オマーン勤務時回顧録(よもやま話)
1 何故オマーン人は毎日民族衣装を着用するのか?
これは、民族に誇りを抱いているのもあるが要は多国籍者とオマーン国籍者を区別(識別)するのが大きな狙いのようだ。
当方が停車中に相手から追突された交通事故現場を想像して欲しい。
当方は異国籍者、相手はオマーン人(民族衣装の「ディシュダーシャ」を着ているから一目瞭然。
現着したロイヤル・オマーン・ポリ―ス(略称:ROP)は双方から事情を聴くと思いきや。
追突された当方の言い分は聞かず、「お前が悪い」と当方に責任があるがごとくの裁定。
理由は簡単。事故の第一当事者すなわち追突したのはオマーン人で当方は外国人だからだ。
不条理と言うなかれ。これが外国で暮らす外国人の性だから。
「嫌なら本国へ帰れ」これが本国のオマーン人を外国人から守る基本だから。
2 日本の田舎でよく見る風景がオマーンで展開
田舎のばあちゃんやじいちゃんが
「これ持って帰れや。家で食べな」
と良く手土産に持たせてくれた(本当は手荷物になるので有難迷惑なのに仕方なしに提げて帰る)漬物や野菜類。
これと同じ風景がオマーンにも。
オマーンの特産品のひとつに「ハルワ」と呼ばれるスイーツがある。
公務などで役所などに行くとミーテiィングの終わりに十中八九出てくるのがこの「ハルワ」。
カルダモンを練りこんだ「オマーン・コーヒー」で食すると何とも言えない味なのだが。。。
帰りには必ず前出の「ばあちゃん、じいちゃん」よろしく
「沢山あるから持って帰れ」
と金魚鉢大の重さが数キロもあろうかというハルワが入った器を複数個手渡してくれる。
「折角なんで」
と受け取って持ち帰るが、その重さたるや。
日本の田舎で展開される風景が再現されるオマーン。
次回も続くよ。オマーン勤務時回顧録。