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孫娘と過ごすひととき

私が初孫と出会ったのは4年前の5月11日。娘が産んでくれた女の子。輪郭・口元は幼い頃の娘にそっくりだが、よく見ると目元が娘の旦那に激似。例えは悪いが「モンタージュ写真」傑作版。実の我が子らと比較しては我が子らに失礼だが、我が子らよりも可愛いと感じることもある「じじバカ」ぶりの毎日。

1    写真アプリの進歩

 初孫ができてからと言うもの、気がつけばスマホの画像は孫の写真だらけ。最近は便利なアプリがあって北海道に移住した娘から送られる孫娘の成長をほぼリアルタイムで楽しめる。これも今流行りの「ただビジネス」の一種で可愛い孫娘の姿を毎月アルバムにしたいとか、カレンダーにしたいと思う向きにはそれなりのお値段でいつでも提供してくれる便利さが売り物。

 これまで一度も有料サービスは利用したことがなく、ひたすらほぼ毎週娘から送られてくる静止画像と動画に食い入るように再生し、何度も再生を繰り返す自分を見ては側で微笑む妻。北海道と中国地方という地理的ハンデを忘れさせ孫娘の日々の成長を届けてくれるこのアプリに心から感謝の毎日。

2   忘却か無関心か?

 恥ずかしい話、息子と娘が幼児期にどんな様子だったか?を完璧に忘却している。高齢者の仲間入りをしたので認知症の症状か?とも疑ったが、真相はこうだ。

 息子と娘ができた頃は働き盛りの30代で、仕事が面白いと同時に当時の「家庭を守るのは妻」を愚直に実践していた私。今でも家内から「当時は母子家庭同様」と小言を言われるが、実際その通りで後悔先に立たず。娘から送られる画像・動画を見ては感動して新事実を発見したように話しかける私に「そんなの子供たちがしていたことと一緒よ」と家内が一蹴。いかに自分が子育てに関与していなかったかを思い知らされる瞬間。

3   孫娘と過ごすひととき

 おかげさまで、孫娘は今のところスクスクと成長しており先だって4歳の誕生日を迎えることができた。北海道と中国地方と言う地理的ハンデはあるものの、娘がほぼ定期的に帰省して「リアル孫娘」と会う機会を与えてくれる。年に2回程度の行事だが、私と家内にとっては我が家の一大イベント。直近では昨年秋。娘がリモートワーク中でもあったので日中の子守は我ら夫婦のお役目。コロナ禍でもあり、人出の多い場所は憚られたので公園や河原、人の少ないスーパーの遊び場など工夫しながら孫娘とのひとときを過ごす。抱っこ抱っこでお役目が終わる頃は疲労困憊、孫との付き合いは体力勝負だと痛感。

 一挙手一投足、表情、言葉の一つ一つ、仕草の全てがなんとも愛おしい。夢中でスマホのカメラで画像、動画を撮りまくる。その姿に家内が「自分の子供の時より熱心ね」とグサリ。

 よく知り合いや先輩から「孫は可愛いで」「孫に夢中になる」などと聞いてきたが、まさか自分が孫との時間にここまでハマって「じじバカ」ぶりを発揮するとは思いもよらなかった。孫の持つ魔力か。指先一本、言葉一つで手練手管をくり出す孫娘に盲従する祖父母の姿を見て微笑む娘夫婦。刹那的な楽しみを心から味わう瞬間。

4   孫からの誕生日メッセージ

 先日の私の誕生日。娘が準備してくれた孫娘が歌う「ハッピーバースデー」の動画。昨年もフルコーラスを一人で歌ってくれたが、今年のは更にパワーアップ、バージョンアップした内容に成長の跡が。発音もしっかりしてきたし音程も安定してきた。メッセージ性の高さはどの祝辞よりも群を抜いている。(じじバカ。因みに私は孫娘に「じいじ」ではなく私のファーストネーム「ヒロ」と呼ぶよう娘にお願いしている。今回の誕生日メッセージも「ハッピーバースデー、ディア『ヒロ』」と言ってくれてました)

5 二人目の孫

 2021年9月は娘の第二子、我らにとっては二人目の孫が誕生する月で、我々夫婦は出産後のヘルプと称して北海道まで押しかけることになっている。また孫娘に会えることが多忙な毎日を過ごす心の支えになっているのは確か。

 今度あったらどんな会話をしようかな?そろそろ英語なんかどうかな?どんな絵本を読んであげようかな?などと思いを巡らせ9月を指折数える姿は、まるで子供が遠足を楽しみにしている姿と重なり合うようだ。

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