【森と音楽のひろば】森から生まれた“音”にふれよう「ヴァイオリンにさわってみよう」
2023年5月27日(土)、今年度から「おやこのキャンパス」にて、新しい企画がスタートしました!
飯能市林業センターにて、土日に開催されてきたおやこのキャンパスで、新たに「音楽」にフォーカスした新企画、「森と音楽のひろば」が始まりました。ピアノやヴァイオリンなど、木からできている楽器を使っで五感で楽しむ音楽の学び舎です。
その記念すべき第1回目のイベント「森から生まれた“音”にふれよう~ヴァイオリンにさわってみよう」には、5組限定の中、満席のご予約をいただきました。
「ヴァイオリンにさわってみよう」とは
ピアノや木琴など、学校で触れる機会の多い楽器に比べて、ヴァイオリンは習い事以外でなかなか気軽に触れる機会がありません。
この授業は、1人15分間、プロのヴァイオリニストの講師と一緒に、ヴァイオリンを試奏できる体験講座です。初めて楽器を持ったお子様でもすぐに楽しめるような曲を一緒に合奏していきます。
なぜヴァイオリン?
「森と音楽のひろば」を始めるにあたり考えたこと。それは、生きている木や加工前の材に触れることと同時に、「人間が木とともにいかに文化的に発展してきたか」についても考えられる機会を作ることでした。
ヴァイオリンは、細かい部分にいたるまで木で作られた楽器です。400年前に今の形になり、ずっと残ってきた芸術作品でもあります。この楽器を使って、音楽を奏でる。それが五感をフルに使って木を感じることにつながるのでは、と考えました。
どんな15分間?
初めてヴァイオリンを持つ人にとって難しいのは、左手と右手が全く違う動きや形をすることです。左手にヴァイオリン、右手に弓を持ちますが、これを同時に動かすのは案外大変です。そんなわけで、今回は、左手はヴァイオリンを持つことだけに集中してもらい、右手で弦をはじいたり、弓を持って弾いてもらうという体験を中心に行いました。
弾き方に慣れてきたら、少しずつ講師が伴奏を入れていきます。今回は、皆さんに15分間で2曲を弾いてもらうことができました!15分は短いようだけれど、初めてヴァイオリンを持った人にとっては十分。慣れない形の重い楽器を肩に載せるだけでも、想像以上に疲れるものです。
私は、みんな15分頑張れるかな?と事前に心配していたのですが、まったく杞憂に終わり、全員とっても集中して取り組んでくれました!(嬉)
林業センターの木の空間で楽器体験♪
林業センターは、地元飯能で江戸時代から続く西川林業の振興を図るため、西川材をフル活用して作られた全面木の空間です。その中で木の楽器を使って音を出すと、お互いに響き合って、とても心地の良い音になります。小さいヴァイオリンが奏でる音は、単独ではとても小さいのですが、木の空間のおかげでとっても素敵に響いてくれました。
「ヴァイオリンにさわってみよう」は、11月にも再度開催予定です。まったく初めて楽器に触れるというお子さんにも、弾き方を丁寧にお教えします。控室に木のおもちゃもご用意していますので、待ち時間も音楽遊びを楽しむことができますよ。
このレポートを読んで、私も弾いてみたい!子どもに体験してほしい!と思った方、ぜひご参加お待ちしています。大人用・子ども用と2サイズのヴァイオリンを用意していますので、次回はぜひ親子での演奏にもトライしてみてくださいね。
次回の【森と音楽のひろば】は、「グランドピアノのしくみを知ろう」
次回は、なんと「グランドピアノ」が林業センターにやってきます!
グランドピアノって大きいけれど、中はどうなってるんだろう?って思ったことはないですか?
プロのピアニストとピアノ調律師の楽しいお話とともに、大きな木の楽器、ピアノのことに詳しくなっちゃいます!
参加申し込みは埼玉ハンノウ大学ホームページからどうぞ。
【森と音楽のひろば】
「グランドピアノのしくみを知ろう」〜今日からきみもピアノ博士!〜
日時 : 2023年06月24日(土)14:00〜15:00
会場 : おやこのキャンパス(飯能市林業センター)
対象 : 先着10組。4歳以上の親子
(親子でお申込みください。お子様のみの参加はできません。)
費用 : 無料(保険・教材など実費として500円)
上質な音楽を通して生楽器の響きを体験し、楽器に触れ、しくみを知る「森と音楽のひろば」。これからの活動にぜひご期待ください。
(レポート:桑原 香矢)