オブリ研第5回 : "Bye Bye Blackbird"(1)
みなさんみてくれてオブリガード!
オブリガートを作ってゆくコーナーです。今回はBye Bye Blackbird。
曲の構造
32小節です。キーはF。
便宜上A-B-C-Dパートとでもわけます。
Cパート(サビ)を除けばFの調から外れないすなおな進行です。
AはほぼFのTonic。バップの曲で、同じコードが続くのは珍しい。BはGm7-C7のDominantでひっぱり7小節目でFに解決。
Cメロ。F7でサビらしさ。F7 E7 Eb7 D7と半音のクリシェが印象的です。
Dの直前でAbm7-Db7-Gm7-C7と半音ひっかけツーファイブも印象的。
DパートはTonicから3-6-2-5でFに戻るよくある構造。
名演
マイルスですね。
もともとは1926年のディクソン/ヘンダーソンのヒット曲らしいのですが、名盤 Round Midnightでのテイクがはるかに有名です。
チャーリーパーカー没後でBirdへの鎮魂もイメージしているそうです。
訥々としたメロディ。マイルスらしさを押し出した名曲です。
現在の黒本の進行はおそらくこのテイクに準拠しているはず。
マイルスのこのソロ。すごくいいんですけど、いわゆるBopではないので(むしろモードの萌芽?)一般的な曲に応用しにくいです。
この曲、トロンボーンの名演は正直あんまり知らない。
Steve Davisの初期の作品 "Moon Knows"でやっています。
後のSteve Davisと似て非なるコンテンポラリーな作風です。僕は学生時代にこれ聴いてたので、今のSteve DavisのOld-Newな感じに驚いた記憶があります。(Youtubeにはありませんでした。Spotifyにはありますでしょうか…)
かなりアレンジされてますが、北欧のボーカリストRigmor Gustafssonのテイクもすばらしいですね。
今回は単にリスナーとして好きなやつあげてるだけ。ジャズ研時代に部屋飲みしながらCDかけているような感じで失礼しました。
次回から作例研究にうつりたいと思います。
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