新しい道
来年も、あの子たちを担任したかった。
6年生を担任したかった。
何度か校長先生に直談判をしに話に行ったけど、無理だった。
そりゃあ、そうだよね。
校長は、全体を考えて、誰がどこの学年を担任するか決めるから…。
○年生の担任は、正直やってみたい気持ちは、担任と言われる前に、思いは強くなっていった。
なぜなら、○年生の学年は、子供も大変そうでクラスが荒れてるし、親もクレームが何度か入って大変そうだから。
年末に、元就のお墓に行って、自分はこれまでいろいろ大変なことがあり、つらい思いをたくさんしたけど、
それを乗り越えて、少しずつよりよくし、
困難を乗り越えてきた今までの人生が、
おもしろかったことに気付いた。
最近は、そういう困難もなく、
子供もどういうふうに接したら、いいかある程度分かり、
親もどういうふうに接したら、
あまりクレームにならないかもわかり、
安定をして、おもしろくなかった。
でも、○学年を担任すれば、その困難に遭い、
例え、つらい、いやな思いをしても、
それを乗り越えた時には、自分の成長につながるから、
挑戦してみたい気持ちがあった。
だから、校長に○学年を持ってほしいと言われた時は、アドレナリンが出て、
やってやろうという気持ちになってた。
でも…その次の日の朝、学校に行くと、涙が止まらなくなった。
幸い、朝が早くて誰もいなくて、見られなかったけど、
今、担任してる子の担任ができなくなるのが、悲しくてしょうがなかった…。
次の日の朝も、朝起きると、涙が止まらず、声を出して泣いてしまった。
あの子たちと、離れたくないって…。
僕が、この2年間、4年生から、自分のもてる愛情をかけて、育ててきた子たち。
そんな子たちの、最後の卒業の6年生をもてないなんて…。
つらすぎる…。
この1週間は、不安定だった。
でも、心の整理がだいぶできてきた。
校長先生に自分の思いは、伝えたし、
子供にとっても、いろんな先生と接して、
いろんな経験をした方が、子供たちのためになる気がしたから…。
あ〜…来年、6年生を、担任したかったな…。
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