トクリュウ「匿名・流動型」への対処方法
前回に引き続きトクリュウ「匿名・流動型」とりわけ、緊縛強盗事件に対する対処方法について筆者の経験(元法執行機関職員、元在外公館(大使館)勤務員)を基に詳しく説明させていただきます。
1 基本的な考え方
「彼を知り己を知れば、百戦して危うからず」
「彼を知らずして己を知れば、一勝一負す」
「彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず危うし」
これは孫氏の兵法からの引用です。
トクリュウ「匿名・流動型」犯罪への対処の心構えは正にこれです。
少し前のアメリカ映画になりますが
「ホーム・アローン」
はご記憶にありますか?
マコーレ・カルキンという子役がクリスマスの時期に留守宅を狙う侵入盗二人を相手に数々の工夫と作戦により自宅を防衛してついには泥棒を打ち負かすというストーリーです。
トクリュウ「匿名・流動型」対策はまさにこれです。
ホームアローンの主役の少年は独自の独創的な手段・方法を駆使して結果的には孫氏の兵法を忠実に実践して泥棒に勝ったのです。
まだご覧になられていない方は、是非一度ご覧になってください。
皆さんのご自宅を守るためのヒントが沢山ちりばめられているはずです。
2 具体的な対処方法(在外公館を例に)
海外における在外公館(大使館、総領事館)及び大使公邸並びに総領事公邸は、当該国の様々な脅威たとえば
国際テロ、暴徒、一般犯罪など
から大使館員及び大使並びに総領事を守るための戦略的なコンセプトにより警備計画が立てられています。
大まかに分けて三種類のコンセプトです。
第一次防衛線
第二次防衛線
第三次防衛線
次回はこの防衛線構想の具体的な内容とトクリュウ「匿名・流動型」への応用方法、そして総合的な防犯対策についてお話します。
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