オムレツタイムマシーンにのって
あぶない。あぶない。
忘備録は忘れないうちにかかないと、忘れることに備えれない。
やっと思い出せたから書いておこう。
「うん あとでnoteにぜったい書こう」なんて思って早2週間。
「あれ、なにか大事なことあったから書こうって思ってたのに、なんだっけ?」って思い出そうとしていたら、先においしい気分がしてきて、
「あ、あれを書きたかったんだ!」と思いました。
自分の脳みそは指にあるんだろうかって思ってたけど、どうやら胃袋にあるようです。
そう、2週間前は娘の運動会がありました。
わたしは根っからの怠け者で、朝から場所とりやお弁当をはりきって作るのもめんどうだし、運動会だからと言って朝から頑張れるタイプではないと、それが生来の自分だと思っておりましたが、その日は自然と5時にぱっちり目が覚めてしまいました。
娘は園の年中あたりからコロナが始まって、いろんなイベントが縮小、短縮されていたので、全学年でやる、コロナ前みたいな運動会は、小学校に入ってから初めてでした。
昼間の仕事が立て込んでいて、なかなかお弁当のお買い物に行けなかったので、前日は夜中にスーパーへ。
ふじた家定番メニュー、じゃがいものオムレツはぜったい入れなきゃ!ということで、すっきり目が覚めちゃった早朝に台所でシャカシャカたまごかき混ぜたり、直リクエストされたスパムおにぎりのために、缶からスパムをズボっと出したり、思えばわたしも食べたいものばっかりなメニューに取り組んでいました。
外はこれぞ運動会日和っていういい天気で、運動会が始まる前にすでに疲労感がありましたが、カンカンのお日様をよけるべく帽子をしっかりかぶり、プログラムや折り畳みのテーブルとイスなどを持って、先にパパが場所取りをしている小学校へ行きました。
ひさしぶりに見かけた娘の友達のお姉ちゃんは、いっそうおねえさんっぽくなって、去年引っ越したけど遊びに来たクラスメイトは背がぐっと伸びて、下1年生の子たちは、うちの娘もあのくらいだったなぁなんて思ったり、いろいろ思いをはせました。
お昼になると、体育館に敷いたシートの上にお弁当をひろげつつ、なんかこんなことを自分がする日が来るなんて思わなかったなぁと、感慨深くお弁当のふたを開けていました。
わたしも小さい頃から大好きだった、じゃがいものオムレツを娘もほうばって、「うん、いいね!これ好き!」と親指を立てました。
その時、鮮明に思い出しました。
自分もこういう風に家族で食べれる大きなタッパを目の前にして、じゃがいものオムレツを「これ大好き!」ってほおばって、そればっかり食べていたことを。それがいまの娘と重なりました。と同時に、それを見ていた母の心を追体験しているような気持ちが、同時発生で起こりました。
たぶん、ふだんクールでサバサバした母も同じように娘のために早起きしてお弁当作って、お昼の時のおいしいってほおばってくれる顔見たさに頑張って作っていたんだろうなぁ。好きなものをいっぱい詰めたお弁当は、母のフレーフレーだったんだなぁ。そしておいしいパワーをチャージしている娘を見て、クールでサバサバした表情のしたに、誇り高い喜びを感じたんだろうなぁ。
年齢を重ねると、こんな複雑で滋味深い、親子3代ぶんの気持ちを 同時に味わえるようになるのかなと思いました。
よかった。
うまくは書けなかったけど、忘れないうちに書けた。
忘備録、成功。
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