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街は川(革)とパニーニと共に【イタリア5都市周遊#4|Florence】

2023年2月 イタリア5都市周遊 - day4


日の出に遅れること30分、フィレンツェの街が一望できるミケランジェロ広場に到着。アルノ川の向こうに街のシンボルを堪能できる丘。最高のフォトスポットでひとしきりはしゃいだ後、市街地へ降りていく。

📍Piazzale Michelangelo

中心地への入り口に建つ、堂々としたネオゴシック様式の大聖堂。第一印象は「飛び出す絵本」。そのまま几帳面に折りたためそうなくらい、左右対称で細やかで角々しい。真正面から見ると本当に2Dみたい(乏しい感性)。

📍Basilica di Santa Croce di Firenze
中央のマリア像はどこか苦悶に満ちた表情?フランシスコ会の教会だそう。

少し歩くと唐突に、フィレンツェのシンボル・ドゥオモが現れる。ピンクと緑と白の大理石で飾られた外観、赤いタイルの大きなドームが圧倒的な存在感を放つ。でかすぎてとても画角に収まらないので、朝登った丘から見えたドゥオモの全貌を貼っておく。

📍Cattedrale di Santa Maria del Fiore

1200年代に建てられた歴史的な大聖堂だけれども、ファサード部分は1800年代に建設されたらしく、正面扉の上のモザイク画も比較的新しいそう。こんなに細かいのに筆で書かれた絵画じゃないなんて。この旅行でモザイク画の美しさを初めて知った気がしてる。

「王座のキリストと聖母マリア、洗礼者ヨハネ」
さっきの教会とは対照的に、穏やかな表情。動き出しそうなリアルさ。

毎日13:30~16:30までは入場無料で誰でも入れるらしい。その日は特別なミサがあったとかで附属ミュージアムのチケットを持ってないと入れない様子だったけど、折角なのでしれっと並んでみたらあっけなく入れたのはいい思い出。少しの好奇心と図々しさのおかげで開かれた扉。まあ、こじ開けたに近いけど。

📍Cattedrale di Santa Maria del Fiore(内部)

遠くからでも目をひく外観に反して内部はとてもシンプルで、今に続くまで長く「市民を収容するための場所」という役割を果たしてきたことがよく分かる。

正面扉の上のステンドグラス

すぐ隣のジョットの鐘楼。こちらも三色の大理石が青空によく映える。最上階のテラスまで階段で登ると、フィレンツェの市街地を一望できる。

📍Campanile di Giotto

414段の階段をひたすら登る。長い。遠い。舐めきっていたことを後悔する。体力の衰えを実感しながらへとへとになってたどり着いた先には、期待通りの景色が広がる。期待以上でも以下でもなく、しかし20€の価値があったかは正直微妙なところ。とは言え、この旅行中で一度は塔の上から街を見下ろしたいと思っていたので(謎の執着)よかった。

フィレンツェは革の街。革製品の路面店や出店が至るところに。革の匂いや質感、洗練されたシンプルなデザインや日本では見かけない色味/配色がたまらなく可愛い。

どこまでがmade in Italyなのかは怪しいところ笑

ちなみにイタリアンレザーは世界三大レザーの一つらしく(あとは米 コードバン・英 ブライドルレザー)、その中でもフィレンツェが位置するトスカーナ州の伝統技法で作られたものをイタリアンレザーと呼ぶ、らしい。そんなわけでヴェネツィアに引き続き、まんまと(言い方)革手袋を購入。

また一つ、長く使いたいものをお迎えした

そして、フィレンツェは芸術の街、でもある。

道に絵を描くストリートアート
多数の彫刻が置かれているシニョーリア広場。ダビデ像(レプリカ)
同じくシニョーリア広場。サロメ(生々しい…)

絵を描く人①
絵を描く人②
絵を描く人③

メディチ家の財力に乾杯。美術品を買い漁ってコレクションするのではなく、職人を呼んで自国で造らせたそう。フィレンツェを代表する美術館・ウフィツィ美術館にルネサンス時代の絵画のオリジナルが多く揃っているのはその名残で、芸術を保護したこの街の真骨頂とも言える。そんな名作を見るために毎日多くの人が訪れる。

📍Galleria degli Uffizi(に入るための行列)

予約時に入場時間が指定されるのに、結局1時間近く並んだの何事。いやあ、寒かったこと。最高気温13度と聞いていたけどお昼近くなっても気温は一桁台。列に並びながら、スニーカー越しに伝わる石の地面の冷たさに凍えていた思い出。

📍Galleria degli Uffizi(内部。廊下にも数々の彫刻や絵画)

全部見ようと思ったら1ヶ月くらい通わないといけないってくらい展示が多い美術館を、正味1時間半で見学。初めてガイドさん付きで美術館を回ったけれど、個人的にとても面白かった。とんと美術に関心がないのでいつも絶対外せないやつだけ見てすぐ出ちゃうけれど(しかも遠目で満足する)、絵画の見方や時代背景も教えてもらってようやく絵の楽しみ方がほんの少しだけ分かった気が、したりしなかったり。

ここには超有名なやつを2枚だけ貼っておく。写真は引きで撮ったけど、ちゃんと真ん前まで行ってオリジナルを(自分なりに)堪能した。

ボッティチェリ 「プリマヴェーラ(春)」
ボッティチェリ 「ヴィーナスの誕生」

まあ結局あまり何も覚えていないので、美術を堪能できるようになるにはもう少し時間がかかるみたい。

美術館近くのアルノ川のほとりでパニーニを食べる人々。平和。

美術館を出た後は、アルノ川にかかるヴェッキオ橋へ。イタリア語で「古い橋」という意味で、戦禍を逃れたフィレンツェ最古の橋だと。

📍Ponte Vecchio

橋にくっついているお店の多くは金細工の店。ショーケースをチラ見して値段を確認し、撤収。遅めの昼食をとりに、中央市場に向かう。

📍Mercato Centrale Firenze

中央市場の2階はフードコードになっていて、ファストフードが並んでいた。お昼過ぎでも混雑。そしてここで、イタリア人のマイペースさを目の当たりにする。パニーニ1つ作るのに何分かかるのって突っ込みたくなるくらい、日本だったら口うるさいおじさんがギリギリ我慢できないくらい、長々と待たされてようやく。

チーズもハムも美味しかったからまあいいや

満腹になった後は、世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」へ。入った瞬間にわかる、香り好きにはたまらない空間。

📍Officina Profumo-Farmaceutica di Santa Maria Novella

全然知らなかったんだけど、世界中に支店があるらしく地元でも買えることが判明。それを知ってなぜか購買意欲が一気に低下したので、ここでは店内を堪能するだけに留める。

元を辿ると修道院だったらしい。同名の教会は現存。

日の入り後の街を歩く。伝統的(らしい)メリーゴーランドに光が灯っていた。

📍Piazza della Repubblica

集合時間まで少し時間があったので、最後は数年前の留学中に気に入った、イタリア発のプチプラブランドKIKOへ。店内のど真ん中にセール棚を置く気前の良さと、派手めなパッケージがお気に入り。ここでは半額商品しか買わないと決めている。真っ赤なリップとグレーのアイシャドウをGET。

お昼からずっと行列だったパニーニ屋さん。行列に並ぶ人ってヨーロッパではあまり見ない気がしていたんだけど、ここはずっと混んでいた。パニーニへの執念を見る。

夜まで街が賑やかだったのは予想外。一日たっぷりフィレンツェを堪能してホテルに戻る。

明日はいよいよ最終地・ローマへ。


To be continued…👟

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