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何でもかんでも外国と比較すればいいってもんじゃ無い?!

 説得材料として外国のデータとの比較を引用する傾向にありますが、これについて少々。データを鵜呑み・盲信していると。。。

1   ヒートショックで亡くなる方が世界一の日本

 この間テレビのワイドショーを観ていたら、この話題。

 これから寒くなるので特にお年寄りなどは熱い湯船に浸かりすぎた結果のぼせて溺死するケースが増えるので注意が必要との内容。

 大変親切な報道内容なので風呂に入る時には気をつけようと思った瞬間、各国との比較というパネルが。

 そのパネルは、入浴中にヒートショックで死亡した死者の数が表記されており棒グラフになっていました。

 日本は一番左、つまり入浴中のヒートショック死亡者が他国に比して突出して多いとのデータでした。

 比較対象の国は、欧州や米国などそもそも湯船が無いか有っても膝が浸かるかどうかの浅い湯船しか無い国々で日本の風呂の構造とは全く異なる国々だったんですね。

 肩まで湯に浸かることが出来ない構造のお風呂しかない国々の死者データと日本を比べて何の意味があるのでしょうか?

2   外国人共生問題

  某研究機関が、ドイツフランスなどの欧州各国の外国人共生問題の実態をレポートしていました。

  民族間の争い、多民族国家として現存し様々な問題を抱えつつ長年やってきた国々、そして外国人を受け入れ易い寛容な国民性の国々と日本を比べてなんの意味があるのでしょうか?

  日本は元来島国国家で外国人を「夷狄」として忌み嫌ってきた歴史があり、その名残は今でも厳然として国民の一人一人に残っています。

  いわば、鎖国状態を江戸時代から引きずっている難民や外国人受け入れの後進国である日本と先進国の欧州各国を比較して何の意味があるのでしょうか?

  何でもかんでも欧州、米国に学べというのは明治時代の話かと。

3   産油国の英国、ノルウェーと我が国の国家歳入を比較する件

  福祉問題や数々の国家的課題を説明するのに英国やノルウェーを引用するケースが多々ありますね。

  みなさん英国、ノルウェーが産油国で原油からの収入が国家歳入を支えていることをご存知でしたか?

  産油国と聞けば、中東や南米アフリカ諸国。精々ロシアやアメリカしか思い浮かびませんが実は上記の2カ国は北海油田から産出される原油で潤っている国々なのです。

  我が国のような天然資源が殆ど皆無の国とこれら産油国を比較することが完全にナンセンスなのではないでしょうか?

  ことほど左様に、データを鵜呑み・盲信してしまう前にデータに使用された基礎情報をよく確認することが大切なのではないでしょうか?

   

   

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