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わたしの好きなものってなんだろう。
と思っていたら、案外すぐに見つかってびっくりした。
探せばあるんだ!
そしてこれは、「好きなものを探そう」と思わなければ、きっと気づかなかった。
「おさとう、ひとかけら」の連載を始めて数日経ったときのことだった。
仕事のお昼、いつもお弁当を持ってくる彼女が、めずらしくコンビニにでかけた。
なにを買ったのだろう、と
サンドイッチだった。
考えるもよりも先に「サンドイッチ、いいですね!!!」と語りかけてしまっていた。
サンドイッチ、
それはなんと甘美な食べものだろう。
コンビニ食でおなかをふくらませよう、と思ったとき
安価にしたい、と思えばカップラーメンとおにぎりだ。絶対これ
わたしもすごくお世話になった。
これで200円ちょっと。
サンドイッチは、それよりも高い。
おなかをいっぱいにしよう、と思えばお弁当を選ぶし
野菜を食べたければ、袋入りの野菜だけ入っているやつを選ぶ。
サンドイッチの野菜なんて、微々たるものだ。
そう、
サンドイッチは、「サンドイッチを食べたいとき」にしか選ばない。
少なくとも、わたしは。
そしてちょっとの贅沢、というのがまた甘美なにおいがする。
コンビニで買うなら家では作った方が安い、というのは
多くのものに当てはまる。
サンドイッチも例外ではない。
でも、家では作るサンドイッチは違う。
あれは、パンにサラダを挟んだだけの代物だ。
そうなるのは、わたしだけか…
食べやすいサラダ、
またはおなかがいっぱいになるサラダ、という立ち位置で
サンドイッチとは呼べない。
べちょべちょになる。
コンビニのサンドイッチは違う。
あのふわふわのパンはなんだろう。
しあわせの化身みたい。
決してべたべたしない、あのふわふわ
なくてもいいもの、
ちょっとした贅沢、
それはなんて美しいんだろう。
そしてあのフォルム
好きなもの、というと
詳しいものやたくさん持っているもの、
食べものならば、よく食べる、または定期的に食べるもの、を連想する気がするけれど
これはどちらでもない。
しかしこれは確かに、わたしの好きなものだ。
画像は、行ってみたかったカフェに行ったときに食べたいサンドイッチ。
「このカフェにで贅沢に外食をしてやろう!」と思ったときに選んだので
(たぶん、パスタとかもあった)
やっぱりわたしにとってサンドイッチは贅沢で美しくて、
やっぱり好きなんだと思う。
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