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【森と音楽のひろば】五感がよろこぶ音楽会!〜やさしい木の香りと癒しのうた~

2024年8月31日(土)、飯能市林業センターにて森と音楽のひろば「五感がよろこぶ音楽会!〜やさしい木の香りと癒しのうた~」を開催しました。
当初5月に開催予定だったところ、先生の体調不良により8月に振替となりました。残暑厳しい時期の開催で少し心配でしたが、嬉しいことに予約満員。当日は10組24人の親子のみなさんが参加してくれました。

会場の飯能市林業センターは、木の香りがあふれ落ち着いた空間が広がり、木材の椅子や床材が作り出す自然なぬくもりが、普段の忙しさを忘れさせてくれます。
受付を済ませたあと、子どもたちは自分の好きな席を見つけてリラックス。
外の暑さをしばし忘れ、足裏や背中で木の触感を感じながら、授業が始まるのをソワソワと待ってくれていました。

関田 夏美 先生(ピアニスト/左)と 大場 輝 先生(声楽家/右)

今日の先生は、入間市を中心に活動されている声楽家の大場輝先生と、ピアニストの関田夏美先生のお二人です。
お二人は、白いふんわりしたワンピース衣装で登場。夏の日差しが窓から差し込み、少し幻想的で素敵な雰囲気のなか、音楽会がスタートしました。

木漏れ日が差すような素敵な空間になりました

最初に、リストのピアノ曲に大場先生が詩をつけた特別な楽曲から始まりました。
この曲は、ピアノの関田先生がいつもウォームアップで弾いているところを大場先生が見て、 曲に詩をつけることを思い立ったそうです。 

どこかで聞いたことのあるメロディ、そして大場先生の澄んだ歌声に、子どもたちも大人も耳を澄ませて聴き入ります。歌声とピアノの調べが優しく会場を包み込みました。

大場先生ののびやかな歌声と関田先生の優しいピアノの音色にうっとり

続いてみんなが知っている「にじ」や「あめふりくまのこ」を演奏。大場先生が声をかけると、子どもたちも自然と歌い始めました。
歌詞が分からない方のために歌詞カードも配られ、大人も子どもも一緒に歌って、素晴らしい響きで一体感が生まれました。

子どもも大人も、一緒に歌ってみましょう!

次に歌ったのは、「野ばら」という曲です。
「わらべは見たり 野中のばら…」という歌詞で、学校の音楽の教科書にも載っている有名な曲です。
でも実は、「野ばら」には2曲あるってご存じでしたか?
同じゲーテの詩に、シューベルトとヴェルナー、2人の作曲家がインスピレーションを得て曲をつけました。シューベルトの「野ばら」は4分の2拍子で軽快なイメージ。ヴェルナーの「野ばら」は8分の6拍子で少しゆったりとした印象があります。
今回は、両方のバージョンを披露いただきました。
同じ歌詞でも、曲によって印象が全く違う! 不思議ですね。

その後、「椰子の実」や「さんぽ」といったお子さんにもなじみのある曲が続き、演奏と歌に聴き入ったり、一緒に歌ってみたりして、体も心もぽかぽかしたところで少し休憩。
先生がご用意してくださった「黒文字」「杉の蒸留水」「パイン」すの精油を染み込ませた短冊状の細い紙を使って、みんなで香りを楽しみました。

手前から、黒文字、杉、パインの精油。どんな匂いがするかな?
短冊の紙を顔に近づけると、ほんのりいい匂いがします

後半も、「ゆりかご」「ふるさと」「しゃぼん玉」「いのちの理由」「You raise me up」と、怒涛の名曲揃い。
自身もお母さんである先生による、親御さんたちに寄り添った選曲です。1曲ずつ曲の解説があり、「しゃぼん玉の歌詞の意味を初めて知った」という親御さんもいらっしゃいました。
子どもたちが、健康に明るく、すくすくと育ってくれますように。そんな温かい願いでいっぱいに満たされた空間になりました。

今回は、「森と音楽のひろば」としては初めての歌を中心にした演奏会でしたが、参加されたみなさんはとても満足していただけたようでした。またぜひ参加してくださいね。

(レポート:桑原 香矢)

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