日記2020/07/23「六龍が飛ぶ」

▼日が経つのって早いですね。前回更新からもう3日って。
 今日はタイトルの通り、韓流ドラマ「六龍が飛ぶ」の話をします。

▼韓流超絶アクション&策謀大河「六龍が飛ぶ」の再放送が、ちょうど今日の朝終了しました。我が家で見始めたのは途中(16話くらい)からだったんですが、これがまあ余りに面白くて、結局終盤に差し掛かる頃にはDVDまで借りて家族みんなで全話見てしまった。

▼以下は公式サイトから引用した番組紹介です。

朝鮮王朝建国の歴史を新たな角度から描き出し息もつかせぬアクションで話題をさらったエンターテインメント超大作。6人の英雄“六龍”として登場するのは、朝鮮王朝の初代王イ・ソンゲ、建国功臣のチョン・ドジョン、のちに朝鮮第3代王となるイ・バンウォン。そして、貧しい暮らしに耐えながら村人を支えるプニ、怒りと哀しみを背負った剣客イ・バンジ、立身出世を志す剣士ムヒュルという架空の人物によって、政治家や貴族だけでなく、乱世に苦しむ民の立場からも革命の歴史が描かれている。それぞれに過酷な過去を抱えた6人の苦悩と葛藤、新しい国づくりに賭ける希望と情熱に心揺さぶられる。

▼舞台は高麗王朝の末期。国防を担う人望ある大将軍と、国の最高学府に通い優秀でありながらも教師からのバカクソキツいハラスメントに苦しむ息子の下に、生涯ともに戦い抜くと誓った心強い仲間たちや、王宮を追われてなお革命に燃える天才儒者、農民たちに慕われる女傑なヒロイン、復讐を胸に秘めた最強の剣士、悪徳官僚を絵に描いたような怪物とも言うべき敵役、そして暗躍する謎の組織などが次々と現れ、国は変革の大きな渦に巻き込まれていく――という感じか。

▼まあひとことで言うなら、韓国ってドラマ作るのマジで上手いな〜〜〜〜〜〜!!?!!?!!?!!?!?というね。脚本や演出は素晴らしいし、役者さんもそれぞれ「この役のために生まれてきたのでは……?」と疑ってしまうくらいハマっていて、表情ひとつにも無駄がない。アクションはくどいくらいの気合いの入れようで、ワイヤーの使い方はちょっと過剰かとも思いましたが、全体としての作劇がわりとアニメ的(特に怒涛のアクションが楽しめる序盤〜中盤までは)だったので、進行を邪魔するような事には全くなっていませんでしたね。

▼国を建てるとはどういうことか、民を相手にするとは、権力と向き合うとは、そういう事を綺麗事だけでなく汚い部分まで含めてしっかり描き切ったのも凄まじかった。
 とりわけ「民は国がすげ替えられようがまるで気にしない、そんな事には誰も興味がない、皆が気にするのは明日の暮らしの事だ」という台詞がある重要な場面で飛び出すのですが、このラインにはやられちゃったな。またそれが物凄く緊迫していて、物語が大きく転換する(登場人物がはっきりと闇落ちする)きっかけになる最高につらいシーンで飛び出すんすよ。それ以後の展開ときたらもうね……あまりに……つらい…………。

▼一生肩を並べて歩んでいくと誰もが思っていた人たちが、少しずつ変わっていき、違う道を進むようになったり、あるいは死に別れ、あるいは殺しすらする、その語りの手加減の無さよ。

▼それでも、見てるこっちまで具合が悪くなるほどしんどい展開が10話ほども続いてから迎えた今日の最終話では、全てが浄化されるようなシーンがこれでもかと詰め込まれていて、「こんなに寂しくて哀しいけど、結局みんな報われたのかもな……」と素直に涙を流せるようなカタルシスに包まれました。ご都合主義っぽくはあるとはいえ、ちょっと稀に見るほど完璧な最終話だったかもしれない。ちなみにテレビ放映版とDVD収録版では編集が異なっていて、それぞれ味わい深いものがあります。

▼一回45分、全65話というかなり長めな話ではあるんですが、話数が気にならないくらい面白い、本当に面白いドラマだったので、ぜひ見てほしいですね。キャラクターもみんな個性的だし日本語吹き替えが地味に豪華で(石田彰さんや寿美菜子さん、増田俊樹さんなんかもいるぞ)、しかも全員が全員重すぎる業を背負っている、或いは成り行きで背負う羽目になるから、推しが苦しむ顔が好きという闇のオタクは特にハマれると思います。僕の推しはヨンギュとイ・シンジョクです。

公式サイト(BSフジ版)
https://www.bsfuji.tv/rokuryu/

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