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コーヒーのブレンド
探究部顧問のMr.Sです。
先日、ストロベリーインフューズドのコーヒー豆を焙煎し、その香りとフルーティーな味わいに驚きました。
もっと美味しく飲む方法はないかと考えるうちに、ブレンドというアイデアが浮かびました。初めてのブレンドなので、まずはその考え方について調べてみようと思います。
ユーザー:コーヒー豆のブレンドについて、ブレンドの考え方と、具体的な方法について教えてください。
コーヒーのブレンドは、異なる豆の特性を組み合わせて、理想の味を作り出す作業です。自分でブレンドを行う場合、基本的な考え方と手順を押さえておくと、オリジナルの美味しいコーヒーが作れます。
1. ブレンドの考え方
ブレンドを考える際には、以下の要素を意識すると良いです。
① 目的を決める
まず、どんな味を目指すのかを明確にします。例えば:
•バランス重視 … 酸味・苦味・コクを均等に整えた飲みやすい味
•深み重視 … コクや甘みを強調した奥行きのある味
•個性重視 … 特定の風味(フルーティー、スモーキーなど)を際立たせる
② 豆の特性を理解する
コーヒー豆の種類によって、味の特徴が異なります。
•酸味が強い豆 … エチオピア、ケニア、コスタリカ
•コクや苦味が強い豆 … インドネシア(マンデリン)、ブラジル、グアテマラ
•甘みや香りが豊かな豆 … コロンビア、パナマ
これらを組み合わせて、求める味を作ります。
③ 配合比率を決める
一般的な配合の考え方:
•ベース豆(50〜70%) … 味の土台になる主役(ブラジル・コロンビアなど)
•アクセント豆(20〜40%) … 特徴的な風味を加える(エチオピア・ケニアなど)
•コクや深みを加える豆(10〜30%) … 全体を引き締める(マンデリン・グアテマラなど)
例えば、酸味と甘みのバランスを狙うなら:
•ブラジル(50%)+エチオピア(30%)+グアテマラ(20%)
まろやかな味なら:
•コロンビア(60%)+ブラジル(30%)+マンデリン(10%)
2. ブレンドの手順
① シングルで味を確かめる
まず、ブレンドする前に、各豆を単体で淹れて味を確認します。特徴が分かると、どの豆をどの割合で入れるか決めやすくなります。
② 試しに少量ブレンドしてみる
最初は 10gずつ くらいで試作すると、失敗しても無駄が少ないです。
③ 配合を調整する
実際に飲んでみて、以下の点をチェックします。
•バランスは良いか?(酸味・苦味・甘みのバランス)
•香りや後味はどうか?(鼻に抜ける香り、余韻の長さ)
•濃さは適切か?(スッキリ or 濃厚すぎる?)
足りない部分があれば、配合を調整してみましょう。
④ 一定量ブレンドし、保存する
満足のいくブレンドができたら、100g〜200g単位 でブレンドし、密閉容器に保存します。焙煎直後の豆はガスを放出するため、1〜2日置くと味がなじみやすい です。
3. 具体的なブレンド例
① バランスの良いブレンド(初心者向け)
ブラジル 50% + コロンビア 30% + エチオピア 20%
→ まろやかな甘みと軽い酸味のバランスが取れた味。飲みやすい。
② 深みとコクのあるブレンド(苦味好き向け)
マンデリン 40% + ブラジル 40% + グアテマラ 20%
→ 深い苦味とコク、ほのかな甘みが感じられる。エスプレッソ向き。
③ フルーティーな酸味ブレンド(爽やか系)
エチオピア 50% + ケニア 30% + コロンビア 20%
→ 果実のような酸味があり、紅茶のような華やかさがある。軽やか。
4. まとめ
•まずは単体で豆の味を知ることが大事
•ベース豆・アクセント豆・深みを加える豆を組み合わせる
•少量で試作し、味を見ながら調整する
コーヒーのブレンドは、試行錯誤しながら自分好みの味を作れる楽しさがあります。少しずつ調整して、理想のブレンドを見つけてみてください!
まず目的を決めましょう、ということなので、個性重視がいいかな、と決めました。
じゃあ、ストロベリーインフューズドが持っている個性ってなんだろう、と考えると、香り、風味、フルーツ感ですかね。
これらの個性を際立たせるためのブレンドの方針を立てます。
①フルーツ爆発系
②スイーツ系
③ワイルド&スパイシー系
3つ方針を挙げましたが、フルーツ爆発系にしたいなと思います。
さて、では具体的な豆と配合について考えてみます。
ユーザー:フルーツ爆発系のブレンドにしようと思います。100g作る際のそれぞれの豆の分量、焙煎度、またなぜそのブレンドにしたのか理由も書いてください。
いくつか案を示し、それぞれのブレンドにキャッチーな名前をつけてください。
「フルーツ爆発系」ブレンドの提案
コロンビア ストロベリー インフューズド(以下、CSI)の強烈なベリー感と甘酸っぱさを活かしつつ、さらにフルーツ感を際立たせるブレンドを考えました。
•目的:ストロベリーを主役にしつつ、多層的なフルーツの香りを作る
•配合のポイント:酸味の種類を増やし、甘さとコクもバランスよく補う
①「ベリー・カーニバル」
コンセプト:赤い果実が踊る、華やかでジューシーな一杯
配合(100g)
•CSI 60g(60%) … ストロベリーの香りと甘酸っぱさの主役
•エチオピア 30g(30%)(ナチュラル、イルガチェフェ系)… ベリー&フローラルな香りを補強
•ケニア 10g(10%) … ブラックベリーのような濃厚な果実味とコク
焙煎度
•CSI:中浅煎り(シティロースト) → フルーツの香りを活かす
•エチオピア:中浅煎り(シティ~ハイロースト) → 華やかさを強調
•ケニア:中煎り(フルシティ手前) → ボディと甘みを引き出す
なぜこのブレンド?
•ストロベリー × ベリー系のフルーツ感を最大限に生かす
•エチオピアで華やかさをプラスし、ケニアで奥行きをつける
•ジューシーで果実味たっぷり、冷めても美味しい
②「トロピカル・ベリー・パレード」
コンセプト:赤い果実+トロピカルフルーツの甘みが躍る
配合(100g)
•CSI 50g(50%) … ストロベリーの香りの主役
•パナマ ゲイシャ 30g(30%)(ナチュラル)… マンゴーやピーチのようなトロピカルな風味を追加
•エチオピア 20g(20%)(ナチュラル)… 華やかなフルーティーさ
焙煎度
•CSI:中浅煎り(シティロースト) → ストロベリーの甘酸っぱさを生かす
•パナマ:中浅煎り(シティロースト) → トロピカルな香りを最大限に
•エチオピア:中浅煎り(シティ~ハイロースト) → フルーティーさをプラス
なぜこのブレンド?
•ストロベリー+ベリー系のフルーツ感を活かしながら、パナマでトロピカルな甘みを加える
•甘みと香りのバランスが良く、ジュースのような仕上がり
•アイスコーヒーやコールドブリューでも映える
③「ルビー・シンフォニー」
コンセプト:ストロベリー、チェリー、赤ワインのような重厚な果実感
配合(100g)
•CSI 50g(50%) … 主役のストロベリー香
•エチオピア 25g(25%)(ナチュラル)… 華やかで軽やかなベリー感
•グアテマラ 25g(25%)(ナチュラル or ウォッシュド)… チェリーやレーズンのような甘みとコク
焙煎度
•CSI:中浅煎り(シティロースト) → ストロベリーの風味を残す
•エチオピア:中煎り(フルシティ手前) → 華やかさとコクのバランスを取る
•グアテマラ:中煎り(フルシティ) → 甘さとボディを出す
なぜこのブレンド?
•ストロベリー+チェリー+赤ワインのような風味を狙う
•どっしりとしたコクもあり、フルーティーながら奥行きがある
•ストレートでもラテでも楽しめる
どのブレンドもフルーツ感を軸にしつつ、それぞれ個性が異なります。
よりベリー特化なら「ベリー・カーニバル」、トロピカル感を加えたいなら「トロピカル・ベリー・パレード」、重厚な果実感なら「ルビー・シンフォニー」 がおすすめです!
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ベリー・カーニバルとルビー・シンフォニーは家にある豆でできそうです。
トロピカル・ベリー・パレードはゲイシャ買わないとですね。
次回の記事で、実際にブレンドしてみたいと思います。
それでは、よい週末を。