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【森と音楽のひろば】森から生まれた楽器のひみつ!〜聴いて、さわって、感じよう〜
2024年7月27日(土)、飯能市林業センターにて森と音楽のひろば「森から生まれた楽器のひみつ!〜聴いて、さわって、感じよう〜」を開催しました。
この日は、梅雨も明け、蒸し暑い日になりました。今年度のおやこのキャンパスは大人気で、この日の音楽のひろばもご予約で満席。今日の先生は、森と音楽のひろばをプロデュースしているかや×めぐみです。
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今日のテーマは「聴いて、さわって、感じよう」。
楽器のいろんな演奏方法を聴いてもらい、さらにお子さん自身にも実際に触れて演奏に参加して音楽の魅力を感じてもらう、ミニコンサート+体験型の授業です。
授業はまず、みんなが知っている童謡のメドレーからスタートしました。
本格クラシックで童謡メドレー
【演奏リスト】
・ちょうちょ
・シャボン玉
・證誠寺の狸囃子
・森のくまさん
めぐみ先生が、誰もが知っている童謡をクラシックにアレンジ。ピアノとヴァイオリンの生演奏で聞く「ちょうちょ」や「シャボン玉」はとっても優雅で新鮮です。子どもたちも目をキラキラさせて、演奏に合わせて一緒に歌ってくれました。
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3番目のたぬきの歌では、お腹をぽんぽこしている様子を表現するために、ヴァイオリンで「ピツィカート」という演奏方法を使いました。
「ピツィカート」は、イタリア語で「つまむ」という意味の「pizzicare」が語源になっています。
ヴァイオリンはふつう弦を弓でこすって音を出しますが、「ピツィカート」は指で弦をはじいて演奏します。伸びやかな弦の響きはなくなりますが、はじかれた弦が指板を叩くことによって奏でられる独特の打音が、新しい表現を生み出します。
今日は、この「ピツィカート」という演奏方法を使って、新しい木の響きを発見していきましょう。
ヴァイオリンソロ:シベリウス「雨だれ」
なじみのある曲で慣れてきたところで、ヴァイオリンソロで、「雨だれ」というピツィカートだけで作られた曲を聴いてもらいました。
これは、シベリウスというフィンランドの大作曲家が、まだ9歳だったときに書いた曲。雨がぽつぽつ降る様子を、ピツィカート奏法のポロンポロンという音色が見事に表現していて、子どもらしく可愛らしい楽曲です。
みんなで演奏してみよう!西川バウム特製・楽器キット
次に、飯能市内で地元名産の西川材を使った製品を制作する西川バウム合同会社さんに作っていただいた特製の楽器キットをみなさんに配りました。
袋から出して、ひとつひとつ部品を確かめます。
袋の中には、木のブロック、薄い木の板、そしてゴムが入っていました。
はじめに、一つずつ部品を叩いたり弾いたりして、それぞれの音を聞いてみましょう。
四角い木のブロックは、中身が詰まっていて、ちょっと叩いたくらいでは音が聞こえません。
薄い木の板は、ブロックよりは響きのある乾いた音がします。
ゴムは、お父さんお母さんにピンと張ってもらって、弾いてみます。ゴムは多少ぶるぶるしますが、音はほんの少ししか聞こえません。
今度は3つを組み合わせます。ブロックに入っている溝に、薄い木の板を差し込み、その上にゴムを張ってみるとなんだかヨットみたいな形…実はこれ、簡易的ながら、ヴァイオリンと同じ構造になっているんです!
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そして改めてゴムを弾いてみると…?
さっきよりは響きのある音が出ました!
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薄い木の板に触りながらゴムをはじくことで、ゴムのブルブルとした振動が木の板にも伝わり、木の板も一緒にブルブルと震えているのです。
ゴムだけだと出なかった音も、木の板が共鳴することで、大きな響きになることを感じてもらうことができました。
小さなヴァイオリンに、どうしてあんなに大きな音を出せるのか、少し感じ取ってもらえたでしょうか?
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ちなみに今回のこのキットは、西川バウム合同会社が作られている「心の洗んたく石けん」というノベルティグッズをアレンジして制作いただきました。
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(西川バウム合同会社HPより)
「こころの洗たく石けん」は西川材の端材を使ったヒノキの香りたっぷりの木のブロックで、西川材のぬくもりを気軽に楽しむことができる製品です。
そのブロックに溝を入れ、製材所で見つけた端材をきれいにして薄い木の板に加工してもらったのがこの楽器キットなんです。
おうちに持って帰って、ぜひ木の香りを楽しみながら繰り返し遊んでみてくださいね!
デリーブ:バレエ「シルヴィア」より ピツィカート
手づくりの小さな木の楽器で音の出し方を確かめた後は、合奏に挑戦しました。
ドリーブのバレエ「シルヴィア」のピツィカートは、妖精が主人公のバレエの踊りです。妖精ということで、軽やかで可愛らしい、軽々としたステップをイメージして弾いてみます。
最初はめぐみ先生のピアノに合わせて。慣れてきたら、ヴァイオリンも加わって合奏します。みなさんよく集中して、妖精のステップを一緒に踏むことができました。
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グリーク:ペールギュント組曲より 山の魔王の宮殿
次は、全く違うキャラクターが登場する曲を合奏します。
今度は、北の深~い山の森に棲む魔王…鬼のようなものです…が、追いかけてくる話。
少し不安になるような、鬼が一歩一歩、だんだんと迫ってくる足音が聞こえてくるような、少しおどろおどろしい雰囲気の曲です。
最初はゆっくり…徐々に速度を上げて…後半はとても速く!
弾く手元がとても忙しくなります。
最後に曲の中で一番大きな一撃が欲しいので、そこはみんなで集中です。
最初に練習したときは試しながら弾いていた小さな音が、最後には迫力のあるピツィカートへと変身し、一緒に大きな音を奏でることに成功しました。
ラヴェル:ツィガーヌ
最後は、みんなに座って演奏を聴いてもらう時間です。
「ツィガーヌ」は、緊張感があり、繊細かつ複雑な旋律のヴァイオリンで、弾くのは難しいけれど、華やかな1曲。今日みんなで合奏したピツィカートもふんだんに使われています。
かや×めぐみは、小さなお子さま向けのイベントでも、必ず1曲は座って本格的なクラシックの名曲を聴いてもらうことにしています。
音楽家が何年も鍛錬して、作り上げた楽曲のエネルギーは、小さいお子さんたちには細かい技術や評価は分からなくても、伝わるものがあるのではないか。
コンサートホールで聴くような曲を、もう少しリラックスした雰囲気で聴いてもらえる機会を作ろう、という気持ちで演奏しています。
今回もお子さんにとっては聞き慣れない音楽だったとは思いますが、じっと演奏を見つめたり、室内を歩いてみたり、それぞれのスタイルで音の響きを感じているようでした。何かしら感じ取ってもらえたような、そんな手応えを感じました。
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参加いただいたおやこのみなさん、また、いつも助けていただくボランティアスタッフのTさん、Sさん、林業センターやハンノウ大学スタッフのみなさんのおかげで今回も楽しい森と音楽のひろばを開くことができました。
ありがとうございます。
(レポート:桑原 香矢)
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