妖怪とわたし(その1)
はじめに
今年も蚊帳を出しました。
昔ながらの吊り下げ式じゃなくて、変なレースがついた安価なワンタッチドーム型の蚊帳ですが、毎年夏の夜は行灯風ライトで杉浦日向子さんの『百物語』や地方の民話、そして水木しげるさんの怪奇ものを読み返したりします。蚊を避ける目的にとどまらず、薄い繭の中にいるような安心感と異空間にトリップするような不思議な心地がするというか。
数ヶ月前、包装紙のお店Regaro Papiroさんで買ったハギレ千代紙の中にかわいい妖怪柄があって、小さいのでただ飾っ