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「なんで体に悪いものが売ってるん?」

こんにちは。
子どもたちから世の中の仕組みを丸ごと説明しないと難しいような質問がきました。

「体にいいものを食べよう!自然なものを食べよう!」と授業のように食の大切さを家で子どもたちに伝えていたとき

「じゃ、なんで体に悪いものがお店に売ってるん?」
と次女から言われる。

「。。。。。。。」

「なんでわざわざ、体に悪いものを売ってるん?」

「うーん。簡単にいうとお金がほしい人、悪い人、悪い人を見てみぬふりする人、なーんにも考えてない人がいるから。」

「どういう意味??」

娘たちが分かりやすいように、ここからは白雪姫のストーリーの中から話をパクって説明。

白雪姫が悪い魔女から毒りんごを食べさせられて、眠りについてしまうシーン。

白雪姫を憎んでいた魔女は白雪姫を眠らせたあと気づいた。
ちょっと待てよ。もうこの世には白雪姫はいない。やることがない、ナーンにもおもしろくない。

そこに大魔王がやってきて魔女にささやいた。
「白雪姫ひとり眠らせるよりも、お金儲けをした方がもっとおもしろいぞ。より多くの人に意地悪もできるぞ。まずは毒りんごの作りかたを変えるのだ。」

大魔王に言われたとおり、魔女は毒りんごの作り方を変えてみた。
りんごに入れる毒の量を少しにしてその代わり、りんごが食べたくなる薬を入れた。
一撃で相手を仕留めるよりも、少量の毒を入れてまた食べたい、また食べたいと人々に思わせればいい。
魔女がりんごを売りにいかなくても相手から欲しくさせる薬を混ぜたのだ。

そして人々が買いやすいように毒りんごを安く売った。

人々はおいしくて、なかなか腐らない毒りんごに大喜び。たくさんのお金を払うようになった。

魔女がおいしくて安いりんごを売り大金持ちになったことを聞いた人々は、大魔王に話を聞きにいった。

「わたしもお金持ちになりたいのです。」

大魔王はささやいた。
「ほう、では魔女と同じやり方でお前はお菓子を売るのだ。お菓子はさらに人々は買ってくれるぞ。りんごみたいに外側に薬をぬらなくても、中身全部を偽物にできるからな。」

「魔法の粉と砂糖も入れるのだ。」

そうすると、子どもも大人もそこから抜け出せなくなる。
ずーっと眠りについている状態。
お金はずーっと入り続ける。

大魔王が言ったように話を聞いた人々はそのやり方でお菓子をつくった。すると魔女のようにたくさんお金を稼ぐことができた。
魔女ではなかった普通の人々が、魔女のようになってしまった、、、

おしまい。

「えー!終わり?」
と三女が言うので話を続けてみた。

このままでは暗い世界になってしまうので、ヒーローも登場させよう。

魔女や大魔王の話を聞いて悪魔になってしまった人々が、お菓子を売っている頃。

仙人が気づいた。
「人々がおかしなものを食べているな。食べ物のようで食べ物でないもの。それを薬の力を使って、人々をその偽物の食べものから離れなくしてしまっている。」

仙人は人々に気づかせるために町中の人々に
「偽物にダマされてはいけない。将来自分の体が病気になってしまう。
大地からできた本物の命あるものを食べよ。」と

仙人の言っていることにハッとして眠りから覚めた人もいた。
しかし、すでに多くの薬を体の中に入れている人々はそのことを聞いても、少しの毒なら大丈夫さ、と言う人々もいた。

「もし病気になっても大丈夫。なおしてくれる店があるのさ。」
もちろんそれは大魔王の手下が開いているお店。

そのことにも人々は気づかない。

聞いても知らぬふり。自分は大丈夫と思っている。

買う人がいる。だから魔女も大魔王の話を聞いた人々も売ることをやめない。

もし仙人の言っていることを真剣に考え、自然の暮らしをしようと人々が立ち上がったら、魔女や大魔王でも勝てない。

「いまは?どっちが勝ってるん?」と三女。

「今のところはどう思う?お店にいいものと、悪いものどっちが多く売っている?」

「あかんもの?」

「大丈夫、仙人が伝えたことが広がっていくから。そうゆう人たちは自分で畑をして食べ物をつくっているから」

とながーっいお話を娘たちにしてみた。

途中から何がなんだかわからなくなったのか、子どもたちはフーンって顔になっていた。
子どもたちは全てのものは安全でいいものと思っているから
「なんでわざわざ体に悪いものを店で売っているのん?」
と疑問に思うのだろう。

わたしも世の中をすばらしい世界と認識したいので、

お話のつづきは
そのうち魔女も自然にできるものを自分も食べたくなって、奇跡のりんごの木村さんもびっくりの無農薬のおいしいりんごをつくりましたとさ、、、、


おしまい。

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