妊娠線予防法。臨床経験を元に自分で試してみた
妊娠線は子を宿した証。決して悪いものではないし、むしろ愛おしいとすら思う。
しかしながら、妊娠線を予防したいと願う妊娠初期の妊婦さんや赤ちゃん待ちの女性は多いだろう。
私は助産師としての臨床経験を経て、妊娠線ができない人の共通点を見つけた。そこから、妊娠線対策を考え、実践した結果、妊娠線は一本もできなかった。
今日はその方法を記録したい。
これは私の体験記であり、これをすれば予防できると科学的に証明されているものではない。
【妊娠線ができない人の共通点】
私が気づいた共通点は以下の3つ
・体重管理ができている
・保湿している
・妊婦帯を使用している
今回は、妊娠線ができる機序は割愛するが、
この共通点を見る限り当たり前のことをしっかりと毎日確実に行なっていることが大切なんだと言わざるを得ない。
そこで、今回は私が行なった保湿方法、使ったクリームと、妊婦帯として使用していたものを紹介する。
これは商品の紹介ではないことを最初に理っておく。
まず保湿
これは、特に高いクリームやそれ専用のオイルを使う必要はないと思っていた。
ヒル◯イド軟膏も良いと思ったが、わざわざ処方してもらうほどではないので、自分で買えてコストがあまりかからないものにしようと青い缶で有名なクリームを使うことにした。大きい缶で500円程度。大きいお腹に毎日塗ると、消費が激しいので何回か買い足した。全身に使っていたので3缶くらいは使ったと思う。それでも約1500円。
全体的に塗るのは1日1回。
妊娠線ができやすい部分には朝妊婦帯を巻くタイミングで塗っていた。
あとは乾燥で痒いと思った時。
それでも仕事もしていたし、いつでも塗られる訳ではなかった。
クリームをたっぷり手にとって両手に伸ばし、お腹を中心にペチペチと手形をつける感じで置いていく。
そして満遍なく塗り込む。
下腹部や鼠蹊部あたりはお腹が大きくなると見えないのに一番できやすいので、少しだけ皮膚を引っ張る感じで特に念入りに塗った。
妊娠線はある時突然いつの間にかできるので、油断しない。
ペタペタ感が残るくらい塗る。
つい忘れがちなのがバストと太もも、お尻、腰。
妊娠して大きくなるのはお腹だけではない。サイズアップしているところは全て、つまり全身に塗る。
太ももに入れているタトゥーに妊娠線が入り、描かれていた可愛いイルカちゃんが真っ二つになっている人をみた。
タトゥーが入っていようがいなかろうが、全身に、毎日毎日繰り返す。
つわりが治ったらお腹が大きくなる前から塗り始めた方がいい。
例の青缶でなくてもいいと思う。
どこかの研究では、基本的に保湿のために必要なのはワセリンのみという結果が出ているというし、保湿効果が高いものをふんだんに使って、身体の変化が現れる前から毎日身体のいたるところに塗るというのがポイントだ。
次に妊婦帯
さらし帯タイプのものを毎日お腹に巻いて過ごした。
筒状になっている腹巻タイプのものも持っていたが、毎日仕事中何時間も立って過ごすことを考えて、伸縮性がないものを選んだ。
今は圧倒的に腹巻タイプの方が普及していると思うが、私は妊娠線ができなかったことい以外でもさらしタイプをオススメしたい。
まず、締め付け感がない。
ないというか調節できる。伸縮性がないので、自分で強さを調節してつけられる。
綿100%なので肌に優しい。吸水性にも優れているので、仕事や運動で汗をかいても快適。
冷えの予防になる。
産後は骨盤ベルトの代わりになる。
巻き方さえ習得してしまえばいいことだらけ。
私も助産師でありながら、あまりさらしに触れることなく仕事をしてきていたし、自分のお腹に腹帯を巻いたことはなかったので、最初は調べて試してでやっていたが、2〜3日で習得できたと思う。
腹帯の巻き方は時間があったらそのうち動画で載せます。
とにかくこの二つを毎日きちんと行なって、体重増加は医師の指示通り(私は7kg増えた。参考までに。)に抑えれば妊娠線ができる確率はグッと下がると思う。
改めていうが、これは私の体験記であり主観。全て「わたし調べ」なので悪しからず。
特にさらしタイプの腹帯は、締め付けすぎるとトラブルの原因にもなるためしっかり調べたり担当の助産師さんに聞いたりしてから使ってほしい。
でも、当時経腹エコーの練習台になった際、同僚の助産師たちにめちゃくちゃ腹部が綺麗と褒めちぎられたのだけは自負として残しておく。