようで、多くのチームが好感触を得ていたという報もあるので、そのなかにブレーブスがいてもおかしくはないでしょう。また、直近ではスタネックに興味を示しているという噂もあります。
 野手陣の補強は終わったと考えて良さそうですが、投手の獲得は継続して狙っているようです。
 ブレーブスはプロファー獲得によって贅沢税の課税ラインまで残り10Mほどとなっていますが、無理に選手を獲得することはしなくとも、贅沢税を気にするつもりも無いようです。
 現状の投手陣を考えれば、先発陣かリリーフ陣、せめて片方は1人は補強をしてほしいところです。

⑤まとめ

 今回はプロファー獲得についてでした。紆余曲折ありながらも、ここにきてこの契約を勝ち取ったのは見事と言わざるを得ないでしょう。
 選手の目利きには定評があるフロントからも非常に高い評価を受けているだけに、来季の活躍にも期待したいところです。

頑張れブレーブス!プロファー!世界一へ!!!!!!!

それでは、また!!!!!


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【参考】

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