2022_1226_ひとりごと
松永ねる
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うそをついていたわけではないけれど
そんなに必死だったわけでも
誤魔化していたわけではないけれど
手放してみたら、ずいぶんと息がしやすい。
時間の流れがずいぶんとやさしくなった。
労る
ご自愛ください
たぶん、こういうことだったんじゃないか。と思って
書き続けた日々は
「書くことが好きだ」という気持ちへ至らせてくれたけれど
同時に
手放してみても、息ができる。
書くことは好きだけれど、書かなくても死ななかった。
「君は、ピアノがなくても生きていけることの意味を、きちんと考えるべきだ」
と、言われたことを思い出す。
なんと残酷なことだろう、と思った。
ピアノしかなくて、そこにしか居場所がなかった。
居場所というのは、生きていても良い理由だった。
怪我をして
右手が動かないわたしへの
それは深い愛情であったと、今ならばわかる。
もう一度選ぶときで
この部屋にいる限り、わたしは誤らない
というか、身軽な選択を繰り返せるような気がしている
カーテンを開けながら
そんなふうに、思っている。
【photo】 amano yasuhiro
https://note.com/hiro_pic09
https://twitter.com/hiro_57p
https://www.instagram.com/hiro.pic09/
そんなに必死だったわけでも
誤魔化していたわけではないけれど
手放してみたら、ずいぶんと息がしやすい。
時間の流れがずいぶんとやさしくなった。
労る
ご自愛ください
たぶん、こういうことだったんじゃないか。と思って
書き続けた日々は
「書くことが好きだ」という気持ちへ至らせてくれたけれど
同時に
手放してみても、息ができる。
書くことは好きだけれど、書かなくても死ななかった。
「君は、ピアノがなくても生きていけることの意味を、きちんと考えるべきだ」
と、言われたことを思い出す。
なんと残酷なことだろう、と思った。
ピアノしかなくて、そこにしか居場所がなかった。
居場所というのは、生きていても良い理由だった。
怪我をして
右手が動かないわたしへの
それは深い愛情であったと、今ならばわかる。
もう一度選ぶときで
この部屋にいる限り、わたしは誤らない
というか、身軽な選択を繰り返せるような気がしている
カーテンを開けながら
そんなふうに、思っている。
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