傘の持ち方の件について。
【2022.6 内容の編集&追記あり(後半)】
2017年にツイートした傘の持ち方の絵について、お問い合わせが時々あり、「よくある質問への回答」を非公開記事でお伝えしていたのですが、公開することにしました。愛想のない内容ですがお許しを。
はじめに。傘のイラストについてですが、メディア・個人の方にかかわらず、傘の問題について注意を呼びかけるためであれば関連のイラストを紹介していただいたり、取り上げていただくことで少しでも傘にまつわる危険や不快が減ればありがたく思いますが、いくつかお願いがあります。
①商用利用を除き、注意喚起のためでしたら自由に気軽にお使いいただきたいのですが、メディア等でイラストを使っていただく際はツイート(X)のアカウント「@kutel4」、または作者名として「©️haniho_kum」などと明記してください。
#傘の持ち方 というのがトレンドに上がっている時、見知らぬ人が私のイラストの画像だけ拾って貼って、それが何千リツイートされたりしていて作成者本人のオリジナルツイートよりはるかに拡散されているのですが、無断で画像だけ載せず、引用元や@kutel4を載せていただけたら救われます。
その理由は、Twitter(X)のトップに最新情報を固定で載せているのでそこに辿り着いてもらうためと、世間的に傘の問題がどうなっているか現状を知りたくて。
②会社や学校、メディアなどで使用する際にはツイッター経由、またはこのページの右下の「クリエイターへのお問い合わせ」フォームから利用場所や目的についてお知らせいただけたら大変ありがたいです。
これも【”傘の持ち方への注意喚起”が社会でどのように行われているか】を知るため、世の中や組織の意識・動向を知るアンケート的な目的でお願いしています。
それでは、よくあるご質問に答えていきます。
1:イラストを描いてツイートした経緯
傘関連のイラストを初めて描いたのは2017年の10月頃。その年、ゲリラ豪雨(局地的大雨)でこれまでにない雨の量を経験すると同時に、パタッと止んだら今度は傘が邪魔なほどの快晴になることが多かったのです。
私は観光地に住んでおり、いつも人が多くて戸惑っている上に、豪雨の後に傘を持て余す人が駅付近でブラブラ振ったり、剣や刀のように、あるいは大道芸風に遊んでいる人もいて「怖いなぁ」と思っていたある日、たて続けに怖い持ち方の人に遭遇して「もう耐えられない。駅に注意喚起貼って欲しい!」となり、衝動的にポスター風に描いてすぐにツイートしたのでした。その後も傘の困った持ち方を目撃した時は、イラストを追加したりもしています。
最初のツイート。
次に何度か幾つか追加したりして、こちらが2019.4時点のもの。増えすぎてしまいましたが…
さらにその後(2019.6)追加したものがこちら。〈振り子〉の変化系、ダウジング持ちと、最近特に気になる【傘を閉じる時に横持ちになる人、竹刀を構えるような持ち方をする人】、どうか面倒でも傘を下に向けて閉じてくださいという思いを込めて追加しました。
それら、危険な傘のツイートに反響があり、自分と同じように思っている人が多いのだと知ると同時に、「だったらどう持てばいいんですか。正しい持ち方も載せるべき」とのコメントが来て、「正しい持ち方を今さら示さねばならないのか…?」と少しショックを受けたのですが、ネットで検索してみたものの「絶対これ」という正しい持ち方は特に見つからず、ネットのツイッター経由で得た情報としては、ハンドルの先を自分の側に向けて持つというものくらいでした(最初にどなたが紹介されているかは見つからず)。
腕にかける時に、持ち手の端を外に向けると連動して傘の先が外側へ揺れてしまうということらしく、自宅の室内で試したところ、確かに持ち手の向きで傘の先の方向が変わるのがわかりました。
他にも「傘の安全な持ち方」などで検索してメーカーさんの商品(自立する傘や傘袋などいろいろあったものの現実的に有効かどうかは…)も見つつ、結局自分で「普通の迷惑じゃない持ち方」を考えました。こちらは特に追加更新していないので2017〜2018年のものです。
2:マナーをイラストにする動機など
以前から「モヤっとした出来事」として時々ツイートしたり、ブログに描いたり近年はnoteで記事にしたりもしていました。2014年からこんな感じです。
この下の絵は、実際には満員電車の状態でして、「友人には気遣いをして絶妙な距離感を保つのに、背後の他人には無頓着な人」の絵です。
旅先の温泉で体験した経験(すごい水圧で股間を洗う人のシャワーの水が背中に…)を描いたり…
あるいは、こんなものも全部実体験から。
傘の件でも、追加でこんな風に書いたこともありました。
他にもこんなこととか。
こんな風に描くようになったきっかけは、もともと自分が目上の方からお叱りを受けることが多かったせいかもしれません。場所は銭湯(水しぶきがかかっていた)や道端(友人と並んで歩き道をふさいで邪魔だった)など…
それらの経験から、自分が無意識に迷惑をかけていることに気づき、一方で自分も映画館や劇場、列車内などでマナーの悪い人を見かけると苛立ち、でも注意することもできないので絵にすることが増えていったかもしれません。
3:ネット以外での注意喚起はしているか
2018年、こんな風に傘の場合はポストカードにしてイベント(クリエイターの展示販売会)で販売したりもしました。
マナー啓発とは言っても個人発信のものなので「これはダメ!」と大声を張り上げるより、いっそ楽しく分類して柄にすることで、結果的に人の目に届いてほしいと思ったりしています。
また、最初のツイートの絵には「その持ち方、危険です!」と書いてあるのに、最新のものは「caution!」とだけ小さく入れているのは、「上から目線だ」とのご指摘などがあったことから、伝え方を試行錯誤している表れかもしれません。このポストカードもそんな流れで作ったものです。
裏面はこんな感じです。
その後、雨の日にこのイラストがプリントされたバッグを持って電車に乗れば効果的では?と思い立ち、トートバッグに印刷してみたんですが…持つのに抵抗があるというか、誰も見ないだろうなぁと。結局お店(私、週に1〜2度一坪の店を開けています)で展示しているだけの状態に…(お客さんも特に見てない 笑)
4:まとめ 傘のマナーについて思うこと
私自身の経験から、傘に限らずマナーの問題はほとんどの場合が無意識で、「そんなことになっているとは気づいていない」状態かと思うのです。
傘に関して言えば…むしろ傘の形に問題があるというか、都市部における現代生活(スマホ歩きの方も多いので)にはマッチしていないのではないかと、正直思います。
傘の持ち方について直接注意をすることは現代ではなかなか簡単には出来ないものの、気付かない人にどう気づいてもらうか、それも切実ですが、今でも私自身が無意識に傘を雑に扱うことはあるので、自分も気をつけつつ、周囲の方の予期せぬ傘の行方にも気をつけながら、「早く安全で持ちやすい傘が開発されないかなぁ」と思っています。
それまでは少しずつ、一人でも多くの方に気づいて、あるいは意識していただけるよう、ほのぼのしたテイストとあえてコミカルな持ち方のネーミングでイラストを作って行きつつ(これからも追加したり改良したりしつつ)、自分も気をつけたいです。
関連記事、傘の持ち方イラストの変遷やマナーについては、『勝手に広告。』のマガジンもご覧ください。
【最後に】傘の件について細かいご連絡やご相談がある場合のみ、この記事の一番下の「クリエイターへの問い合わせ」フォームからどうぞ。事前・事後報告、掲載許可のみの場合はツイッター(X)でもお返事します。
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【2021追記】
5.世の中で傘イラストはどのように活用されているか
以前、テレビ番組からの取材で、このような質問がありました。
・傘のイラストを提示した後、世の中に何か変化はあったか?
・具体的にどこかでイラストが(啓蒙目的で)使われた事例はあるか?
それ以来、少し意識するようになり、noteのこのページの冒頭のお願い②の通り、イラスト使用に関してはどこで何の目的で使うかお知らせいただくようお願いしてみました。
すると、傘のイラストの使用について企業の方や学校関係者の方から時々ご連絡をいただくようになり、その誠実さに感謝しつつ、ある程度まとまったらまとめて報告しようと思っていたところ…2021年5月にOSアップグレード(アップデートではなく)の折、過去のメールが全て消えるという痛恨のミスをしでかしました。画像を送ってくださった方もいたのに、申し訳ないです。
おぼろげな記憶になりますが、傘のイラストを使ってくださった例。
1.会社、団体、学校(幼稚園)、学習塾等での勉強会や研修、授業等で使用(未就学児童向けだったか、イラストの言葉を全て平仮名にしてラミネート処理した分かりやすいポスターを作ってくださった方も)
2.会社のブログ等で季節の話題の流れでマナー情報として掲載、またはウェブ上のマナー啓発記事中に掲載など。
3.NHK,TBS他の番組内で紹介。
また、無断で画像を使う人の方が拡散されがちな皮肉な状況ではありますが、私の発信したものをRT等して注意喚起して下さったり、noteのこの記事をTwitterでご紹介いただいたり、個別にお礼等できていませんが、きちんとした方もこの世にはたくさんおられるんだなぁとありがたく思っています。
今後も苛立ちや危険、トラブルの種を少しでも減らせるよう、自戒を込めつつ地道に発信してゆきたいです。ただ、リュック(前持ちも後ろ持ちも)が体にあたる、シートの端にもたれて立つ人の髪の毛(毛先)が顔にあたる、香害トラブル、ヒールで足を何度も踏まれたり、痴漢やSNSで気になる「ぶつかりおじさん」などの無意識どころか意識的に加害する事例があったり、傘はその中の一つでしかないのですが…
【2022.6 追記】
6.これまでのツイート一覧を作成
Twitter(X)のモーメントを利用して、過去から最新の傘関連ツイート(自分発信のものに絞りました)を閲覧しやすいようにしました。そのままRTや引用RTなどをしていただくか、もし画像だけを個別に使われる場合は、@kutel4をつけてご利用ください。安全で理想的な持ち方はほとんど決まっているので更新する必要がないため、必要な方には過去のツイートも辿っていただければと思います。
率直な心境としては、結局2017年の数回のツイートが今もRTなどされ続けるので最新情報を更新することにほとんど意味はないとも思うし、イラストが増えすぎて見づらくなってしまい、いずれにせよ何年経っても横持ちや振り子系の目撃例が減らないのでネットで発信してもどうなのかとも思いつつ、今後は世間に向けてというより、どちらかというと個人的に世の中ウォッチング的気分で目撃情報を更新したいと思います。
迷惑な傘の持ち方や理想的な傘の持ち方に関するツイート一覧はこちらからどうぞ。
2022年6月時点の最新目撃情報と個人的なワーストランキングを載せておきます。