【おやこのキャンパス】キッズ・サイエンス・ラボ‐えいごでサイエンス‐
2023年2月12日(日)【おやこのキャンパス】キッズ・サイエンス・ラボ‐えいごでサイエンス‐が開催されました。
英語でサイエンスはSTEAM教育を基に、英語を使いながら理科を勉強するプログラムです。
STEAMは科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの領域の頭文字を合わせたもので、
おやこのキャンパスでは理科を通して楽しく英語を学ぶことで子ども達の学習意欲を高め、主体的に学ぶ姿勢を育むことを目的としています。
講師の宮崎美帆先生はSTEAM ENGLISH LAB.で代表講師をしていらっしゃるすごい先生で、もちろん英語はペラペラです。
始めは美帆先生が英語でごあいさつしてくれましたが、ほとんどの子がキョトン顔。
でもそのあとに
「みんな、英語分かる?いっしょに言ってみようか」
と、AからZのアルファベットをみんなでいっしょに言ってみると、全員すらすらと言葉が出てきました。
やはり子どもたちは学校などで英語に慣れ親しんでいるのですね。
先生の英語のあいさつは、スピードが早すぎてちょっと難しかったかな。
(大人の私も難しかったです。。。)
そして今回のテーマの発表です。
今日のテーマは・・・
『TREE・木』です。
木について考察して木とは一体何なのか、それぞれの考える木を画用紙に描いてみよう、という木育にぴったりの内容です。
机には画用紙とクレヨンやクーピー、色えんぴつ、マーカーなどが用意してありました。
美帆先生の授業は、先生からの問いかけが多いのが特徴です。
今回も木についてたくさんの質問を子どもたちに投げかけていました。
そのたびに子どもたちは考えて、頭にひらめいたことを口にしていきます。
問いかけと答えの繰り返しで、考えがどんどん深掘りされていくのです。
「木って何かな?」
「なぜ木って分かるの?」
「どうやってできてる?」
子どもたちの答えをどんどん追加して、画用紙に描く絵の見本を書いてくれました。
マインドマップに似てますね。
マインドマップとは、頭の中で描いたものを可視化するためのツールです。
メインテーマを真ん中に据えて、それに関連する事象を放射線状に追加していきます。
情報の整理やアイデアを発想するために活用されており、一目で全体像を把握できる、とても便利なツールです。
まさに木のように、枝分かれして展開されます。
みんなもそれぞれが思い描く木を描いていきます。
その間もイメージが膨らむように美帆先生が話しかけて、子どもたちの考えを引き出してくれます。
一通りみんなの考えが出尽くしたあとは、
「実際に木を観察してみよう!」ということで、外へ出て課外授業です。
外で実際に生えている木を目の前にして、また先生が質問してくれます。
「木ってどんな構成要素でできてる?」
「草と木って何が違うの?」
「葉っぱの形はみんな同じ?」
「どこに生えてる?」
「一年後も同じように生えてる?」
美帆先生の質問にどんどん答えていく子どもたち。
部屋の中で考えるのとは違う発見が、たくさんありました。
じっくり観察した後は、林業センターの中に戻ります。
観察して気づいたことをどんどん書き足して、それぞれの木が完成です!
地球上に数多く生えている木。
あるのが当たり前すぎて、何の不思議も感じていなかった『木』という存在。
そんな木について、ここまで深く考えたことがある人はなかなかいないのではないでしょうか。
美帆先生の質問力と、それに答える子どもたちの観察力や表現力がすばらしかったです。
すてきな作品がその証拠ですね。
参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
おやこのキャンパスは、今年度ご参加いただけるプログラムがまだまだたくさんあります。
日曜日に家族で楽しめるプログラムとなっていますので、ぜひハンノウ大学のHPをのぞいてみてくださいね。