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トランプ銃撃事件とシークレットサービス

 米国ペンシルベニア州で起きてはならない事案が発生した。

 前大統領が狙撃されるという1981年のレーガン大統領がワシントンD.C.で狙撃されて以来実に43年ぶりのことである。

 大統領の新辺警護を担当するのは米国財務省のシークレットサービス、大統領警護課である。(某番組に出演していた警視庁OBが「連邦警察」とミスリードしていたが。。)

 大統領警護課は現職大統領のジョー・バイデンを警護する

バイデンチーム

 現存する歴代の大統領を全員プロテクトする
トランプチーム、オバマチーム、ブッシュチーム云々

に分かれており、当該対象者が亡くなるまでプロテクトする。

 今回は四年に一度の大統領選の最中でもあり警護の度合いはマックスであるべきだったのに起きたこの事案。

 少し穿った見方となるきらいはあるが。

1 シークレットサービスの大失態

 今回の事案の最大の落ち度、それは

カウンター・スナイパーの怠慢
  管理者対策の不徹底
  ドローンなどの先進技術の不活用
  情勢判断の甘さ

だろう。

 通常要人警護を行う際は

 対象(今回の場合はトランプ)を衆人に晒さない

ことを第一義とするが、今回のような屋外での集会となれば不可能である。

 選挙警護の難しさはここにある。
 候補者は少しでも支持者と触れ合い、支持を広げたい一方で警護する側は全く真逆の状況を設定したい。

 今回の教訓で次回以降の屋外集会では候補者を

防弾ガラスのカゴ

のようなもの入ってもらうことも想定される。

 因みに皇室の祝賀行事は防弾ガラスで守られたテラス内にてお手振りされているが、これは過去昭和天皇の時代に陛下に向けて不審物件が投擲された事案が契機になっている。

 さてカウンター・スナイパーとは?

 狙撃手(スナイパー)に対抗(カウンター)する任務を帯びた部隊

のことで通常「高所配置」と呼ばれる。

 今回の場合当然会場付近の高所に部隊が配置されていたはずだが、全く機能しなかった。

 何故か?

 🔸選挙警護のマンネリ化
 🔸地元警察や連邦警察とシークレットサービスの連携が密でなかった

などの理由が考えられるが、一部報道でも言われているように
 🔸 シークレットサービス内部にモールがいた
 🔸 筋書きは別にあった

ことも否定できないのではないか?

 事実JFKがテキサス州ダレスで射殺された事案では同様に

 🔸 郡部での事案
 🔸 シークレットサービスとFBI及び地元警察の連携ができていなかった

ことが指摘されている。

 果たして今回の場合はどうなのか?
 結論は意外に早い次点で明らかなるかも。 

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