ロマンシング サガ2 リベンジオブセブン リプレイ#1
ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン © SQUARE ENIX
皆さんには何十回とクリアした事のあるRPGがあるだろうか。僕にはWizardry#1 狂王の試練場やゲームボーイのSaGa2 秘宝伝説と並んで、ゲーマー人生トップクラスのクリア回数を誇るRPGがある。それが『ロマンシング サガ2』だ。
発売されたのが1993年、僕は中学生。
当時のゲームやアニメで「帝国」と言えば悪の組織と相場が決まっていた所を敢えて主人公側に持ってきた設定の斬新さ。今なお他の追随を許さない「乱れ雪月花」や「高速ナブラ」などのキレッキレなネーミングセンス。歴史や神話が好きだったのでキャラクターの名前のモチーフに三国志の軍師や神話の英雄を持ってくる所など、厨二…もとい思春期真っ盛りな僕は4,000年の歴史をキャラクター達と共に何度も駆け巡る事となる。
そんな思い出のゲームが30年の時を越えて(リメイク自体はされているけれども)フルリメイクときたもんだ。これはプレイしない訳には行かないだろう。
まずはゲームを始めると難易度設定。ここは迷わずオリジナルだ。と言ってもゲーム中に難易度の変更は可能らしいけど。
続いて最終皇帝の性別を選択。一周目は女性を選択しようかな、名前は『マイトレーヤ』で。ロマサガ2の最終皇帝の名前は高校あたりからずっと男性なら『ジュリアス』(ジュリアス=シーザー)女性なら世界の終わりに現れて衆生を救うという弥勒菩薩『マイトレーヤ』に決めている。最終皇帝♀の声優さんはLynnさん。タクティクスオウガリメイクのカチュア役が記憶に新しい。
パブの屋内で(子どもが入っても良いものだろうか…)吟遊詩人は語る。
バレンヌが共和国ではなく、帝国であった頃の事。当時、大陸の北端に依拠する地方豪族でしかなかったバレンヌの第30代皇帝レオンはかつての威光を取り戻す為に再び領土の拡大・大陸統一を図ろうとしていた。
彼には二人の皇子が居た。武技に於いては帝国一の第一皇子ヴィクトール。学問に長けた心優しき第二皇子ジェラール。ある日レオンはジェラールを伴い洞窟に巣食うモンスターの討伐に向かう。
まずは技術点が勿体無いので先遣隊と合流するまでに発生する戦闘は華麗にスルーだ。SFC版では無かった描写だな。ちなみにここの戦闘で運悪くジェラールが集中攻撃を受けると戦闘不能で早々にLPを削られてしまう。うーむ、流石はサガといったところか。
その後、先遣隊であるジェイムズ、ベア、テレーズと合流して今やネットミームと化した『インペリアルクロス』の口上が入る。不安そうにジェラールを気遣うテレーズだが、大陸制覇を志すからにはジェラールにも戦の経験を積んで貰わねばならん。
聞いているのか?ジェラール!?
岩に引っかかってイヤイヤ期なジェラールはさて置き洞窟内のモンスターの掃討だ。幸い敵も弱く、そんなに梃子摺る事も無い。できれば何か一つでも技を閃きたかったが…最後はしっかりと連携フィニッシュ(連携で戦闘を締めくくると貰える技術点にボーナスが貰える)で。
洞窟に封印を施したら帝都アバロンに帰還。
弟を気遣うヴィクトールはレオンに「無理に戦闘に参加させずとも…」と意見したが、謁見に来た魔術師オアイーブを出汁にして話を流されてしまう。オアイーブは「ソーモンのクジンシーに気を付けろ」と忠告を残し去って行った。
父上がオアイーブの話を聞いている間は自由行動です。城や町で色んな人の話を聞いてみよう。特にエメラルドからファイアボールを教えてもらうのは忘れないようにしないとね。後は武器屋と道具屋のアイテムを買い占めておこう。
そして今回のリメイク。なんと自由にパーティーメンバーの入れ替えができるとの事。早速ベアとアリエスを交代。すまんなベア、君はその防御力を生かしてアバロンの守りを頼む。
体験版、プレイしてみましたが細かい所は気になりつつも良作だと思います。
特にそれなりの年齢になった当時のプレイヤーとしては戦闘のテンポが良いのは助かりますね。
キャラデザについては思うところはありつつも万人受けなデザインで若いユーザーに遊んでもらおうという舵取りなのかな?というのは感じました。ほっといても我々みたいなのはどうせ買うしね。(笑)
一方で、作りの粗さも気になります。
フルボイス化でキャラクターに声がついたのは良いんですが、戦闘中に臣下のキャラクターが皇帝に「助かったよ!」とか「ありがとう!」みたいにタメ口で話しかけるのは如何なもんかと。これ、スタッフ誰も違和感感じなかったんですかね?声優さんの仕事が倍になるのでコスト増なのはわかりますが…。
とは言いながらもRPGとしては間違いなく良作だと思うので製品版も購入してプレイしたいと思います。