【テレビを復活させる方法】
結論から言えば「若者中心のネット番組を作り、良きタイミングで番組をTVに移行」ということになる。
復活の定義
「若者が面白いと思える番組がゴールデンタイムに毎日5、6個ある」といったところ。
20年以上前のTVをイメージして頂くのがわかりやすいだろう。当時は少子高齢化がまだそれほど深刻ではななく、若者中心の文化が盛り上がっていた。
定義の根拠
TVがまだ元気だった時代には「若者が当然のようにTVを見ていた」という特徴が挙げられる。他にも特徴はあるだろうけど、一番わかりやすいのがそれだと思われる。
逆に言えば、今のTVは年寄り向けの番組が増えており、TVが面白くないと言われる理由の一つだろう。
面白かった時代の番組の特徴
キャスト・スタッフ・局員、要するに「作り手側が若かった」という特徴が挙げられる。
若者にウケるべくしてウケていたとも言える。
ゴール設定と現状の問題点
という訳でゴールは、現在のTVに「若い番組」を増やすということになる。
ここで問題となるのが「少子高齢化」である。よくTV衰退の原因としてコンプラ規制やネットの発達が挙げられるが、根本的な原因はこれだろう。この点については確信を持っている。 (いずれ具体的な根拠と考察を提示した記事を上げる予定)
じゃあTVの復活なんて土台無理な話じゃないかと思われるかもしれないが、それでも方法はあると思われる。それが冒頭で述べた「若者中心のネット番組を作り、良きタイミングで番組をTVに移行」というものだ。
その具体的なイメージと根拠は以下の通り。
具体的なイメージ・条件
種類:バラエティ番組
キャスト:若者から支持されている30代以下のタレント
MC:2・30代のタレント、出来れば芸人
スタッフ:プロデューサー・ディレクター共に40代以下
それぞれの理由
種類 → 若者が見る番組といえばバラエティと考えたから。また、ドラマや教養番組に比べて高齢化が顕著に見られるため改善の余地が大きい。
キャスト → 若者票の獲得が最優先事項
MC → とはいえ、芸人以外ではバラエティ番組における対応力が懸念されるため、MCは手堅く芸人でいきたいと考えた。大所帯の番組であればキャストにおいても一定数の芸人が欲しいところ。
スタッフ → TV局上層部が若くないため、せめて番組制作におけるトップを若い層で固めておきたい。企画やマーケティングという側面で若い感性が欲しいという理由ももちろんある。
TVでなければならない理由
TVにはその権威によってもたらされる圧倒的なリソース (ヒト・モノ・カネ・その他) があり、クオリティを求める上で避けては通れない要素、すなわち面白い番組を作る上で欠かせない要素を満たしやすいからだ。
他には、若者以外の層も取り込めるというシンプルな理由も挙げられる。
ネットメディアは統合されるべき
ネットが豊富な選択肢を生み出したと言えば聞こえは良いかもしれないが、ネットメディア (映像) がレッドオーシャンの中でコスパ競争を強いられる現実があるのも確かだろう。
とすれば小規模メディアの成長が頭打ちになるのもそう遠くない未来のことのように思われる。成長が頭打ちになる一方で、ノウハウは蓄積されていくため、ある程度の規模を携えた、要するに法人の参入が増えることが予想される。
法人増加によって中規模・大規模メディアが主流となった場合、それは事実上メディアの統合といえるだろう。
ではその時業界をリードするのは誰か?それは圧倒的なリソースを有するキー局、すなわちTVではなかろうか。
であればこそ、メディア統合の最終地点たるTVの復活は果たされるべきであり、それを見据えたメディア作りこそ今すべきことだと考える。