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土星探査機カッシーニ……。
探究部顧問のMr.Sです。
朝晩はとても冷え込みますね。
今年もあとわずかです。
1.土星食
12/8(日)は土星食でした。
肉眼では全く見えませんでしたね!
みなさんは、見えましたか?
カメラで辛うじて土星らしき光が見えました。
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写真では、土星は光の点として見えますが、実は土星って大きいんです。
地球よりも断然大きいですよね。こんな大きい土星がこれだけ小さく見えているのですから、土星は地球から相当離れているということです。
離れていても地球から土星が見えるのは、土星は約1等級という非常に明るい星だからです。
私たちの感覚ではおよそ実感できないような宇宙の広がりは、とっても神秘的ですよね。
そして、空を見上げればいつでもこの神秘に浸ることができます。昼間に見える月だって地球から約38万kmも離れていて、地球と月の間には茫洋とした宇宙空間が広がっています。
ああ、果てしない。
天体望遠鏡を手に入れて、なんとか土星の環を観測したいな〜と思いながら調べているとこのような記述が・・・。
2025年3月土星の環が消失
どうやら土星の環はとても薄いらしいんです。その薄さはなんと100m以下。宇宙の規模感からするととっても薄いですよね。その環が真横になると、あまりの薄さに見えなくなってしまうのです。
環の主要部分の直径は27万km。そして地球と月との平均距離は38万km。土星の環はその2/3くらいの直径があるのです。それに対して厚さは薄さと言ったほうが良いくらいで、ざっと100m以下。真横から見る位置関係に鳴った場合には、見えなくなってしまうのです。この環の(みかけの)消失現象は2025年をお楽しみに。
土星、面白いですね。
2.土星探査機カッシーニ
かつて土星の貴重なデータを13年間にわたって集めたカッシーニという探査機が存在しました。
カッシーニは1997年10月15日にアメリカケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、2004年6月に土星の軌道に入ります。その後、土星の軌道を周回しながらおよそ13年間にわたって、土星の貴重なデータを集めました。
そして2017年、カッシーニは「土星本体とリングの間をくぐる」という最後のミッションに挑みます。
このミッションの最期は、土星大気に突入し、燃え尽きることが決まっていました。
2017年9月15日、ミッション最終日。カッシーニはアンテナを地球に向けて蓄積されたデータをすべて地球に送った後、計測機器からのデータを直接送信するモードに入りました。カッシーニが土星の大気に突入したのは日本時間19時31分、約1分後の19時32分にカッシーニとの通信が途切れました。この1分間、カッシーニは残った燃料を使って姿勢が維持できなくなるギリギリまでアンテナを地球に向けて土星大気のデータを送り続けました。
大気に突入し、我が身を燃やしながら可能な限り通信を続け、貴重なデータを地球に送り続けたカッシーニ。カッシーニからの信号を示すスパイクがゆっくりノイズに埋もれていくのが、お別れの合図だったようです。
カッシーニ……。
カッシーニが14億kmも離れた場所から見た地球はどうだったのでしょう。私たちが遠くの土星を眺めるように、土星の側からこちらにカメラを向けていた探査機があったことを考えるととても感慨深いです。
3.2032年 ジャコビニ流星群大出現
宇宙はとても面白いです。今回の土星食をきっかけに興味が湧きました。
これから見られる天体ショーは色々ありますが、私は流星群に興味があります。
2032年にはジャコビニ流星群大出現があるようです。
とても楽しみです。
【参考文献】
『学研の図鑑LIVE新版星と星座』、土屋徹(2023)、株式会社Gakken
今日は、飯能高校はテスト1日目でした。
生徒の皆さんお疲れ様でした。
残りの日程も頑張りましょう!
みなさんの日々の努力が報われることを祈っています!
体調にはくれぐれもお気をつけください。