えんとつ町の隠れ宿『頓掘宿泊室』ファンタジーと現実をつなぐ芸術作品 / カタコンハンナ
映画『えんとつ町のプペル』が公開され1週間が経ちました。
絵本では触れられていなかった異端審問所のお話や
えんとつ町の暮らしぶりがうかがわれ、緻密さに驚きました。
「そうか。。煙に覆われていると、、、そうなるのか。。」と。
そして、えんとつ町の「労働者」たち。
絵本では、いまいちピンときて いなかったというか
顔が浮かんでいないというか
「いるのはわかってるよ」って感じだったんですが
映画『えんとつ町のプペル』で
働いてる人とか、絡んでくる人とか、
えんとつ町に暮らす大人の存在が見えて、
今更ながら、思ったんです。
えんとつ町に ありそうな 宿
頓掘宿泊室さんすごいな と。
▶以下『ファンタジーと現実をつなぐ えんとつ町の隠れ宿 頓掘宿泊室』お宿紹介動画の原稿です。
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今回は!大阪は日本橋(にっぽんばし)に現れました頓掘宿泊室のご紹介をしたいと思います。
頓掘宿泊室は西野亮廣さんの絵本
「えんとつ町のプペル」の世界観をそのままに!
現実世界に作っちゃったそんなお宿です。
ホテルのように「建物すべて宿泊できるお部屋」
ということではなく
何件か入っている共同住宅の一室です。
私たちの生活の中でよく目にする
普通の階段 普通のエレベーター 普通の扉
この見慣れた景色の中にひっそりと存在します。
ここからは写真を頼りに、中のようすをご紹介したいと思います。
まず、目に飛び込んでくるのは無機質な壁と怪しげな明かり。
そして、お世辞にもわかりやすいとは言えない
頓掘宿泊室を示す案内が見えます。
足もとは屋根の上のような
何とも落ち着かない感じ。
少し先には、雨どいからススの混じったような
雨のシミまで。。 どうやらここは、まだ外。
路地裏のようです。
少し先には窓が見えます。
こちらにもススの混じった雨のシミが。
『えんとつ町はえんとつだらけ、そこかしこから煙が上がり頭の上はモックモク』ですから、どうにもススっぽくなってしまうんでしょう。
なんだか、薄暗くて、「あの辺には近づいちゃだめよ」って言われそうな そんな路地裏を抜けて お宿につきます。
さっぱり上品なテーブルに、上品なベッド
昔の日本。。っぽくは、ありますが
『ガイブモン、、デンワ 機、、?』
こんなONOFFのガチャンと押す電気とか
どこか工場っぽくて。。
「馴染みがある」とは、言えない感じ。
一つ一つは見たことがあるような
ないようなモノなんですが。。
そこにいると
「私たちの生活の延長線上にはない空間」だと感じるんです。
「間借りしている」というか 別の文化の中だなと。
お部屋の壁もすすけていて、
昨日 今日 建った という感じではなく
何年も愛用されていて、
つい昨日も、えんとつ町に住む誰かが
仕事帰りに泊まったのではないか
と思うような。。
そんな暮らしの気配を感じました。
他にも!注目したいのがこちら
このお部屋には大きな絵画が飾られています
この絵画に込められた想い。。
えんとつ町の歴史に触れながら
お話したいと思います。
―――
えんとつ町は、結構厳しい 監視社会なんです。
こちらにも書かれているとおり
1. 空を見上げてはいけない
2. 夢を信じてはいけない
3. 真実を知ってはいけない
▶以下、映画『えんとつ町のプペル』ネタバレアリです◀
えんとつ町に住む人は、
外の国とか、空の上とか、海の向こうとか
「行ってはいけない」ではなく
あるとも思っていない。
煙に覆われた自分のいる場所が全て というわけです。
「煙の上には何かあるかも」みたいに、
人をたぶらかすような奴はもってのほか!!
異端審問所という
「住民を取り締まる組織」が黙ってはいません。
下手すりゃ、処刑です。。
えんとつ町の人々はこのルールのもと
200年以上もこうして暮らしてきました。
しかし
このすべてが ひっくり返る日が 来ました。
誰もが「ないもの」としていた
「外の世界」を知ることになりました。
捨ててしまった希望を
挑戦する機会すらなく あきらめた夢を
「やっと、ここから始めることができる」と
勇気を持ったことでしょう。
〈頓掘宿泊室さんTwitterより〉
この絵画は、その歴史的瞬間に立ち会った
えんとつ町に住む人が
記念すべき トキを 残そうと思い、
描いた絵画なんです。
っっという設定なんです!
そんな素敵な絵がこのお部屋には飾ってあります。
頓掘宿泊室、まだまだご紹介しきれていない
素敵なエピソードがたくさんです!
今回の動画はこちら
空間デザイナーの只石さんのスペシャルインタビューより構成されてます。
「そこまで作りこんでいるのか~」
という制作秘話 ぜひ見てみてください!
もちろん、宿泊室なので
エアコンも お風呂も キッチンも ありました。
ただ、それらは、こんな風に
只石さんのデザインによって えんとつ町に
迷い込んだような感覚のまま過ごさせてくれます。
ファンタジーと現実をつなぐ頓掘宿泊室
私泊まらせていただきましたが 唯一無二!
夜中にふと寝ざめたとき、不思議な感覚になりました。
たくさんの方にあの芸術作品の中で過ごす一夜
体験してほしいと思っています。
西野絵本解説カタコンハンナでした。
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こんまり流片づけコンサルタント ハンナ
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