【リバービーチ・キャンパス2024】川「と」あそぶvol.1「飯能河原ではじめての川釣り体験!」
2024年6月22日(日)、入間川河川敷の飯能河原にて、今年もリバービーチ・キャンパスが始まりました!
リバービーチ・キャンパスは、飯能市内の河原(リバービーチ)を「キャンパス」に見立て、あそびを通じて親子で河原利用のマナーと河川環境を学ぶ授業です。
2021年の開始以来、今年で4年目。今回のテーマは、昨年も好評だった川「と」あそぶvol.1「飯能河原ではじめての川釣り体験!」です。
朝10時前に集合し、受付後、参加者のみなさんにはライフジャケットを着用してもらいました。
講師は昨年と同様、釣エサで有名なマルキユー株式会社の沢田典大先生と、日本釣振興会埼玉支部の宮内晃先生。
お二人から、まずは川魚の種類や特徴をレクチャーいただき、さらに今日行う釣りの方法についてデモンストレーションをしていただきました。
今回行う釣り方法は「ピストン釣り」といって、1.2メートルほどの短い木の竿(竿の先に針と糸が付いているだけの簡易的なもの)を使います。
「ピストン釣り」は「あんま釣り」ともいい、初心者やお子さんでも簡単に挑戦することができる釣り方法です。川の流れに向かって竿全体を静かに水の中に沈め、前後に揺らします。魚がかかると竿がビクビクっと動くので、すぐに分かり、動いたらすぐに竿を持ち上げれば魚を釣ることができます。
ピストン釣りには、魚のエサとなる「川虫」が必要です。
皆さんには川の中に入っていただき、川虫探しからスタート。
川虫とはカゲロウの幼虫やトビゲラの仲間のクロカワムシなどの総称で、川の中の岩をひっくり返すと見つけることができます。
各自エサが確保できたら、お待ちかねの釣りタイム。
上流を背にし、下流に向かって竿を水中に入れ、流れと平行に竿を前に出したり、引いたりを繰り返します。魚がかかると、竿を伝ってビクビクっと手応えを感じます。
タイミングを逃さず魚を引き上げることができるでしょうか!?
見事、魚が釣れました!
お子さんの「釣れた!」の声に周囲からは「オー!」と歓声が上がり、拍手をもらったりして、お子さんたちも嬉しそう。竿を持ち上げる間に逃げられてしまったり、釣り上げるまではうまくいったのに、針から外す際に逃がしてしまったりと、うまくいかない場面もありましたが、一筋縄でいかないところもまた楽しいようで、皆さん笑顔で釣りを楽しんでいました。
今回の授業は、単に釣るだけで終わりではありません。その場で簡単な調理・実食にも挑戦しました。
各ご家庭2~3匹釣れたところで川から上がり、魚についての説明と、その調理方法について先生から解説をいただきました。
先生は慣れた手つきで、魚をハサミでさばいていきます。
「これが浮き袋だよ、これが無いと魚は泳げないんだ」
先生のお話に、「そうなんだ!」と興味深く聞く子どもたち。
先生方の手ほどきを受けながら、自分たちでも魚の下処理に挑戦しました。
日常的に魚を食べることはあっても、魚の体を直接切って内臓を取り出す作業はほとんど初体験。悪戦苦闘しながら、みんな頑張っていました。
ただ、やはり実際に内臓を取り出す作業は刺激が強いところもあり、その場を離れてしまうお子さんもいました(苦手なお子さんの分の魚は先生が処理をしてくれました)。
さばいた魚の身は水で洗い、水気をよく取って、薄く小麦粉を掛け、油で素揚げにします。カラッと揚がった魚は、熱いうちに実食。大きい魚、小さい魚、サイズは様々でしたが、皆さん「おいしい」と言って召し上がっていました。
ついさっきまで生きていた魚をさばく・調理する・食べるというのは、ショッキングな一面もありますが、ふだん食卓に並ぶ魚がどういうところで生きていて、どんな工程を経て調理できるようになるかを学ぶのはとても大切なことです。
「命をいただく」というのが、この授業のテーマでもあります。
試食会も終わったところで、最後はみんなで河原の清掃作業を行いました。
「川あそびが終わったら、来たとき以上にきれいにして帰る」
それが、河原で遊ぶときのマナーです。みんなが「河原をきれいして帰る」という意識を持つことができれば、自然環境や生態系は維持され、私たちも次にまた河原を訪れたとき、思いきりあそび、自然の恵みをいただき、様々な体験をすることができます。
リバービーチ・キャンパスでは、子どもたちに小さい頃からそうした経験や意識づけを自然に身に着けてもらいたいと思い、毎回授業の最後に清掃活動を実施しています。
今回ご参加いただいたみなさんからは、口々に「楽しかったです」とのご感想をいただきました。
またぜひ飯能河原に遊びに来てくださいね!
「リバービーチ・キャンパス」は、埼玉県の「SAITAMA リバーサポーターズプロジェクト(リバサポ)」の応援事業に登録されています。
本授業は、独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金の助成を受けて開催しました。