【考えさせられる話】新しいことは疲れるという普通の話…から言えること
目の前に、洗うべき同じ形のコップが大量に並んでいるとします。あなたは当然、一つスポンジで洗っては水ですすいで水切りに置き、また一つスポンジで洗っては水ですすいで水切りに置き・・・という感じの作業はしないでしょう。おそらくスポンジで片っ端からまず洗い、一気に全てを水ですすぎ、水切りに並べていくことでしょう(ですよね?)。
なぜこのような作業の仕方をするかというと、説明するまでもありませんが、効率が良いからです。例えば「スポンジで洗う」と「水ですすぐ」の間には、スポンジの持ち換えや、蛇口をひねるなどの行動がありますが、そういったことを毎度毎度挟んでいたら無駄でしょう。つまり、同じ行動を繰り返していたほうが、やるべきことが単純化されてスピードが上がるのです。
作業量の話だけではありません。作業が単純化されると、いちいち作業ごとに頭を切り替える必要がなくなり、考える時間もコストも大きく減るのです。自分を観察している人なら分かりますが、ちょっとしたことでも「その都度考える」というのは、脳に負担がかかり思った以上に疲れるものです。それが多くなればストレスにもなるでしょう。そういう意味でも「作業をまとめて単純なことの繰り返しにする」というほうが、大幅にスピードアップするのです。
歴史の授業でやりましたね。江戸時代に、家内工業は工場制手工業に変わっていった、と。工場のように分業して一人一人が自分の専門的な作業だけを請け負うほうが、(例えば一人で最初から最後まで工芸品を作り上げるよりも)スピードも速く、スキルも高くなるのです。
こんな当たり前の話をなぜいちいち言うのか…と思いますか?まぁ「ここから言えること」を列挙してみましょう。以下も「当たり前の話」に思えますが、ぼんやり持っていた様々な認識が一層クリアになることでしょう。
綺麗好きなのに片付けが下手?
清潔な人、雑菌などが大嫌いでこまめに汚れを落としたり除菌したいような人でも、「部屋が片付いていない(片付けるのは苦手)」という人はかなりいます。同じ掃除でも、綺麗に隅々まで汚れを落とすことと、物を片付けることは、全く違う作業だからです。
心が楽になった、人生が良くなった、役に立った、ハニホーを応援します・・・などなど、そんな気持ちをこの形でいただけるとありがたいです。