私の心、彼女は知らず。
娘が5年生になった。
そろそろ思春期に差し掛かる頃で、反抗的な態度も増えてきたし、身体も変化してきた。
娘は、多動のないADHDで、注意散漫と過集中が甚だしい。
特に身だしなみについては本当にルーズで、面倒だと言って短く切った髪はボサボサのまま、シャツは出たまま、なんなら後ろと前を反対に着ていても一日中気づかないでいる。
昨年は、暑いと言って、日中に学校の水道で頭を洗ったり、肌着で過ごしているというので、何度も注意した。
子供には正しい性知識を早くから身に着けてほしいと考えているので、小さな頃からきちんと伝えてきたつもりである。
でも、全然響いていない…。
なぜ肌着で歩いてはいけないのか。距離が近すぎると人はどう思うか。自分を守ることの必要性。何度も話したけれど、正直聞いているかどうかもわからない。
彼女のことをよく知り、大切なことはしっかり伝えて、危険から身を守れるようにしなくてはと思うのだけど、なかなか思うようにはいかない。
自分も彼女と同じように思春期があったので、そのことを思い出してみるのだけど、当然たが彼女の悩みと私の悩みも、大切にしていることも、気にならないことも違う。
だから、あまり参考にならない。
正解もないし、不正解もない。
怒らない子育てとか言う本がやたらと出てるけど、日々、本当に伝わらないことが多くて、声を荒げてしまう。
自分は、経験則に基づくアドバイスをしているのだけど、一度も経験していない彼女には、何も響かないようだ。
かつて私の親も、同じように私の気持ちが判らず、良かれと思って言ったことは伝わらず、悩んだのかもしれないな、と今なら思うけれど。
彼女も、大人になって振り返るまで、気づかないのだろうなぁ。
ただ、正しい知識を身に着けて自分を守り、誰からも害されず誰も害さない人になってほしい。そう願っていることだけは確かだ。
親の心子知らず、という諺が体感される今日此頃です。
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