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Internet Explorer 11 の今後について

こんばんわ、今日も雨降りです。梅雨入りしたのかな。明日は洗濯物を干せたらいいなと思います。

さて、IE11の今後について、気になる記事を見つけました。

記事
マイクロソフト、「Internet Explorer 11」のサポートを2022年6月15日に終了

来るべき時(破局?)のカウントダウンが始まった気がします。

IT業界の業務系システムの分野で、ながらくブラウザといえば「IE」でした。もちろん、外資系、SalesforceなんかはChromeを推奨ブラウザにしていたりしますが、古いWebシステムの大半はIEを指定ブラウザにしていたりします。

一般の方からすると、『ブラウザなんて、どれも一緒だろ。』と思われると思います。たしかに、そういった側面があるのも事実です。しかし、業務系システムで作りこめば作りこむほど、特定のブラウザ、IEに依存していったというのが事実だと思います。

IEを指定しているWebシステムをEdgeやChromeで動作させると、表示が崩れたり、動作がおかしくなるケースがあります。もちろん、ChromeやEdgeでも動作するように修正すればいいのですが、何処が問題個所なのか特定することが困難です。もちろん、問題が発生しそうな部位をパターン化して、テスト→修正→テスト・・・、と繰り返せば、対応は完了します。しかし、システムのやっかいなところで、パターンだけですべて網羅できるかといえばそうではなく、パターンから漏れた特殊?レアケースでも問題が起きることが予想されます。こういったものを探そうとすると、全機能に対して、全操作パターンのテストが必要になります。システムの規模が大きくなればなるほど、このテスト工数は大きくなります。そして、この手の問題は、お金になりにくいという問題があります。

IT業界では、OS(特にサーバOS)やDB(OracleやMSSQL等)のバージョンアップのたび、業務システムを修正してきました。昔はこれらの修正について、費用をいただいていた時もありました。しかし、今や令和、クラウドの時代です。『ブラウザ(IE)が使えなくなるので、Edge対応として100万円ください。』といって、費用を回収できるのかという問題があります。悪くすれば顧客が他社に流れ、そうでなくとも次の契約更新時に業者選定となるリスクが高まります。競合他社が『うちは0円でEdge対応します。』だとか、『すでにEdge対応しています。』なんて言われた場合は、無償でやるしかなくなってきます。無償でやるにしても、この改修によって機能強化や性能があがるわけではなく、システム改修をする側としてはかなり厳しいものがあります。そこに前述のとんでもないテスト工数がかかってくるわけですから、システムベンダーが二の足を踏むのは仕方がないことと思います。

おそらく、 Edgeの「Internet Explorer モード (IE モード)」がどれくらいカバーできるかで、この問題の影響度が変わってくると思いますが、古いシステムほど注意が必要と思います。

『あー、あのシステムはたぶん駄目だろな。』なんてシステムが複数思いついて少しテンションの下がった土曜日でした。(ノД`) シクシク


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