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*Soundrops*札幌 みんなありがとうの話

 この記事はゆかりっく Advent Calendar 2022の19日目の記事です。
 きのう(12月18日)は、なっこさんによる「笑ってきょむりん!」でした。お手製のすてきなジャンパースカートを着せてもらったきょむりん、「ホラ、わたしかわいいでしょっ?」ってニヤリとしてくれてましたね☺️

 さて、わたしはHankと申します。縁があってアドベントカレンダー3年めになります。ことしはふたつあるので読むのも書くのもけっこういそがしいですけど楽しさも2倍ですね。何度も読んだディケンズにかわってこの季節の愛読書になりつつあるアドベントカレンダーに、書き手としてもつづけて参加させていただきうれしく思います☺️

 わたしがこれから書く話は実はいちど書いたことなんですけど、それはただわたしがあの日思ったことを帰りのヒコーキの中でわわわわ〜って書きつけたボロが出るどころかボロそのものなので(だからそっちにはタグもつけなかったしここにリンクも貼りませんが)、気持ちがすっかり落ちついたこの機会にあっため直してみようと思います。つまりこれはぬるまあったかいボロです。


[0 はじめに]

 ご存じのとおり、ことし7月2日に予定されていた「田村ゆかり Acoustic Tour 2022 *Soundrops*」Zepp Sapporo公演は、ゆかりさんご本人の体調不良のため中止になりました。
 ゆかりさんのイベント中止はAFTの高崎公演とか幻の2016年冬ライブとか、いくつか例があるように思いますが、体調をくずして ーそれも歌手・声優にとっていちばんだいじな喉をー というのはほんとうに気がかりで、一心に回復をお祈りしたかたも多くいらしたと思います。
 いっぽうでまた、あの日のわたしのように心配で仕方なくても、目の前に待っていたはずのキラキラのステージが突然なくなってぼう然としたかたもきっといらしたと思います。

 このたびの*Soundrops*、わたしは札幌のチケットだけを手にしていたので結局0公演参加になりました。わたくしごとながらいろいろなトラブルをかかえて心折れそうなタイミングでの「泣きっ面に蜂」的なできごとだったのですが、そんな中で助けていただいたっていうか、きびしいときだからこそ強く感じられたありがとうがいくつもありました。
 中止された公演にふれるのはなかなかむずかしいと書いてて感じましたし、それより何よりこの先に書かれてるのはわたしの個人的な気持ちなので読んでおもしろいものでもありません。だれかに読ませていいものかとためらう気持ちもあったのですが、いろんな人たちに支えられてどうにか年を越せそうなわたしからみなさまに、この場をお借りして感謝を伝えられたらいいなと思い直しました。
 できたらBGMは*Soundrops*ではどっちも歌われなかったらしいグラチュかLa La Love callでお願いします(押しつけ…🤔)

[1 友だちのこと]

 ひとりめは王国民ではないのですが、札幌公演にかこつけて会いにいった古くからの友だちのこと。*Airy-Fairy Twintail*のときにも会ったから1年ぶりと思えばそんなにおひさしぶりでもないけれど、昔とおなじ顔をして話を聞いてくれて感謝の気持ちでいっぱいです。

 もはや私信なのでこの段落はみじかくしておきますが、長い散歩とお茶につきあってくれて、おいしいお店をおさえておいてくれて、昔ともふだんとも変わらない、わたしが見失いかけていた時間を取り返してきてくれて、ほんとうにありがとう。しかもきょうはその友だちのバースデーです。おめでとう🥳
 わたしには友だちは多くないけれど、今そばにいてくれる人たちとは長くつきあってきたし、これからも長くつきあってゆきたいと思います。

[2 楽しそうな写真たちのこと]

 お次は、公演中止を承知のうえで北海道にわたっていろんなところですてきな景色を見ておいしいものを食べてきた王国民のみなさまのこと。
 去年わたしは書きました。「楽しいことをもっと楽しくするのを得意とするかたがおおぜいいらっしゃる」と。そのとき1を2にも3にも増幅させる心意気に拍手を贈りたくなったものでしたが、1が0になっても2や3は健在なのですね…

 正直なところわたしは、「札幌に行かない」ってのも飛行機の時間がくるまで考えてました。先に書いたようにいろいろあってメンタルも豆腐とおりこして豆乳でしたので、キャンセル料とかそんなことよりもこんなどんより顔で何しにいくのかと考えれば「友だちには悪いけど…」ってかたむきかけてもいました。

 ところが、そのときにはもう先発の王国民さんたちはジンギスカンや海鮮丼をほおばって昼間っからサッポロビールをおかわりしていて、タイムラインにかわるがわる登場するきょむりんたちは青い空と緑の大地のまんなかで「王国民よ、大志を抱け!」とでも言いたげに、どの子もまんざらでもなさそうな顔をしていました。「こっちはごらんのとおりですから気にしないでゆかりさんはゆっくり休んでしっかり治してくださいね」ってあかるく元気なお見舞いのメッセージが聞こえてくるかのようでした。

 そんなみなさまの気持ちはわたしの心にとても強く強くひびいたので、わたしもおいかけるように飛行機に乗ったのです…っていうか、もしも行かないで自宅でじゅくじゅくしていたらわたしの心にカビが生えると思いました。ご自身の楽しい活動をもってわたしに心の扉をあけての換気をおすすめしてくれたみなさんに心からありがとう。行ってよかったと、ほんとうに思います。

 わたしとは逆の判断をして、飛行機とホテルをキャンセルしたかたがいらっしゃるのも知っています。真っ正面から受けとめて泣き言をだれにも聞かせない心の強いかただと思います。来夏の札幌でいっぱいしあわせになってほしいです。

[3 口のかたい人たちのこと]

 そして、もうおひとかた…っていうか何人いるのかわかりませんが、最後までだんまりを決めこんでくれた前6公演の参加者さんたちに心からのありがとうと尊敬の気持ちをささげたいと思います。今回はみんなひとつかふたつしか行けないからって、長い人では仙台から札幌までの1か月以上、ずっと何もいわずにニヤニヤしながら待っててくださったその口のかたさに脱帽です…

 わたしはネタバレ防止にそれほどがっちり対策をするタイプではない(ダイレクトなのは無理ですがむしろ漏れつたわる情報によって期待を高める)ので今回もことさらにTwitterから距離をおいたりはしなかったのですが、覚えてるかぎりでは曲名ツイートに「あっやられちゃった〜」って思ったのは一度だけ、しかもその1曲もステージでは演奏されていなかった「こうどなじょうほうせん」だったことをあとになってセットリストを見て知りました。
 もっともここまでみなさまの口がかたいと結局ディスクになるまでほとんど何もわからないままという「はたして*Soundrops*は実在したのか??」な感じにさえなりましたが…

 しかもそうしてデュフフな笑みをかみ殺しながら千秋楽とその後のネタバレ解禁感想トークを楽しみに待っていたであろうみなさまが、中止のお知らせを受けてゆかりさんのお加減を案じるのは当然のこととしても、あわせて「札幌組強く生きろよ…」ってはげましのことばをくださったのはとてもありがたいことでした。 顔をあわせたこともないのにTwitterのダイレクトメッセージではげましてくれたフォロワーさんもいらっしゃいました。その節はお気づかいありがとうございました。
 去年もちがった角度から感じたことですが、やっぱりあなたがたと(実際にはごいっしょできなかったのですが)いっしょでよかったねって思いました。心強いものですね。ゆかりさんばかりか、まわりの人たちをも気にかけてくれる人たちがこんなにおおぜいいるんだってことを、あらためて感じさせてくれました。犬は飼い主に似るといいますが、ファンもアーティストに似るんですかね?

[4 au]

 ついでにauにもありがとしときますね。
 あの日、auの携帯電話が全国で障害大発生。わたしのお仕事ケータイはauなのでもう完全沈黙をきめこんでいて。土曜日でもわりと電話かかってくるしそういうのはたいてい緊急連絡かクレームだから鳴らない・かけられないは最初めちゃくちゃ不安だったのですが、結果的には「ただの板」は近年にない心の平穏をもたらしてくれました。絶妙のタイミングで電話をシャットアウトしてくれたauさんありがとうございます。もしよかったらきょうもあしたもずっとず〜っとおとなしくしててくれるとうれしいです。

[5 あとがき みなさんお身体たいせつに]

 わたしたちも毎年一度は歳をとり、ゆかりさんもまた同じように歳をとっていきます(……よねえ?17歳はもう遠い昔のこととしてもゆかりさんのまわりはわたしとくらべて時間の進みかたがちがうような気がして…)。長い期間つづけていればいろんなトラブルに見舞われることもあるでしょう。しかも残念なことに歳をかさねるごとに身体のトラブルはあちこちにあらわれてしまいます。そういうわたしもそろそろ健康や体力に気をつかうべき年齢ですし、会場内にもぱっと見ご同輩多めです。
 *Soundrops*のディスクでもゆかりさんはMCで健康のことを「みなさんだけは」とまでおっしゃっていましたが、ゆかりさんこそお身体だいじにしてくださいね。わたしもできるかぎり心身健康でまわりのみんなへの思いやりを忘れずにゆかりさんをお支えしたいと思います。そしてみなさまも健康管理をどうぞよろしくお願いします。バースデーイベントもツアーもみんな元気にあつまれますようにって心から願っています。

 あしたのお当番は、パネル職人さん。
 「あなたの田村ゆかりはどこから?」もすぐうしろにいた気がしますが、申しわけないけどお気持ち全力全壊のあとかたづけをどうかよろしくお願いします…🥺

 いよいよ2022年も最終盤です。ことしは数年ぶりの忘年会というかたもいらっしゃると思いますが飲みすぎにも感染にもお気をつけて。来年はいろいろうまくいくといいなー。
 元気にクリスマス・新年をむかえましょう🎄🎍


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