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母と決戦の時

日程調整もすませ、いよいよ彼と母との対面の日です。


母から「別れろ」「結婚は許さない」と言われるのか、彼がカッとなって怒ってしまわないか心配でソワソワしながらその日を迎えました。



場所は密室じゃない方がいいと思いゆっくり過ごせるカフェを選びました。


彼は私の知らない間にプレゼントのお菓子を買ってきてくれてました。


結果から言うと「結婚反対の意思は変えられなかったけど、ハッキリ母の気持ちも聞けずよくわからない時間」でした。


お昼ごはんを食べながら2時間くらい話しました。

母からは
1.宗教はやめられないのか
2.結婚すると彼の家に入るという世間のイメージがあるから、婿養子にこないか
3.彼の名簿がなかった件についてハッキリわかって脱会してからではダメなのか
あとは世間話をしました。


彼の回答は
1.宗教を抜けようとしたが名簿がなくできなかった。
宗教で嫌な思いをしたこともあるし反対する理由は理解できる。逆に宗教での人との関わりでいいこともあった。だから絶対宗教はダメとは思わない。
2.ひとりっ子だから婿養子になる意思はない。
3.現時点で今以上はわからない。判明するのは彼の母が亡くなってから。それまで結婚できないのは辛い。
と嫌な顔せずに対応してくれました。


私たちとしては「今の状態であっても結婚したい」という意思をハッキリ伝えました。

しかし、母は「もち帰って父に相談します」と言い、彼が持って来てくれたお菓子も受け取らずに帰って行きました。


「お菓子を受け取らない=反対の意思は変わらない」
ということの表明ですよね?



私は反対していたとしても、「気持ちを受けとる」という意味で彼から受け取るべきだったと思います。

この時の母の行動は今でも許せていません。



後日、母に彼の印象が変わったか聞きに行きました。

👵「印象が変わるなんてないな。宗教反対の気持ちはわかるって言いながら、宗教で良いことあったって言ってるやん。反対の気持ちなんてわかってへんやろ」

「宗教がある環境で育ってきて全部悪いわけなくない?世間にいい人と悪い人がおるように、宗教やっててもいい人もおるやろ」

👵「だから嫌やねん。ほんとに気持ちわかれへんやん」

「家庭環境が違ったら考えが違うのと一緒じゃないん?」

👵「それに何!?論破するために宗教勉強したって言ってたやん。論破って言い方悪いわ」


彼は人との繋がりにはメリットを感じていましたが、宗教の考え方には違和感を感じている人だったようです。

なので、違うと思うことに「違う」と言えるよう宗教の考え方を勉強したと言っていました。

そのエピソードの話し方も好戦的に思えて母は気になったようです。


彼は時々カッとなる時はあります。
しかし、自らケンカしに行くところは見たことがありません。


でも、それをどんなに伝えても母は理解しようとしてくれないのです。


母との決戦は失敗に終わりました。

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