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茜色が消えるまで|茅ヶ崎

2025年1月、茅ヶ崎へ。

出会った風景をご紹介します。



写真


波を待つ人
汐見台ウッドデッキから烏帽子岩と
ラチエン通り
自宅へ戻る人や車
今日も富士に見守られて
仕事帰りの車たち
富士シルエット
マジックアワーにR134歩道橋から
大島、烏帽子岩、夕焼け撮る人
誰に見せるのか・・


茜色が消えるまで


夕方、富士山に雲がかかっていないのを確認し、自転車で茅ヶ崎へと向かった。海岸沿いを走る国道134号線から、日没後の富士山のシルエットを撮るために。

『第一中学校入口』の信号付近に到着すると、ちょうど日が暮れ始めた。富士山が最も美しい姿を見せる時間まで、あと少し。周辺を散策しながら、構図をじっくりと決めることにした。


すぐ近くに、地元の人たちから「一中」の愛称で親しまれている茅ヶ崎市立第一中学校がある。加山雄三さんや桑田佳祐さんなど、多くの著名人を輩出していることでも知られている。

私が高校生の頃は、一中の卒業生と言えば杉本哲太さんがダントツの人気を誇っていた。札付きの不良だったと噂されていて、テレビで見るたびにカッコいいなぁと思っていた。今でも映画やドラマで哲太さんを見かけると、あの頃を思い出してしまう。


・・遠い昔のことを考えている間に、西の空が茜色に染まり、富士山の影がくっきりと浮かび上がってきた。

一中の歩道橋と富士山を一緒に撮ろうとファインダーをのぞくと、歩道橋を行き交う人たちの姿が目に入る。犬の散歩をする人、自転車で家路を急ぐ人、様々な人たちが立ち止まっては、スマートフォンで富士山を撮影し、歩き去る。

私もあんな風に軽やかに撮って帰りたい。そう思うのだけど、結局、茜色が消えてなくなるまで、その場から離れることができなかった。




ご覧いただき、ありがとうございました。


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