KOJIKI<響⑩>
「おかあさーん、おかあさーん」と泣いていた須佐之男命が
お父さんに「出ていけー」とちゃぶ台をひっくり返されてしまいました。
須佐之男命は、おねぇちゃんにあってから
お母さんのところに行こう!っと考え、
天の高原へ向かって行きます。
「どんどん」と地響きをなりながらしながら・・・。
天の高原は 「きゃーー」っと言う
悲鳴が聞こえるほどの大騒ぎ。
まるで地震のように揺れています。
その凄まじい荒れ方に、天の高原では皆警戒をし始めました。
天照大神は戦の準備も始めたのです。
天の安河原の前に陣取って、
登ってくる須佐之男命に
「そなた、この私の国を奪いにきたのですか!」
と詰問しました。
須佐之男命はビックリ!
「おねぇちゃん、何を言うの(T_T)( i _ i ).°(ಗдಗ。)°.
ぼく、お父さんに怒られて、
「お母さんの国へ行ってしまえ」って
ちゃぶ台をひっくり返されたから、
これからお母さんに国に行こうとおもって。
でも、その前におねぇちゃんにはちゃんと
挨拶をしておこうとおもったんだよ。
それで、この天上にあがってきたんだよ。
おねぇちゃんのこの国を奪うなんて、
そんなやましいこと、
これっぽちも全然おもっていないよ。」
姉の天照大神は
「では、その心の証を見せなさい。証が無ければ私は
お前の言葉は信用できないんだけど。」
と、冷たく言い放ちました。優等生のお姉さん。
ちょっとやんちゃな弟にはきついようですね。
前回と同じ、草場一壽先生のポストカードからです。
優等生な雰囲気がありますね。
須佐之男命はすぐさま
「いいよ、お姉ちゃん。
これから誓約をおこない、そしてそれぞれが持っている
自分の魂の形代(かたしろ)となる物実(ものざね)を交換して
それどこどもを産む事にしましょう」
こうして、天照大神と須佐之男命は天の安川の前で
それぞれの物実を交換しました。
天照大神は須佐之男命のもつ十拳剣(とつかのつるぎ)を
須佐之男命は天照大神の持つ八尺(やさか)の勾玉を請い受けました。
こちらも同じく草場一壽先生のポストカードから。
須佐之男命の十拳剣(とつかのつるぎ)は拳10個分の長さがあるとされています。オロチ伝説に使われたのがこの劔です。
天照大神の持つ八尺(やさか)の勾玉も先ほどのポストカードから確認ができると思います。
須佐之男命の攻めてこられた!と思った、天の高原では、
天照大神が自国を守るために、男装し武装をします。
その際に八尺(やさか)の勾玉をつけていたことから
勾玉には「守護神」の意味合いも含まれるようになりました。